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俺、リア充を守ります。

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第4話「想いの竜ーテイルドラゴンーその1」

「じゃ、俺こっちだから」

「おう、いってらっしゃい」

 前方にいた友達の集まりに入っていく弟を見送り、俺は高等部の校舎への道へ歩きだす。

 今は朝の七時四十分くらい、登校時間真っ只中だ。

 ツインテイルズの一員となったあの日から数日経った。その間に俺たちは何体かのエレメリアンと戦ったが、いずれもあっさり倒せたのが驚きだった。死角に潜む者ラークスクエアーズが強かったのか、それとも鍛えることを怠った連中ばっかり来ているのかは分からないが、それでも連戦連勝なのは間違いない。

 ジェラシェードはというと、エレメリアン程出現頻度は高くなく、出現しても瞬殺できるよう努力しているため、あれから目立った被害は出していない。エレメリアンに取り憑くこともあるが、そのたびに俺が浄化して、総二や愛香、時々俺がトドメを刺す感じだ。

 そんなこんなでもう五月に入っていた。

「あ、ヒロ兄おはよう」

「おはよ、ヒロ兄」

「千優さんおはようございます」

「おう、おはよう」

 道の途中で総二と愛香、そして制服を着たトゥアールに会い、そのまま一緒に登校する。

「トゥアール……お前も学校来るのかよ……」

「なんですかその顔!私に何か問題でもあるような顔して……」

「「「いや、大ありだろ!!」」」

 あ、またハモった!!やっぱり同意見だったか。一体何をやらかしてるんだ……。

「あ、ちひろだー」

「呼び捨てかよコンニャロー」

「ヒロっさんちわーっす」

「おはよ、相変わらずそのあだ名で呼ぶんだな」

「千優先輩おはようございます」

「おう、おはよう。元気そうじゃん」

「千優、元気かー」

「ああどうも、お久しぶりです」

 登校中、いろんな後輩や先輩から声をかけられる。

「相変わらずヒロ兄は顔が広いな……」

「みたいだな」

「え~、高校生になっても人気が衰えていないの?」

「ああ、全く。むしろ学年上がるたびに顔が広まる感じだ」

 ホント、俺が一番ビックリしてるよ。卒業生や顔も名前も知らない(もしくは覚えきれてない)後輩から声かけられたりするんだもんな……。

「千優さん、学校の有名人なんですか?」

「え?トゥアールまだ知らないの?」

「え?何がですか?」

「編入してきたとはいえ多分、一週間くらいあれば耳に入ると思うんだけど……」

 トゥアールからの質問に驚く二人。

「ヒロ兄、学園内でもかなり有名な生徒だよ」

「へ?そうなんですか!?」

「卒業した小学部や中等部でも名前がいまだに残っているみたいだしな……」

「お姉ちゃん曰く、大学部でも時折話題に上がるんだって」

「なんでそんなに有名人なんですか!?」

 自分でも疑問に思う、なぜあそこまで有名になっているのか……。

「千優さん、一体何やらかしたんですか!?」

「いや、なんもやらかしてねえよ!!」

「じゃあ、なぜ学園内にその名を轟かせているんですか!?」

「……心当たりを挙げるなら……まだ、入学したばかりだった頃……」

 そう、あの時からだったと思う。俺が先輩たちから顔を覚えられるようになったのは────―

 

「挨拶するときは大きな声で、相手の目を見て、元気に挨拶しましょう」

 小学部の時の担任の先生にそういわれていたので、挨拶するときは極力そうするようにしてきた俺。

 ある日、挨拶強化週間がやってきた。その日校門まで来た俺は、とんでもない光景に出くわした……。

 なんと、「挨拶強化週間」だというのに挨・拶・す・る・と・き・声・が・聞・こ・え・な・い・生・徒・が・多・く・、さらにその週挨拶当番だった上級生たちは退・屈・そ・う・に・欠・伸・し・て・い・る・上・に・声・が・小・さ・か・っ・た・のだ!!

 その時、俺は腹が立った。強化週間なのにこれでは意味がないではないか!!こうなったら俺がお手本を……本物の挨拶を見せてやる!!そう決心した。

 だから校門の前で、上級生たちの目をちゃんと見て、しっかりと背筋を伸ばし、大きな声で元気よく言ってやった!!

「おはようございます!!」

 ────―次の日から、俺はあいさつ名人と呼ばれるようになった。

「……ってゆうことがあったんだけど……多分、これの名残だと思う」

「ブッフォwwwwww」

 話し終わった瞬間、トゥアールは爆笑し、総二と愛香は口をあんぐりと開けていた。

「な……何か可笑しいこと言ったか?」

「そwwwそりゃあ、もうwwwだってwww千優さんwwwクソ真面目すぎてwwwwww」

「休み時間によく先輩たちにからかわれてたところ見たような気が……」

「先輩たちからの覚えがいいのは弄られていたからか……」

「弄られキャラって愛されてるってことなんだよな……なら否定はしないが……」

「あれ、でもそれなら後輩たちからも名前を憶えられているのは?」

 愛香の疑問はもっともだ……いや、これは考えるまでもない。何故なら……、

「それに関しては心当たりしかない……」

「「……え?」」」

「先輩方から弄られていることは校内ではよくあることだったし、中学校では委員会に所属していた頃、よく後輩から「面白い人ですね」って言われてたし……」

「まあ、確かに」

「あと、一番の心当たりが……」

「「うんうん」」

 多分これが大きいのかもしれない……多分。

「中等部二年の頃、体育でダンスの授業の時に……皆のダンスを先生がカメラで撮影して、次の学年のお手本に使おうとしてたんだけど……俺のグループが躍ったときの映像を他のクラスで流したら大反響だったらしいんだ……」

