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X Dimensions SoldierS Re: Xros Rays

作者:ラフェル
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第1章 邂逅編
  プロローグ 『大空』と『大地』と……

地球を創造した礎である秘宝の一つを命と引き換えに守る為の人柱として、その命を散らせつつあった小さな恩師を救う為に、強い意志……強い覚悟で仲間と共に死ぬ気で奔走し、見事その恩師の未来を切り開いて見せた『大空』の少年と、その『大空』の少年と共に戦った親友(とも)である『大地』の少年……

過酷な戦いを乗り越えた2人は愛すべき日常を過ごしていたが、ある『出来事』をきっかけに世界を越え、未知の世界での冒険、そして全ての次元世界の未来を切り開く為の戦いに身を投じることになる……

『大空』と『大地』……2人の少年が『魔導師』や『装者』と呼ばれる乙女達と紡ぐ新たな物語が、今始まろうとしていた……








――――『並盛町』――――


ツナ「つ、疲れた……り、リボーンのやつ、毎度毎度滅茶苦茶な修行させやがって……おかげでこっちはいつもボロボロだよ……」

炎真「つ、ツナ君、凄いね……いつもあんな修行させられてたんだ……」

ツナ「ごめん、炎真。俺の修行に巻き込んじゃって……」

炎真「ううん、気にしないで。僕が自らリボーンにお願いしたことだから。それでも、あんなにきついものだとは思わなかったよ」

ツナ「あはは……まあ、そうだろうね」



イタリア最強のマフィアーー『ボンゴレファミリー』の次期ボス候補、かつボスの証である『大空のボンゴレリング』(※現在は『ボンゴレギア』)の所有者であり、普段からは想像できない並外れた死ぬ気の強さで幾多の戦いを乗り越えてきた茶髪の少年--ツナこと『沢田綱吉』。

そのツナの親友で、『大地のシモンリング』を持つボンゴレファミリーの同盟ファミリーである『シモンファミリー』の10代目ボスである赤髪の少年ーー『古里炎真』。

2人は何処かボロボロに近い状態かつおぼつかない足取りで一人夕焼けに染まる並盛町のとある道を歩いていた。

『虹の代理戦争』から数週間が経ち、いつもの日常へ戻ったツナと炎真は仲間達や家庭教師兼元アルコバレーノの『リボーン』と共に平和な日々を過ごしていた……と言っても、相変わらずリボーンによるスパルタ教育でしごかれたり、個性豊かな仲間達の暴走に巻き込まれたりと、ハチャメチャな毎日を過ごしていることに変わりは無いが……

今日もリボーンのスパルタ指導による修行があり、彼に色々無茶させられたようだ……どんな修行だったかは読者の皆さんのご想像にお任せする。

2人は……特にツナ自身はリボーンと出会ってから色々無茶なことや死線を潜り抜けて来たことで、身体能力は勿論生命力や頑丈さが段々人外レベルに達して来ている気がするのは気の所為では無いだろう……リボーンが繰り出すハンマー(10t)やバズーカによるツッコミで何万回ブッ飛ばされたりとか、雷の守護者で沢田家の居候である『ランボ』が癇癪を起こして暴走した時に放つ彼の『ギアアニマル』による電撃攻撃で何万回黒焦げにされたりとか、戦闘狂である並盛風紀委員長かつ雲の守護者である『雲雀恭弥』に何万回襲撃されて噛み殺されかけたり等……etc

普通だったら間違いなく死んでいてもおかしく無いそれらを、彼は「痛い!!」だけで済ましてしまい、かつて不死身のスタントマンと呼ばれたある赤ん坊でさえも真っ青になるような不死身っぷりを発揮する程であった……家庭教師であるリボーンにとってはツナのそんな成長を見れて嬉しいことであろうが、何万回も死にそうな目に合っているツナ本人にとっては全然嬉しくないのは間違いないだろう。

まあ何にせよ、今日の修行を終えたツナと炎真はそれぞれの帰路に向かって途中まで一緒に帰っている最中である……ちなみにリボーンはと言うと、今日本に来ている元アルコバレーノの『コロネロ』や『風(フォン)』らと会う予定があるとのことなので現在別行動を取っていた……まあ今日中には帰って来るとは言っていたが……


ツナ「はあ……俺、いつかリボーンに修行でうっかり殺されそうな気がする……マジで」

炎真「いや、流石にそれは無いよ……たぶん」


ツナと炎真はそんな会話をしながら帰路を進んで行く……そんな時だった。


ツナ「ん?」

炎真「? どうかしたの、ツナ君?」

ツナ「あ、いや……あそこら辺に何か光るものが落ちてるんだけど、何かなって思って……」

炎真「光るもの? んー……あ、本当だ。あれ何だろう?」


ツナと炎真は目の前に何やら光る物が道端に落ちているのを見つけた。

2人は何故かそれが気になり、その光る物が落ちている場所へと近づく。

そこに落ちていたのは……


ツナ「これは……プレートかな?」

炎真「そうみたいだね」


金色・蒼色・朱色の3枚のプレートであった。

金色のプレートには青の輪郭をした菱形・三角形・Mのような模様を組み合わせたような模様が……

蒼色のプレートには翡翠色の輪郭をした 1つの剣と2枚の翼が英字のFの形になったような模様が……

朱色のプレートには金色の輪郭をした4つの三角形がくっついたような模様が……

……と言う風に、3枚のプレートそれぞれ真ん中に独特な模様が刻まれていた。


炎真「このプレート、不思議な模様が刻まれてるね……」

ツナ「そうだね……取り敢えず今日はもう遅いし、俺達の方で持っておいて明日交番に届けに行こうか?」

炎真「うん」


2人はそう言って、ツナが金色と蒼色のプレートを、炎真が朱色のプレートを拾い上げた……その瞬間、突如3つのプレートから凄まじい光が放たれたのだ。


ツナ・炎真『えっ!?』


あまりに突然のことで驚きに目を見開くツナと炎真。

そして……


ツナ・炎真『うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!』


2人は逃げる間も無く、光に呑まれるのだった。

暫くして光が治ると、そこにツナと炎真の姿は無かった。

これがツナと炎真の異世界での新たな冒険と戦いの始まりであることを誰も知らない……









ツナや炎真が住む世界とは別の世界……その異世界のとある森の奥深くに寂れた研究施設があった。

その研究施設に空から4つの光が降り注ぎ、光は研究施設の扉を吹き飛ばして、10歳くらいの銀髪の少年が入ったカプセルの側にやって来た。

4つの光は……

白銀色をベースに中央の液晶周りの装飾が橙色の小さな機械……

刀身の刃が潰れていて斬れ無さそうな金属製の剣……

ツナが持つ『大空のリングVer.X』の前の姿である原型の大空のボンゴレリングに似た形をし、空色と白銀色の2つの宝石が埋め込まれたリング……

小さな竜の顔を模して彫金されたリング……

……と言うようにそれぞれ形を変え、銀髪の少年が入ったカプセルの側に落ちた。

そして、赤いマントとゴーグルを付け、クールホワイトに輝く体を持った1匹の小さな生物がカプセルに近づいていた。

カプセルに入っている銀髪の少年はツナと深い関わりがあり、後にクールホワイトの生物と共にツナの仲間になることをこの時は誰も知らない……


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