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星河の覇皇

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第七十五部第三章 察した者その二十一

「立てていくべきです」
「より効率的に国力を出せる為に」
「中央政府の権限も強める」
「地方よりも中央」
「そうなりますか」
「そう考えています」 
 こうした話もしつつだった、八条は文官達と共に兵器の中も見回した。そうしてから外に戻ってだった。
 八条はあらためてだ、こんなことを言った。
「この兵器は実用化までもっていきますが」
「他国もですね」
「実用化を実現してくる」
「このことはですね」
「覚えておくべきですね」
「はい」
 まさにというのだ。
「サハラは既に実用化しているかも知れませんし」
「やがてはエウロパもですね」
「実用化してくる」
「開発の後で」
「そうしてきますね」
「はい、そしてこの兵器の長所と短所を知り」
 その両方をというのだ。
「そのうえで運用していくべきです」
「では迎撃もですね」
「それの仕方もですね」
「研究してですね」
「進めていくべきですね」
「そう考えています」
 まさにというのだ。
「攻めるだけでなく守ることも大事ですね」
「迎え撃つことも」
「そのことも」
「ですから」
 それでというのだ。
「この兵器がかつて徹底的にそうされた様に」
「迎撃もですね」
「それも進めるべきですね」
「我々にしても」
「連合もまた」
「こちらは優れた耳を持ち」
 そしてとだ、八条はまた外から兵器の姿を見つつ話した。
「姿を隠すマントを持つ」
「そうして戦っていく」
「この兵器については」
「そうあるべきですね」
「そう考えています」
 まさにというのだ。
「我々は」
「それではですね」
「そうしたことも進めていく」
「実用化の折には」
「訓練も進め」
「実戦もあれば」
 海賊討伐等を考えて言う八条だった。
「その時は尚更です」
「その実戦で得たことをですね」
「今後の運用に活かしていく」
「そうしていくべきですね」
「そうです、いいものも悪いものも」
 その両方をというのだ。
「学んでいってです」
「活かしていく」
「そうしていきますね」
「是非」
 八条はこう話していた、その兵器を見つつ。
 しかしこの時だ、地球のあるレストランに野党である保守派の有力な議員達が集まりその店で中華料理を食べつつ話をしていた。
 まずは黒人の議員アーサー=グラッソンが言った。アメリカ出身だ。
「近頃防衛費が増加傾向にありますね」
「そうですね」 
 アジア系の細い目の議員が応えた、中国出身の張秀だ。
「どうにも」
「目立った規模ではないですが」
 トルコ選出のアラブ系独特の赤い肌の議員が言ってきた、アブル=バルクだ。 
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