「「あ、それだ!!」」

「うおッ!?」

 総二と愛香が叫ぶのでビックリした。何に気づいたんだよ。

「ヒロ兄の噂、ダンスの話が多いんだけど、その話の一つだ!!」

「え?そうなの?」

「中等部の頃からキレッキレだったって話だったよ……そのダンス映像一回見たことあるし」

「お前らも見たのかよ……」

「五人グループ中センターの一人だけキレッキレだったら目立つって……」

 どうやら多分どころか確定だったようだ。この調子だと修学旅行や卒業式のことなんかも噂になってそうだな……。

「千優さんはもはや生きた伝説といっても過言じゃないかもですねwww」

「シャレにならないんだよな……これが」

 そんな話をしていると、高等部への入り口の前に見慣れた人影を見つけた。

「お!おはよう、慧理那えりな」

「あ、仲足さん!お早う御座います」

「だ~か~ら~、名前で呼んで良いって言ってるじゃん。堅苦しいからさ」

「すみません、つい、癖で……」

「謝ることじゃないでしょ、ほら頭あげて……」

 ん?なんか、スッゴい嫌な気配と強い視線をひしひしと感じる……。

 後ろを振り向くと、総二、愛香、トゥアールの三人が鳩が豆鉄砲を食らったような顔で俺を見ていた。

「ん?おーい、どうしたんだ?鳩が豆鉄砲食らったような顔して……」

「えっ……と……ヒロ兄?」

「何だ?」

「もしかして……会長と……」

「あれ、もしかして……観束くんたちですか?」

 総二が言い終わる前に、俺の後ろからこの学園の生徒会長、神堂慧理那しんどうえりながヒョコっと顔を出した。

「え、もしかしてお前ら慧理那と知り合い?」

「ヒロ兄の方こそ、会長とどんな関係なのよ!?」

「しかも呼び捨てにしてましたし!!どういうことか洗いざらい吐いてもらいますよ!!」

 何か愛香とトゥアールが珍しく結託して俺に詰め寄ってきた……。

「オイ!!なんなんだよお前!!」

「俺たちの慧理那になれなれしく声なんかかけやがって!!」

「しかも名前で呼んで良いだと……何様のつもりだ!許せん!!」

 通りすがりの登校中の男子生徒たちが集まってきた。

 なるほど、さっきの嫌な気配と強い視線の正体はこいつら……慧理那のファンのものだったのか。クラスメイトならここまで騒がないから、多分他のクラス……または編入生だろう。

 あまりの気迫にさっきまで俺を問い詰めようとしていた愛香とトゥアール、さらには総二までドン引きしてるぞ……。

「いや、何を勘違いしている!!俺は……」

「問答無用!!慧理那への無礼は俺たちが許さん!!」

 話聞く気無しかよ!!……困ったもんだ。

「会長に手出ししようものなら、俺たちがお前を血祭r……「皆さん落ち着いてください!!」っはい!!」

 慧理那の鶴の一声で、騒いでいた男子生徒たちが一瞬で静まり返る。

 流石、この学園の生徒会長兼学園のアイドル……暴徒になりかけた生徒を鎮めるのもお手の物ってことか。

「で、会長とヒロ兄って一体どんな関係なんですか?」

 さっきまで棒立ち状態だった総二が、今この場にいる奴らが皆気にしている疑問を口に出す。

「千優さんは……わ、わたくしの……その……」

 ん?なんだろう……さっきとは別の意味でヤバいことが起きるような予感がする……。

「千優さんは私の……師匠です!!」

「「「「………………え?」」」」

「「「えええェェェェェェェェ!!」」」

 あまりにも意外な答えに沈黙する生徒達と、驚愕のあまり絶叫する総二達。

「やっぱりそうなるよな……」

 無意識のうちに、俺は頭を抱えていた。

 

 □□□□

 

