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オズのケーキ

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第三幕その四

「こうしてね」
「旅に出ることも」
「いいね」
「そうですね」
 クッキーも笑顔で応えました。
「本当に」
「ほっほっほ、わしも旅は好きじゃ」
 リンキティンク王も笑顔で言ってきました。
「それで機会があれば出ておる」
「そして僕がいつも一緒で」
 王子も言ってきました。
「楽しんでいますね」
「左様じゃな」
「そして」
 さらに言う王子でした。
「今回の旅もあと少しで折り返し地点ですね」
「そうじゃな、思えば短いのう」
「いや、そう思いますと」
「これが、じゃな」
「そうはならないのが世の中そして」
「オズの国じゃな」
「この国はいい意味で何かがいつも起こる国です」
 そうした国だからだというのです。
「絶対にです」
「何かあるのう」
「そう思いますと」
「ほっほっほ、では是非思ってな」
「そうしてですか」
「何かが起こる様にするか」
「そう言われると王様らしいですね」
 王子はリンキティンク王のお話に笑って応えました。
「やっぱり」
「わしは楽しいことが何よりも好きであるからじゃな」
「そうじゃ、ではな」
「これからですね」
「楽しみにしているぞ」
「それじゃあ」
 こうしたことを話しつつです、そのうえで。
 四人でクマセンターに向かっていきます、そしてこの四人とは別にアン王女達もクマセンターに向かっていて。
 この時は温泉の前に来ていました、ナターシャはその温泉の前でアン王女に対してこんなことを言いました。
「サウナもありますので」
「貴女にしてみるとね」
「本当にです」
「よかったのね」
「はい」
 満面の笑顔での返事でした。
「本当に」
「そこまでサウナが好きなのね」
「そうなんです、サウナがあると聞いて」
 温泉の前の説明にサウナもあるとはっきりと書いてあります。
「本当に嬉しいです」
「それじゃあ」
「是非入りましょう」
「サウナに」
「勿論湯舟のお風呂も入ります」
 こちらもというのです。
「絶対に」
「ナターシャそちらも好きね」
 恵梨香が応えました。
「お湯のお風呂も」
「そういえば僕達お風呂よく入るけれど」
 神宝はオズの国でもと思うのでした。
「ナターシャもだね」
「そうした時は水着着てね」
 ジョージはそのお風呂の入り方のお話をしました。
「そうして入るけれど」
「ナターシャ確かにお湯のお風呂も好きで」
 カルロスも言いました。
「楽しんでるね」
「ここの温泉は男湯と女湯に別れているから」
 モジャボロはその出入り口を見てお話しました。
「水着を着る必要はないね」
「そうしたお風呂もいいものだよ」
 教授もこう言います。
「気兼ねなく入られるからね」
「そうだね、ではね」
「今から入ろう」
「じゃあ私とナターシャと恵梨香は女湯で」
 王女が言ってきました。
「それで他の皆はね」
「男湯だね」
「そうなるわね、三人だけになることは」
 このことについても言う王女でした。 
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