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ドリトル先生の野球

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第三幕その十一

「爪や手首、特に肘にね」
「負担がかかるよね」
「カーブにしてもシュートにしても」
「どうしてもね」
「それは避けられないね」
「そのことはわかっているから」 
 だからだというのです。
「ちゃんとした柔軟とかね」
「ケアもだね」
「そうしたことが必要だね」
「どうしても」
「それを怠っていると」
 どうしてもというのです。
「肘を痛めるよ」
「それがあまりにも多くて」
「先生も心配しているんだね」
「そのチームのことを」
「巨人であっても」
 先生が好きでないこのチームでもというのです。
「やっぱりね」
「怪我人が多いと」
「先生はお医者さんだから」
「どうしてもだね」
「放っておけないよ」
 こう言うのでした。
「チームの好き嫌いはあってもね」
「人を救うことがお医者さんだからね」
「公平にしないといけないね」
「嫌いなチームの選手でも」
「怪我をしないようにしてもらって」
「怪我がしたら治さないとね」
「そうだよ、けれどそのチームは」
 先生はまたそのチームのお話をしました。
「本当に怪我が目立つね」
「普通に肘の靭帯痛めてるんだね」
「とにかく怪我人が多くて」
「それが問題なんだね」
「そのチームは」
「怪我人が多くて」
 それでというのです。
「それがそのままチームの成績にもつながってるしね」
「怪我人が出るとね」
「それがそのままチームの戦力に影響するし」
「主力選手が怪我したら」
「それだけで駄目だよね」
「だからね、そのチームは練習内容を見回して」
 そしてというのです。
「そのうえでね」
「練習や試合の前後にだね」
「身体をほぐしてケアもして」
「そうしないと駄目だね」
「チームが万全に戦える為にも」
「怪我人が多いとチームの士気にも影響するし」 
 こちらにもというのです。
「その為にはトレーナーも必要だよ」
「その人達もだね」
「増やすべきだね」
「そうした人達も」
「やっぱり」
「そうだよ、プロのチーム怪我人を出さない」
 まずはというのです。
「それが第一だよ」
「何といってもね」
「それが最初にあって」
「そこから戦略や戦術がある」
「そういうことだね」
「そう思うよ、僕は」
 先生は皆に温厚な笑顔でお話しました、そうしてスポーツのことをさらにお話するのでした。 
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