 アルティメギル基地内

 スパロウギルディは頭を抱えていた。

 彼が予期した通り、作戦会議は波乱を呼んでいたのである。

「おのれツインテイルズ!おのれテイルドラゴン!!」

「同胞達を次々と打ち倒していくだけでなく、このようなものまで見せ付けおって!!」

 スクリーンには、先日出撃していったエレメリアンの一体が倒された直後の映像が映し出されていた。

 爆発の後、集まるツインテイルズの三人。

『ふう……』

『レッド、お疲れ』

 レッドに駆け寄るブルー。

『二人とも、今日もよく頑張ったな』

 そう言うと同時にレッドとブルーの頭を撫でるテイルドラゴン。

『ちょ、ちょっとドラゴン!それ恥ずかしいからやめろって言ってるだろ~!!』

『わ、私もレッドも頭撫でられるほど子供じゃないわよ!!』

『俺に比べりゃまだ子供だろ~』

 二人が恥ずかしがっても頭をワシャワシャ撫でまわすのを止めないテイルドラゴン。

 ちなみにコレ、エレメリアン撃破後に毎回やっているのだ。

「でも頭撫でられて照れているテイルレッドも中々……」

「心なしかあのテイルブルーでさえ可愛く見えてくるような気がしてくる映像だな……」

「そんな事言っとる場合かアァァァ!!」

 こんな調子で作戦会議など進んでおらず、ただのテイルドラゴンへの嫉妬を露にしたり、何時ものようにテイルレッドを愛でるだけの観賞会に等しかった……。

 その時、部下の一人が慌てた様子で駆け込んできた。

「ス、スパロウギルディ殿!新たな部隊がここへ!」

「……そうか……しかしな」

「リヴァイアギルディ様の部隊です!」

「ほう!?」

 思わず立ち上がるスパロウギルディ。

 リヴァイアギルディは、ドラグギルディと修業時代を共にした同期の桜。

 実力も彼に匹敵するものと讃えられている。

「そ、それともう一部隊──」

 微かな希望を見出したスパロウギルディに、さらなる衝撃的な報が告げられた。

「クラーケギルディ様の部隊も、ここへ!!」

「何ィ!?それは確かか!?」

「はっ……間違いありません。明日までには到着できるだろうとのことです」

 一方のクラーケギルディは、リヴァイアギルディに執拗に対抗意識を燃やす戦士。

 常勝の作戦に拘らず、常に自らが前線に立つ超実践主義で結果を残し、名を上げてきたという。

「むう、一体どうゆうことだ……お二人が互いを強くライバル視していることはアルティメギルの兵なら知らないものはいない筈……。そのお二人を、同じ部隊に統合するなど……」

 

 さらなる波乱の予感に、再び頭を抱えるスパロウギルディであった。

 

 □□□□

 

 陽月学園高等部 2-C教室 放課後

「今朝は、ご迷惑をおかけしました……」

 授業が終わって帰る準備をしていると、慧理那が謝りに来た。

 どうやら今朝の騒ぎを気にしているらしい。

「いや、こっちこそゴメンな……まさかあいつらあそこまで騒ぐとは……」

「で、ですが……あの生徒達はわたくしを慕ってくれているが故にあんな失礼を……」

 真面目だな……そうゆうとこは、俺も嫌いじゃない。

「いいよいいよ……」

「千優さんがよくても、わたくしの気が済みません!!」

 そこまで言うか……う~ん、真面目過ぎるのも困ったもんだ……。

「じゃあ……今度、買い物に付き合ってくれないか?」

「買い物……ですか?」

「ああ、今月末にユニクロ限定で、ライダーの変身アイテムの配布があるだろ?」

「あ~、あのライダーTシャツを二枚買えば貰えるんでしたっけ?」

「そうそう。あれを手に入れるために、一緒に来てほしいんだけど……」

「承知しましたわ。お支払いはわたくしが致します」

「自分で誘っといて支払わせるのか……なんか悪いな。じゃあ、俺が荷物持ちで……ってか何時までも問答してるほど時間も無いな……」

「あっ!すみません、引き留めてしまって……」

「良いって良いって……気にするなよ!!」

 荷物をまとめて、鞄を持つ。

「それじゃ、また明日な!!」

「はい!師匠、また明日!!」

 教室を出ると、総二と愛香、そしてトゥアールの三人が待っていた。

「よう、来てたのか」

 よく見ると、トゥアールがニヤニヤしている。

「な、なんだよ……」

「いやですね……千優さんと慧理那さん、随分と親しげに見えたもので……」

 トゥアールのやつ、思いっきりニヤニヤしやがって……。

「……何が言いたい?」

 大体察しはついているが……な……。

「ヒロ兄、本当に会長とは付き合っていないの?」

 愛香が先に聞いてきた。だが、俺の答えは変わらない。

「ああ。俺と慧理那はただの趣味友達……いや、師弟関係ってだけだよ」

「師弟って?ヒロ兄、会長に何か伝授してるのか?」

 やっぱり説明しなきゃダメか……。

「あれは去年の今頃だったかな……」

 ツインテール部の部室まで歩きながら話を始める。

「登校初日の自己紹介の後、慧理那から声をかけられたんだ……」

「いきなりですか!?何があったんですか!!」

「あ、スマンちょっと飛ばした」

「「オイオイ……」」

 では改めて、

「自己紹介の時にこう言ったんだ、『中等部出身、仲足千優です!この中にアニオタ、特撮ファン、ゲーマー、ニコ厨、ボカロ厨、その他オタッキーな趣味を持った人がいたら、暇なときに声をかけてください!以上!!』って……」

