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オズのケーキ

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第五幕その十二

「ドロシーさんと深い縁があるので」
「お会いしますね」
「そう、お二人はオズの国の主な冒険には殆ど関わるから」
「ドロシーさんと同じで」
「その冒険に参加していなくても」
 それでもというのです。
「関わるからね」
「だからですね」
「貴女達もお会いするの、そしてオズマ姫は」
「言うまでもないですね」
「オズの国の国家元首だから」
 それだけにというのです。
「会うのよ」
「縁ですね」
「そう、これもね」
「オズの神々のお引き寄せですね」
「それでなのよ、もうそれはね」
 オズの神々の働き、人と人の出会いのそれもというのです。
「私達の知ることの出来ない」
「そうした力ですね」
「神々のね」
「そういうことですね、じゃあ」
「神々のお力に感謝しながらね」
「そうしつつですね」
「フェアリーの国にも行きましょう」
 ケーキは笑顔でお話しました、そしてです。
 フェアリーの国にい歩いて進んでいきました、歩けば歩くだけ近付いていって遂に赤い森が見えてきました。
 その森を見てです、リンキティンク王は言いました。
「あの森がじゃな」
「そうよ、フェアリーの人達の国よ」
 王女が地図を見つつリンキティンク王に答えました。
「あのカドリングの森がね」
「そうであるな」
「遂に見えてきたわね」
「ほっほっほ、ここまでも面白い旅であった」
「そうね、ただ」
「ただ。何じゃ」
「いや、オズの国だけあって」
 王女はリンキティンク王にこんなことも言うのでした。
「面白い出会いがね」
「今回もあったのう」
「そうでしょ、何かと」
「クマセンタ-で私達と会って」
「かかしさんや樵さんともな」
「そしてフェアリーの人達ともね」
「さっきはゴブリンの人ともな」
 この人のお話もするのでした。
「会ったのう」
「この出会いもオズの国ならではで」
「実に面白く楽しいのう」
「そうね、じゃあね」
「今からじゃな」
「フェアリーの国に入りましょう」
 こうお話してです、そしてでした。
 皆は森に入りました、そうしてフェアリーの人達と再会するのでした。 
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