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ドリトル先生の野球

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第五幕その三

「それが梨田さんから変わったかな」
「ええと、近鉄や日本ハムや楽天で監督した」
 トートーは梨田さんと聞いてすぐに答えました。
「あの人だね」
「リードが上手で強肩で」 
 ジップも言います。
「それで独特の打法だね」
「蒟蒻打法だったね」
 ダブダブは少し美味しそうだと思いました。
「身体をぐにゃぐちゃいつも動かすんだったね」
「凄くいいお顔立ちなんだよね」 
 ホワイティは梨田さんの御顔を見て言いました。
「そっちでも人気あるんだったね」
「そういえばあの人今も太ってないね」 
 老馬は梨田さんの体格を思い出しました。
「均整取れてるよ」
「現役時代のお写真見てもね」
「贅肉ない感じで」
 チープサイドの家族もお話しました。
「他のポジションでも野球出来そうね」
「外野手でもね」
「野村さんや森さんは現役時代でも太ってるし」
 先生の言う通りにとです、ガブガブは言いました。
「本当に違うわね」
「あと田淵さんも太ってたわね」
 このことを言ったのはポリネシアでした。
「実は体重的には太ってないけれど」
「そして今はね」
「太ってるキャッチャーの人いないね」
 オシツオサレツも言いました。
「本当にね」
「変わったね」
「それで彼もね」 
 今見ているその人もというのです。
「ああした体格なんだよ」
「引き締まった体格していて」
「贅肉がある感じじゃないのね」
「素早く動ける様な」
「そうした人なんだ」
「うん、ただ足は遅いよ」
 本当にというのです。
「キャッチャーだから」
「足は速そうでも」
「やっぱり機動力メインの人とは違うのね」
「そこは」
「そうだよ、若い時の伊東さんや中日にいた中尾さんは足が速かったけれど」
 それでもというのです。
「実際キャッチャーはどうしてもね」
「座っているポジションだから」
「普段素早く動き回らないから」
「だからだね」
「足については」
「速くはないことが普通だよ」
 どうしてもというのです。
「本当にね」
「そうだね」
「それでだよね」
「キャッチャーの人は足が遅い」
「どうしても」
「そこまでは流石に求める人はまずいないから」
 キャッチャーの人に機動力はです。
「それはいいんだ」
「そういうことだね」
「まあ全部完璧なんて人いないし」
「守って打って走って」
「全部完璧な人なんてね」
「そうだよ、流石に大谷選手みたいな」 
 この人の名前を挙げる先生でした。
「ピッチャーもバッターもって人もいるけれど」
「それでもだよね」
「そうした人はまあ置いておいて」
「普通に凄い人はね」
「そこまではね」
「まず言うけれど大谷選手は完全に規格外だから」
 そこまでの人だというのです。
「打って投げたら一六五キロなんてね」
「人間超えてるよね」
「文字通り超人だから」
「あの人はね」
「置いておかないとね」
「そうだよ、僕は日本で超人を見たよ」
 こうまで言う先生でした。 
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