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ドリトル先生の野球

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第七幕その五

「やりたい放題になってね」
「それでだね」
「巨人もああなった」
「全部がおかしくなったの」
「第二次世界大戦の後の日本は凄く豊かで素晴らしい国になったけれど」
 それでもというのです。
「おかしな部分はやっぱりあるんだ」
「色々考えさせられるね」
「学者さんやマスコミが酷過ぎるとか」
「しかも長年それがほったらかしだったなんて」
「やっぱりおかしいよ」
「何しろ責任も問われないから」
 学者やマスコミの人達がどんな酷いことをしてもです。
「余計におかしくなったんだ」
「色々考えさせられるね」
「そうしたことを聞くと」
「どうしても」
「全くだよ」
 先生は論文を書きつつ皆にお話しました、先生にとって日本のそうしたところは何とかしなければいけないことでした。
 そうしたお話もしつつです、先生はドラフトを待っていましたが。
 王子がお家に来てそれで先生と一緒に晩ご飯を食べつつ先生にお話しました。
「あの選手の人阪神もね」
「注目しているんだ」
「そうなんだ」
 こう先生にお話するのでした。
「それでドラフトでもね」
「指名するんだ」
「そうみたいだよ」
「それは何よりだね」
「しかもね」
 王子は先生にさらにお話しました。
「選手の人自身もね」
「どうなのかな」
「阪神への逆指名もね」
 これもというのです。
「言うらしいよ」
「それは凄いね」
「そう、だからね」
 それでというのです。
「あの人は阪神に行く可能性が高いよ」
「他のチームはどうかな」 
 逆指名があってもとです、先生は思いました。
「注目しているチームも多いね」
「何球団かあるみたいだよ」
「それじゃあ」
「先生はそこが心配なんだね」
「逆指名をしていても」
 それでもというのです。
「指名するチームはあるしね」
「それは確かにそうだね」
「だからね」
 それでというのです。
「僕はどうなるかって思ってるんだ」
「それが心配なんだね」
「そうなんだ」 
「成程ね、けれど」 
 それでもとです、王子は先生にお話しました。
「逆指名だよ」
「それがあるからだね」
「しかも阪神の方も考えているし」 
 王子は穏やかなお顔です、心配そうな先生と違って。
「だからね」
「心配無用っていうんだね」
「僕はそう思うよ」
 上に目玉焼きを乗せたハンバーグを食べつつ答えました。
「そうね」
「だといいけれどね」
「うん、あの人は阪神に行くよ」
 こう言うのでした。
「まず確実ね」
「そうだといいけれどね」
「そこで心配するんだ」
「ドラフトもわからないからね」
 どうなるかがです。
「僕は確実に安心出来ないんだ」
「そうなんだ」
「僕としてはね」 
 先生もハンバーグを食べています、目玉焼きを上に乗せたそれはとても美味しくてご飯にも合っています。
「どうしても」
「確実じゃないとだね」
「僕は不安なんだ」
「そうなんだね」
 王子は今度はサラダを食べます、そしてです。 
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