「いや、絶対注目の的になるわその自己紹介!!」

「オタクを全開でアピールしてどうするのよ!!」

「いや、同志が見つかるかもしれないと思って」

「それ完璧に某アニメのただの人間には興味がないハチャメチャ女子高生ヒロインがやってた自己紹介じゃないですか!!かまちょのターゲット化待ったなしですね……」

「それはある。だが、後悔なんてあるわけない!!(キリッ)」

「「少しはしないの!?」」

「ああ!!」

 さて、話が脱線してしまった。

「で、その後で最初に声をかけてくれたのが……」

「会長だった、ってことか」

「そうゆうこと」

「なるほど、そういえば慧理那さんは大のヒーロー好きでしたね」

「特撮ファンに当てはまってた……だから、声をかけてきたのか……」

「話をしているうちにすっかり意気投合しちゃって……そしたら数日後、俺の中学の時の評判を聞いた慧理那が、俺の変身が見たいと頼んできたんだ」

「ちなみに中学の時の評判とゆうのは?ただ単に面白い奴……ではありませんよね?」

「そう、筋金入りの特撮オタク……だったかな?」

 類は友を呼ぶと言うが本当らしいな。俺の周りには、今じゃオタクやゲーマーが集まってる。

「それで、頼まれた通り色々やって見せたら、なんか……感激されちゃって……」

「テイルドラゴンの変身ポーズ、キレキレですもんね」

「でも、そんなことで感激するのか?」

 確かに、普通の人ならそんな反応をするだろう。

 だが、俺にはその時の慧理那の気持ちが理解できた。

「磨き上げてきた変身ポーズが絶賛されたときはとてもうれしかったよ……それに、あの時の慧理那の表情は、何年かかけてやっと同志に巡り合えたって表情だった。思春期の女の子で純粋な特撮ファンは少ないから、きっと、今まで解り合える特撮仲間がいなかったんだと思う……」

「そこで千優さんに出会った……って事ですか……」

「だから、親しみを籠めて『師匠』か……」

 さてと……長話になってしまったな。もう部室の前に着いちまった。

「それじゃ早速、改良点を教えてもらおうか」

 部室に入り、ドアを閉め話を切り出す。

「はいヒーローフォン、お返しします」

「ありがとう。ヒーローC、調子はどうだ?」

『結構機能が追加された。正直、彼女の腕には驚いたよ!』

 トゥアールからヒーローフォンを受け取り、皆が席に着くとトゥアールから説明が始まる。

 実はツインテイルズに入った日、テイルギアとヒーローギアの設計図を交換して、お互いの性能を確認してみた時に発覚したんだが、やはりテイルギアのほうが性能面で秀でていた。

 防御膜フォトンヴェイルで覆われたスーツはダメージを無効化し、認識攪乱装置イマジンチャフは素顔を晒しても正体を覚られない等、ヒーローギアには備えられていない機能の数々には驚かされた。……まあ、エクセリオンショゥツとかゆう使うのか使わないのかよく分からん機能まで備えられていたがな……。

 だが、逆にヒーローギアの方が性能が良い部分もあったらしく、トゥアールも「なんで中途半端に性能が良いですか勿体無い!!」と、科学者の本分なのか解析のついでに改良することを申し出てきた。

 そこで昨日の放課後、トゥアールにヒーローフォンを渡して、改良してもらったってわけだ。

 ちなみに、どの辺の機能が良かったのか聞いてみたところ、ヒーロー属性が持つ、他の属性に共鳴する性質を利用した属性力増幅器エレメーラアッパーと、使用者の感情をエネルギーに変換し、一時的に能力を強化するブースト機能が搭載されているらしい。それに、今まで使ったことがなかったがオーラピラーも使えるとか。

 それからプロテクターの構成に使われている素材には、トゥアールの故郷である世界ではかなりの希少価値を誇るレアメタル『オリハルコン』が大量に使われており、これにはトゥアールも開いた口がしばらく塞がらなかった。なお、オリハルコンは俺達の世界には存在しないんだとか。あと、フォトンヴェイルの様なバリアや防御膜に頼らず、プロテクターの素材の硬さのみで防御を行う設計には、未春さんから「なんて漢らしいスーツなのかしら!!」と絶賛の声が上がっていた……涎垂らしていたのは見なかったことにしたが……。

「設計を確認して思ったんですが、ヒーローギアはテイルギアと作りが似ているんですよ」

「とゆうと?」

「つまり、ヒーローギアはテイルギアを解析して作られた可能性がある……とゆうことです」

「……マジかよ」

 おそらく、ヒーローギアを作ったのはあの日、俺にヒーローフォンを託してくれた光の少年だろう。

 だが、あの少年のことは一切が謎に包まれている。

「ヒーローC、あの少年について知ってることは?」

『すまない、マスターのことに関する情報は、ロックが掛かっていて俺自身も閲覧できないし、話せないんだ……』

「そうか……」

 ヒーローCのメモリーにロックを掛けてまで正体を隠したいのか……。あの少年、ホントに何者なんだ?

