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星河の覇皇

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第七十五部第一章 最後の戦いのはじまりその五十

「そのつもりです」
「どちらにしてもですね」
「そうしていきますね」
「そのうえで、ですね」
「これからもですね」
「国防省の風紀を維持していきますか」
「若しもです」
 それこそというのだ。
「風紀が乱れますと」
「市民からの信頼を失いますね」
「そうなってしまいますね」
「どうしても」
「それは」
「信頼は中々回復しません」
 一度失えばというのだ。
「ですから」
「そこはですね」
「今回の件でもですね」
「厳密に調査し対応をしていく」
「あろうとなかろうと」
「そうしていきますね」
「そうしていきましょう」
 是非にというのだ。
「宜しいですね」
「わかりました」
「ではこれを機にですね」
「国防省内の風紀のさらなる引き締めにかかる」
「そうしますか」
「はい、ただあくまで軍規軍律に従ってです」
 現行のそれにというのだ。
「それを超えるまではです」
「そこまではですね」
「しなくていいですね」
「流石に」
「そこまで厳粛化は」
「はい、そもそも連合はです」
 八条は彼等の国のこと自体も話した。
「どうしてもです」
「はい、贈りものの習慣がありますね」
「付け届けといいますか」
「それが賄賂と言えば賄賂です」
「そうもなります」
「私にしましても」
 かく言う八条自身はだ。
「公人としてはともかく」
「国防長官としてはですね」
「中央政府の」
「そのお立場ではですね」
「そうしたことはしていませんが」
 しかしというのだ。
「私人としてはです」
「そうですね」
「公ならともかくです」
「私ならばです」
「個人同士のお付き合いならです」
「贈りものはあります」
「我々の間でも」
 そして連合全体でなのだ、そうした付け届け等はだ。
「ありますし」
「それで、ですね」
「贈りものの強制は犯罪ですが」
「そちらになりますと」
「やはり」
「そうです、そうしたことでなければです」
 まさにとだ、八条はまた言った。
「贈りものはいいので」
「それで、ですね」
「あくまで軍規軍律の中で、ですね」
「引き締めるだけで」
「そこから超えることはしない」
「決してですね」
「そうです、連合軍の軍規軍律は厳しいです」
 八条もこのことには自負がある、何しろ彼が定めた軍規軍律だけあってその厳正さには自信があるのだ。 
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