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新ヘタリア学園

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第五百九十七話  補給が駄目で

第五百九十七話  補給が駄目で
 リチャードさん率いる十字軍はエルサレムに向かってきていました、このことにサラディンさんも脅威を感じていましたが。
 十字軍は退きはじめました、エジプトはそれを見て言いました。
「何があった」
「補給か」
 サラディンさんはすぐに言いました。
「それに不安が出てだ」
「撤退に入った」
「そうだ、補給なくして戦いはない」
 サラディンさんもこのことはよくわかっています。
「だからだ」
「それで撤退した」
「そういうことだ」
 まさにというのです。
「そしてこのことはな」
「僥倖」
「まさにな」
 イスラム側にとってはそれだというのです。
「それに他ならない」
「そういうことか」
「強敵だった」
 サラディンさんも認めることでした、かくして第三回十字軍はその最大の脅威が去ってくれました。


第五百九十七話   完


                 2020・7・6
 
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