「トゥアール、改良の内容は?」

「一応注文されていた通り、基はほとんどいじらずにアップグレードしておきました」

「注文通りってことは、フォトンヴェイルと認識攪乱装置イマジンチャフ、会話の変換機能も搭載してくれたんだな?」

「はい……でも、本当に良いんですか?」

「何が?」

「いえ、千優さんが『フォトンヴェイルの出力は最低限、あまり頼らない程度にしといてくれ』って頼んでたんですよ」

「「え!?ヒロ兄それで大丈夫か(なの)?」」

「まあ、痛みがある方が現実味が増すし、戦いが作業ゲーム感覚には思えなくなるだろ?」

 この瞬間、総二と愛香の表情に影が差した。

「ゲーム感覚……か」

「思えば最初の頃、エレメリアン達のあまりの弱さに、戦いが作業化していたわよね……」

「もしかしたら、あの時の俺達は無意識に、戦いをゲーム感覚に考えていたのかもしれないな……」

 ……あ~あ、二人そろって自己嫌悪に陥っちまったよ。痛いこと言っちまったみたいだな……。

 二人を励まそうと思ったが、俺より先にトゥアールが口を開いた。

「そんなことありませんよ……。お二人の優しさは、私が保証します。だから、そんな暗い顔しないでください……」

「トゥアール……」

「そうだ。お前らは戦いを楽しんでいた訳じゃない、常に必死に戦っていたんだろ。自分の守りたいものの為に……。なら、自分を蔑む理由なんて無い……違うか?」

「ヒロ兄……」

 その瞬間、エレメリアン出現のサイレン音が鳴り響く。

「エレメリアン反応です!!座標を表示します!!」

「ああ、行こう!俺達の守るべきものの為に!!」

「ありがとねトゥアール、ヒロ兄!自分を責めるのはもうやめた!!私達はこの世界を守り抜くんだから!!」

「良い決意だ!そんじゃ、部活を始めますかァ!!」

 こうして、俺達は今日も次元跳躍カタパルトを潜り、出動する。

 各々の守りたいものを胸に……。

 

 □□□□

 

 数十分前 某所

「そろそろ時間か。行かなくては……」

 時間を確認し、歩き出す一人の女性。

「この後はいつもの店で買い物だったな。最近よく怪人どもが出没するとゆうのに……」

 そんなことを口にしながら人通りの少ない廊下に差し掛かったその時!!

「な……!?」

 黒い霧が彼女を取り巻いた。振り払おうにも身体は石になってしまったかのように動かせず、声も出せない。

(この霧は……一体?)

 混乱する彼女の耳元で黒い霧は囁き掛ける。

「恨メ……、憎メ……、オ前ノ不満ヲ晴ラスノダ……」

(私の……不満?)

「ソウダ……オ前ノソノ不満ヲ奴ラニブツケルノダ……。オ前ノ不満ハ何ダ?」

(私の……不満は……)

 薄れゆく意識の中、彼女は霧が人の形をとっていくのを見た。

 そして、その手には、見たことのないデザインの、腕時計型の機械が巻かれているのを見た……。

 

 □□□□

 

 市内 とあるイベント会場

「お前たちに倒されたタイガギルディ様の為にも、そして基地でお前への羨ましさを募らせている同胞達の為にも……テイルドラゴン!!お前だけには負けられんのだァァァ!!」

「後半もはや私情が入りまくってんじゃねーか!!俺が何をしたァァァ!!」

「分かりきっとるだろうが!!お前の所為で余計に我が部隊は、統率を失いつつあるのだ!お前を倒して……部下たちに冷静さを取り戻させるのだァァァ!!」

 市内のイベント会場(レイヤーが多いところを見るとコミケか何かだろうか?)に現れたニーソ属性のエレメリアン、チーターギルディは俺を見るなり、「我が同胞達の最大の宿敵よ!この元タイガギルディ隊副隊長、ニーソ属性のチーターギルディが征伐してくれる!!」とか因縁つけて襲ってきた。俺何か恨まれるような事した?チーターギルディには申し訳ないが、全く身に覚えが無い。

 ……と思っていたのだが、戦いながら話を聞いてみればツインテイルズの(主にテイルレッドの)兄貴分とゆう俺のポジションが羨ましく、エレメリアンの男性陣には嫉妬の炎を燃やし始め、その鬱憤晴らしの為に俺を倒すべく出撃していくバカが、最近増えているんだとか。もしかして、そいつら妹属性ある連中なんじゃ……。

