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ドリトル先生の野球

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第七幕その十二

「その真逆でね」
「自分達が害毒を垂れ流す」
「そして洗脳さえする」
「そんなところだね」
「だからね」
 それでというのです。
「日本社会の最大の災厄だよ」
「そうなってますね」
「今の状態は」
「戦争中からそれは問題だったんだ」
 この頃からというのです。
「好戦的な記事ばかり書いて戦争を煽ったから」
「その頃からですか」
「日本のマスコミは酷かったんだ」
「敗戦で何の反省もせず」
 そしてというのです。
「同じことをずっと繰り返しているんだよ」
「あれっ、今は平和って言ってるけれど」
「いや、嘘を言って変更していて無責任で無反省な体質がね」
「そのままだっていうんだ」
「むしろ遥かに酷くなってるよ」
 王子に残念そうにお話します。
「新聞が物凄く売れてテレビも出来て」
「それでだね」
「そうなったからね」
「むしろ戦前よりもなんだ」
「長い間日本で第一の権力でね」
「しかも腐敗していたんだね」
「そんな状況だったんだ」
 王子にお話します。
「戦争が起こった時からね」
「第二次世界大戦だね」
「日中戦争にもね」
「それで先生も今言うんだね」
「そこに学者もだから」
「余計になんだ」
「酷いことになっていたんだ」
「そして巨人もああなっていたと思うと」 
 マスコミが親会社のこのチームもです。
「嫌なことだね」
「不況不況ってマスコミが連日連夜言っていて」
 その状況でというのです。
「何でニュースキャスターの人が年五億も貰っていて巨人が青天井にお金を使って補強することが出来たのか」
「もうその時点でおかしいね」
「当時不況じゃなかったところがあるんだ」
「テレビや新聞だね」
「不況不況言っている人達が」
 その人達こそがというのです。
「お金を持っていた」
「それも酷いお話だね」
「そんな風潮がどんどんあらたまっているのはいいことだよ」
 日本にとってはというのです、先生は野球のことと一緒に日本のそうした部分についても強く思うのでした。 
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