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ドリトル先生の野球

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第四幕その七

「僕があの漫画を肯定することはないよ」
「どう見ても先生に合わないしね」
「お店で怒鳴り散らすとか紳士じゃないし」
「他のお客さんの迷惑一切考えないとかね」
「論外だしね」
「うん、それでお話を戻すけれど」
 野球にと言う先生でした。
「チームに野村さんや古田さんみたいな打ってくれる名キャッチャーがいたら」
「最高の戦力になる」
「これ以上はないまでに」
「そうなるんだね」
「そうだよ、投手陣の底上げもしてくれるしね」 
 最も大事なこの人達もというのです。
「上手にリードしてボールを受けて盗塁も防いでくれて」
「そうなるからだね」
「だからだね」
「強いチームには名キャッチャー」
「その人が必要なんだ」
「今の阪神にそうした人が加わったら」
 それでと言う先生でした。
「鬼に金棒だからね」
「是非共だね」
「八条大学のあの人が阪神に入って欲しい」
「そうだったいうんだ」
「僕はね、ただ阪神が」
 このチームがというのです。
「どう判断するかだけれど」
「地元だから」
 関西それも甲子園球場のある兵庫県だからだとです、王子は先生に対して少し考えるお顔になって言いました。
「見てるんじゃないかな」
「阪神の方もだね」
「うん、ちゃんとね」
「確かにね、八条大学は神戸にあるからね」
 先生達が今いるこの大学はというのです。
「阪神の本拠地甲子園球場は西宮にあって」
「本当に同じ兵庫県だね」
「それは事実だね」
「それじゃあね」
「しかも彼は大学野球で活躍しているし」
「甲子園でもだね」
 高校の時でもというのです。
「何度か甲子園に出てるんだよね」
「三回ね」
「三回も出てるんだ」
「それで活躍しているし」 
 高校野球でもというのです。
「これでプロが注目しないか」
「そんな筈がないね」
「スカウトの人達もね」
「そうした選手を探すのがお仕事だね」
「そうだよ」
 まさにその通りだとです、先生も答えました。
「国内ではね」
「海外では助っ人を探して」
「それがお仕事だよ」
「じゃあね」
「スカウトの人達も注目していてだね」
「絶対にね」
「彼は阪神も注目しているとだね」 
 王子に言いました。
「そう思うんだね」
「そうじゃないかな」
「その可能性はかなり高いね」 
 先生が見てもでした。
「僕も思うよ」
「それじゃあ」
「いや、それでもね」
「それでもなんだ」
「例え阪神が注目していても」
「あっ、他のチームもだね」
「注目していて。そして彼もね」
 選手の人ご本人もというのです。
「どう思っているか」
「阪神に行きたいかどうか」
「それも問題だね」
「大学生なら逆指名が出来るよ」
 ドラフトのその時にというのです。 
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