「いや完璧に今お前も私情で動いてるだろォォォ!!どうせならニーソ属性を奪いに来たとか、上司の敵討ちだとかもうちょっとまともな理由を優先しろォォォォォ!!」

「それがどうした!そんなことは、もう私が知ったことではないィィィィィ!!お前を倒して、この私がテイルレッドのお兄ちゃんになるのだァァァ!!」

「はぁ!?ふざけんなよ!!誰がお前の妹なんかに!!」

「そうよ!!レッドはアンタなんかに渡すもんですか!!……ってゆうかやっぱり私は眼中に無しか!!」

「フフフ、テイルレッド……待っていたまえ、邪魔なテイルドラゴンを片付けたら、直ぐに君をこの私の妹として迎え入れてあげよう」

「だからもう言うなぁぁぁぁぁ!!」

「アンタ正気なの!?人間のレッドを自分の妹にしようだなんて……あまりにも馬鹿げてるわ!!」

 アルティロイド達を蹴散らしながらテイルレッドとテイルブルーが叫ぶ声が聞こえる。

「そうだそうだ!!レッドたんのにぃにはお前じゃねえ!!俺だ!!」

「何言ってやがる!!お前な訳ねぇだろ!!この俺に決まっているだろうが!!」

「いや、そこはテイルドラゴンさんだろうが!!」

 ギャラリーまで戯けた事で論議始めやがったよ……。総二が頭抱えて涙ながらに叫んでいるのと、愛香がキレ気味になっているのが見なくても分かるわ……。

 ……よし、こいつは俺が倒そう。こんな戯けた事言ってる奴には、俺が怒りの鉄槌を下さなければ……。

「このまま、このスピードを維持し、私のニーハイキックで押し切ってやる!!流石のお前もこのスピードにはついてこれまい!!」

「やってみな!!」

 チーターギルディが黄色い風となって俺の周りを駆け回る。

「フンッ!!」

「クッ!!」

 そして攪乱させてからの突撃、からのまた攪乱に戻る。ヒット&アウェイの繰り返しだ。

 こちらから攻撃しようにも、この速さでは処理が追い付かない。

「ハァッ!!ヤッ!!イェヤァァァ!!」

「ウッ!!グッ!!うわあぁぁぁ!!」

 腕での防御が破られ、連続で攻撃される。

 流石チーター、速すぎて対応が追い付かない!!

「これで終わりだ!!ニーハイキィィィック!!」

 吹き飛ばされた俺のこめかみをチーターギルディのハイキックが捉える……かに見えたが……。

『千優!今だ!!』

 チーターギルディの脚を素早く左腕で防ぐ。

「な……何ッ!!」

「さっき、「このスピードにはついてこれまい」って言ってたよな?」

「何故……この私のニーハイキックを……」

「あれがお前の負けフラグだ。エレメリアンといえど、チーターであることには変わりないようだな……。さっき、調子に乗ってスピード出し過ぎたろ?」

 チーターは確かに足が速い。だがスタミナは少ないため、短距離でしかそのスピードを発揮できない。

 だから俺は、こいつが疲れるのを待っていたという事だ。もっとも、エレメリアンに姿の元になった動物の特性が残っているかは定かではなかったから、ちょっとした賭けではあったんだが……。

「お……おのれェェェ!!」

「オーラピラー!!」

 光の柱が竜の如くチーターギルディを包み込む。

「お前が俺を怒らせた理由は二つ。一つはお前がテイルレッドへの欲情で戦っていた事……これは日頃、そんな声に頭を抱える程悩まされているテイルレッドの心を傷つける行為だ!!」

 最近、学校でもよく聞く戯言ではあるが、まさかエレメリアンの口からその台詞を聞く事になるとは思わなかった。

 総二が涙目になっているとゆうことは、学校で毎日、嫌とゆうほど聞いているんだろう。

「せめて、エレメリアンを相手にしている時はそんな事に悩まされる事は無いだろうと思っていたんだが……そんな事の為に命を粗末にしやがって!!」

「そ……それは……」

「そしてもう一つは……テイルブルーを無視した事だ!!」

「何ッ!!」

 流石にこれは意外だったのか、驚愕の表情を浮かべるチーターギルディ。

「お前はテイルレッドについては色々とほざいていたが、テイルブルーについては一言も触れなかった……」

『それはそれでいいのでは?狙われる理由がない事に越したことは無いだろう?』

「そ、そうだよ……いつもの事でしょ。別に私は気にして無いし……」

 ヒーローCは気にしていない様だ。愛香も気にしていないと言っている。

 だが、俺は気にするし、チーターギルディが謝らなければ気が済まない!!

「確かに、いつものエレメリアンたちと同じように、彼女を恐れるなり悪く言うなりするお前たちを見ているのも腹が立つ。しかし、今回はそうじゃない……」

「は?」

「お前はブルーのツッコミに反応せず、2回もスルーした……」

「それ……が……どうしたと……」

 いつもなら、愛香のツッコミに続く形でエレメリアンが戯言を言い続けるとゆう、言葉のキャッチボールが成り立っている状態の筈だ。

 だが、チーターギルディこいつは違った。

 ツッコミを全てスルーしていた。だが、それだけではない。

「お前、邪魔な奴を片付けたら~とかなんとか言っていたよな?」

「それが……どう……した?」

『ッ!?まさか!!』

 そう、ヒーローCは気づいたようだ。

「確か、お前はあの時こう言ったはずだ。「邪魔なテ・イ・ル・ド・ラ・ゴ・ン・を片付けたら」ってな!!」

「ハッ!!」

 そう、つまりこいつは最初から俺とテイルレッドしか見ていなかった。文字通り、テイルブルーは眼中に無かったとゆうことだ。

「お前は無礼者だ。自分の欲望を優先させた挙句、二人の心を傷つけた……」

 両手にドラゴファングを出現させる。

「この一撃は、その罪の重さ……二人の心の痛みだ!!」

 距離をとり、ドラゴファングを逆手に持つ。

「完全開放ブレイクレリーズ!!竜牙の一閃ドラゴニック・スラッシュ!!」

 赤く軌跡を描く二つの刃は、竜が獲物を喰らうが如く、チーターギルディの身体を切り裂いた。

「ウガァッ!!そうか……テイルレッドよ、怯えさせて……すまなかったな。……テイルブルーよ……失礼だったな……確かに、無視をするとゆう行為は……相手が男女どちらであれど……無礼千万……心から詫びよう……」

