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八条学園騒動記

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第五百七十話 タイツはないその六

「ブラジルの娘はティーバックの娘多いわよ」
「そうなんだ」
「そうよ、これがね」
「それは知らなかったよ」
「ブラジルの女の人は下着はその人が多くて」
 そのティーバックの娘がというのだ。
「それでね」
「スパッツ穿いてもなんだ」
「目立たないのよ」
「そうだったんだ」
「そう、けれど私ティーバックはね」
 七海は眉を顰めさせて自分の下着の好みの話もした。
「実はね」
「好きじゃないとか」
「そうかな」
「そうなのよ」
 これがというのだ。
「だからね」
「半ズボン派なんだ」
「そうしたスパッツを穿いてだね」
 二人で七海に言った。
「それでスパッツ穿くんだ」
「そうしているんだね」
「そうよ、あと実はジャージでもね」 
 この服の時もというのだ。
「透けるのよ」
「あっ、そうなんだ」
「ジャージの時も」
「普通にしていてもね」
「透けるんだ」
「そう、ラインがね」
「自覚していなかったけれどね」
「男の子のは透けても」
 例えそうなっていてもとだ、七海は話した。
「トランクスとかボクサーでしょ」
「そうした下着だとなんだ」
「透けてもね」
「何でもないんだ」
「然程目立たないしね」
「女の子の下着程なんだ」
「それがショーツだと目立つのよ」
 女ものの下着はというのだ。
「だからね」
「用心しないといけないんだね」
「ジャージの時もね」
「何かと女の子は大変だね」
「大変よ、ラインが見えるなんて」
 七海は今度は顔を赤くさせて話した。
「下着見られるのと同じだから」
「直接見られなくてもだね」
「そう、だからね」
 そうしたものだからだというのだ。
「気をつけてるのよ」
「そうなんだね」
「それでタイツだけだと」
 ネロがまた言ってきた。
「女の子も嫌なんだ」
「もう露出プレイというかね」
 七海はネロにも話した。
「下着姿で歩いているとか」
「それに近いんだ」
「下がタイツだけだとね」
「それで提灯ブルマもだね」
「あれはあれで恥ずかしい恰好だけれど」
 これはデザイン上でのことである、半ズボンと同じ様でいてそれよりも恥ずかしいそれであるというのである。
「それでもね」
「タイツそのままよりもなんだ」
「ましよ」
「下着のラインが隠せるから」
「だからね、しかしね」
「しかし?」
「本当に何であのファッションが出たか」
 首を傾げさせてだ、七海は言った。
「不思議よ」
「当時のエウロパでだね」
「そう、ルネサンスの頃よね」
「その前からあったみたいだよ」
「そうなの」
「それでエウロパ中に広まって」
 そうしてというのだ。 
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