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新ヘタリア学園

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第六百五十二話  肖像画を見ると

第六百五十二話  肖像画を見ると
 イギリスはかなり有名なブラド四世の肖像画を見てルーマニアに言いました。
「肖像画だとな」
「この人の恐ろしさはわからないずらな」
「面長で丸い目でなまず髭のおっさんとしかな」
 それ位にというのです。
「思わないけれどな」
「だから真実の姿はずら」
 ルーマニアはイギリスに深刻なお顔でお話しました。
「ゲゲゲの鬼太郎六期の」
「あの吸血鬼の顔なんだな」
「あれが一番近いずら」
「実際そうだったんだろうな」
 イギリスも思うことでした。
「行いを見てみたらな」
「そうだったずらよ」
「まあ肖像画で怖さは伝わらないこともあるしな」
「日本の織田信長さんの肖像画も怖そうじゃないずら」
「いや、あの人この人よりずっとましだったぞ」
 ブラド四世よりというのです。
「言う程残酷でも血を好んだのでもないしな」
「実は優しい人だったそうずらな」
 あくまで血は最低限でという人でした、ブラド四世みたいに正直殺人快楽者レベルの人ではありませんでした。


第六百五十二話   完


                 2020・8・2
 
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