「テイルドラゴン……お前は……欲望と、部隊をまとめなければとゆう……焦りに流され……礼儀を忘れたこの私を……諫めてくれた……ありが……と……う……」

 ダメージが身体全体に行き渡り、チーターギルディは大爆発した。

「人生最期の言葉がありがとうか……。あいつも色々大変だったんだな……」

 部隊を統率する立場であるストレスが、己の欲望を後押ししていたのかもしれない。

 それを踏まえると、あいつも憎めなくなってくるんだよな……。

 アルティロイドはもう片付いており、テイルレッドとテイルブルーがこちらへやって来た。

「大丈夫かレッド?」

「せ、精神的には……大丈夫じゃない……」

 そりゃ、あれだけしつこく言われりゃこうなるよな。

「ありがとドラゴン……どうして、私の為に……私とレッドの為に怒ってくれたの?」

 愛香……そんな事聞くまでもないだろうが。

「当たり前だろう……」

「……え?」

「お前ら二人は、俺の大事な弟妹分だ。ただそれだけで十分だろ?」

「それに、俺はお前ら二人の兄貴分だ。だから、辛い時はやせ我慢せずに俺に頼れ。二人とも、いいな?」

 そう言いながら二人の頭をワシャワシャ撫でる。これ、もはや癖なんだろうな……。

「「ドラゴン……」」

 あ、それとまだやることがあるな。俺は空を見上げて叫んだ。

「アルティメギルども!!どうせ俺達の戦いの様子を監視しているんだろう!!」

 おそらくこの光景を映し出しているであろう見えざるカメラに向けて、俺は叫ぶ!!

「別に俺を妬むのは勝手だ!だが、自分の欲望とかヤケッパチだとかで自分の命を無駄にするな!!そんな奴には俺達と戦う資格……いや、戦場に立つ資格さえ無いぞ!!憶えとけ!!」

 たとえ俺が見ている方向が違っても、このメッセージはアルティメギルの基地へ届いているだろう。

「さて、帰ろうか」

「そうだな……」

「今日はいつもより疲れたわね……」

 バイクに乗るよりはワープした方が早く帰れるだろう、そう思って転送ペンを起動しようとした時、ギャラリーから見覚えのある顔が近づいてきた。

「あれは……慧理那?」

 他のギャラリーや取材班よりも早く、走ってこちらへやって来るのは、つい数十分前に別れたばかりの慧理那だった。

「悪い、先に帰っていてくれないか?」

「ああ、そうする……」

「そーじは私に任せて。ほらそーじ、肩貸して?」

「ありがと……」

 そのまま光の中へと消えてゆく二人を見送る。あの状態でギャラリーにもみくちゃにされたらひとたまりもなかったろうな……。

「ハア、ハア……テ、テイルドラゴンさん……ま……待ってください……」

「ん?君、この地域でいつも見かける子だよね?この前も襲われかけてたりしていた……」

 正体がバレないように演技するのも忘れない。

 だが、よく見かけるので一応それなりの対応で話しかける。

「覚えてくださっているなんて、光栄です!!」

 慧理那嬉しそうだな。まあ、憧れのヒーローに覚えてもらえていたら喜ぶのも当然か。俺がその立場でも嬉しいさ。

「何か用でも?生憎レッドとブルーは先に帰っちゃったけど……」

「いえ、今日用があるのは、テイルドラゴンさんの方ですから」

「え?俺に?」

「はい!」

 珍しい。今まで助けた時は、テイルレッドへ憧れの視線を向けていたし、学校でもツインテイルズの話をすれば、レッド多め(次にドラゴン、あとブルーも忘れてはいない)の内容になるくらいなのに……。

 何か思い当たる節はないかと考えていた俺に、慧理那は唐突に聞いてきた。

「テイルドラゴンさんは何故、ツインテールじゃないんですか?」

「ブッ!!」

 ……あまりにも唐突な質問に思わず吹いてしまった……。

「あ!!スミマセン、男の人にそんな質問をするなんて失礼ですわよね……ただ、どうしてツインテールではない貴方の名前に『テイル』と入っているのかどうしても気になってしまって……」

 そういやこの前そんな話題になった気がする。

 そういや、俺も考えたこと無かったっけ?

