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星河の覇皇

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第七十五部第三章 察した者その十一

「その基地や通商路もです」
「破壊していく」
「そうも考えておられますか」
「そうした用兵も」
「かつてこの兵器がそうしてきた様に」
「敵の基地や通商路も破壊する」
「そうです、そうしたこともです」
 まさにというのだ。
「考えていきます」
「左様ですか」
「では、ですね」
「では用途は様々ですね」
「あと姿が見えないので哨戒もいけそうですね」
「無論です」
 紹介任務についてもだ、八条はあると返した。
「それも充分にです」
「ある」
「そうなのですね」
「そうした兵器でもありますか」
「かつてそうであった様に」
「そうです、姿が見えないなら」
 それならというのだ。
「奇襲や敵の後方の破壊に加え」
「哨戒もですね」
「そちらにも使える」
「間違いなく」
 八条は断言さえした。
「それが出来ます」
「多くの目的に使えますね」
「ではかなり使える兵器ですね」
「奇襲や敵後方への攻撃、哨戒となりますと」
「実に」
「はい、そうしたもの全てに使い」
 そしてというのだ。
「連合軍をより強い軍隊にします」
「この兵器一つで、ですね」
「また強さが相当上がるのですね」
「そうなりますね」
「そうです、並の兵器ではありません」
 まさにというのだ。
「戦争の在り方をまた大きく変える」
「かつてこの兵器が登場した時の様に」
「大きくですね」
「変えていって」
「そうして役に立ってくれますね」
「そうなります、ただそれはです」
 戦争の在り方を変えるまでに有益な兵器になる、だがそれには条件があることもだ。八条は文官達に話した。
「一つ絶対の条件があります」
「見付からないことですね」
「やはりかつてこの兵器の最大の利点がそれであった様に」
「姿が見られないこと」
「このことが絶対の条件ですね」
「そうです」
 まさにというのだ。
「ですから」
「隠密性は徹底している」
「敵のレーダー等にも映らない」
「姿は充分に隠す」
「ステルス性を徹底させていますか」
「はい、思えばこの兵器とステルス機は同じです」
 双方共、というのだ。
「姿が見えず奇襲を仕掛けるので」
「その通りですね」
「やはり姿が見えないことは大きいです」
「ステルス機にしても」
「そうした意味では確かに同じですね」
 彼等が今その中にいるこの兵器とステルス機はというのだ。 
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