 あの時、ツインテイルズに合流することを前提に考えた名前だったからな……。

 でもそんな事言ったら夢がないような……。

「お嬢様、捜しましたよ!!」

 答えが見つかる前に、尊さんがやって来た。

「尊!何処に行っていたんですか?」

「お嬢様がお買い物の帰りに近くでツインテイルズが戦っているらしいからと私を置いて先に行ってしまわれたからですよ……」

「まあ!それは申し訳ない事をしてしまいましたわ……」

「いえ……無事ならそれでいいのです……」

 買い物帰りだったのか。尊さんも大変だな……。

「テイルドラゴン……だったか?」

「はい」

「お嬢様が世話になったな」

「いえいえ、別になにもしてませんよ」

「では帰りますよお嬢様」

 慧理那の手を引いていく尊さん。

「え?まだ質問に答えてもらっていませんわよ!?」

「そろそろメイド達を振り切ったマスコミが押し掛けてきます!もみくちゃにされる前に帰らなくては……」

 慧理那の為なんだろうが、手回しありがとうございます。

 名残惜しそうに手を引かれて帰っていく慧理那を見つめながら俺は思った。

 この名前、「テイルドラゴン」の名前の意味を見つけなければ……。

 今度聞かれたら、胸を張って答えられるように……。

『……あれは……どこかで見たような……』

「どうしたヒーローC?浮かない顔して?」

『いや……桜川尊の腕に巻かれていた腕時計……』

「ああ、新しく買ったのかな?メイドって時間厳守な職業だろ?」

『ああ……だがあの形状、以前どこかで見た覚えがある気がするんだが……』

 そういや見たことない形状してたな。例えるなら「探偵たちの鎮魂歌」の「ミラクルランド腕時計型フリーパスID」みたいな感じの形だ。

「言われてみるとどっかで見たような……コナンの映画以外で……」

『なんでアニメなんだよ!!』

「いいじゃんコナン面白いんだから!!」

 なんて事を話していたらマスコミとギャラリーが押しかけて来たので、俺達はいつも通りバイクで逃げ帰った。

 

 □□□□

 

 おまけ

 

【テイルドラゴン】今回の戦いで大激怒した理由について【VSチーター怪人】

 名無しのツインテール:

 マジギレドラゴンさんやっぱり兄貴だった件について

 

 

 名無しのツインテール:

 ごめんなさいドラゴンさん!! 今までレッドたんを性的な目で見てました……

 

 

 名無しのツインテール:

 あのチーター怪人の言ってる事がまさかの俺達と全く同じだったな。

 

 

 名無しのツインテール:

 俺達あんな感じに見えてたのか……すまんレッドたん……。

 

 

 名無しのツインテール:

 あの戦いが俺達へのアンチテーゼになってたのか

 

 

 名無しのツインテール:

 あんな奴と一緒にするな気持悪い

 てゆうかテイルドラゴンの兄貴面マジうぜえ

 何様のつもりだよ

 

 名無しのツインテール:

 ↑反省の色なしだな

 何様?レッドたんのお兄ちゃんだろJK

 

 

 名無しのツインテール:

 ↑×2 自分の過ちも認められないのかよ

 それ、死亡フラグだぜ

 

 

 名無しのツインテール:

 ここまで来て誰もテイルブルーに触れてないな……。

 

 

 名無しのツインテール:

( ゚д゚)ハッ!

 そういやドラゴンさん「ブルーを無視したことも許せない」的なこと言ってたな

 

 

 名無しのツインテール:

 レッドたんを崇めてブルーを蔑んで話題にも上げない……

 あのチーターまさしく俺らじゃねえか!!

 

 

 名無しのツインテール:

 ↑それな

 まさしくその通りでシャレにならない

 そんな俺らも無礼者 死亡フラグ建ちまくりじゃねえか

 

 

 名無しのツインテール:

 帰る直前の「俺はお前ら二人の兄貴分だ」で落ちたやつ手を挙げろ

 ノ

 

 

 名無しのツインテール:

 ノ

 

 

 名無しのツインテール:

 そんな事言ってたっけ?

 

 

 名無しのツインテール:

 ノ

 

 

 名無しのツインテール:

 ↑×2叫んではいなかったから近くにいたやつにしか聞こえなかったかも……

 

 

 名無しのツインテール:

 マジか。聞けたやつ羨ましいな

 

 

 名無しのツインテール:

 結論、二人の兄貴はテイルドラゴンさんオンリー

 

 

 

『……だとさ。また株が上がりつつあるな』

「いや、それよりネット民の意識が変わってきてるようで嬉しいよ」

『あ、それと……』

「なんだ?」

『〔テイルドラゴンみたいな兄が欲しい〕、〔そうだ!ドラゴンさんの弟になってしまえばレッドたんとブルーを妹にできるんじゃ……〕、〔多分ドラゴンさんが許すわけがないぞ。むしろ火に油フラグだろ〕、〔私はドラゴンさんが兄になってくれるなら!!〕なんてテイルドラゴンを兄にしたい人間が増えてるんだが……』

「……勘弁してくれ。もう間に合ってるから……」

 ネットでの評判に頭を抱える千優であった。 
 

 
後書き
 ・・・とゆうわけで今回は千優が自分の名前「テイルドラゴン」の意味を改めて考える話になります。
 あとバイクの名前決まらなくて困る・・・。
千優「ネット民の意識が少しづつ変わってきているな」
総二「ありがとヒロ兄、感謝するよ・・・」
千優「いやまだだ、ネット民なんて一部の人間だけじゃなく、学校の生徒たちや世界中のツインテイルズファンに語り掛けなきゃ終わらないぜ!!」
愛香「私の評判もちょっとづつ上がってきてる!!ヒロ兄ありがとう」
トゥアール「まさか千優さんがこんなカリスマ持ちだったとは・・・。私のことも売り込んでくれませんかね?」
千優「仮面ツインテールをどこに売り込めばいいんだ?」
トゥアール「もちろん、全世界の幼女ちびっこたちに・・・」
千優「するかアホ!!」ダイテンガン!オメガウルオウド!!(目薬)
トゥアール「目がぁ!!目がぁ!!」
千優「そんじゃ次回、想いの竜―テイルドラゴン―その2に・・・」
三人「「「テイルオン」」」
トゥアール「次回はメタフィールドとか出るんですか?ああ、目に染みるうぅぅぅぅ・・・」 
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