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八条学園騒動記

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第五百六十九話 マウリアから見た連合という国その七

「神であったり魔物であったりますが」
「魔物ね」
「ラークシャサやピシャーチャ等ですね」
「仏教で言う羅刹や餓鬼?」
「はい、そうした存在は人ではないですね」
「そうね、心がってことね」
「神も然りです、神といってもここではディーヴァのことですが」
 そう言われる存在だというのだ、マウリアで最も信者が多いヒンズー教では彼等が神になるのである。
「神も然りです」
「人とは違うのね」
「そうです、これはアスラもです」
「神の敵ね」
「仏教で言うと阿修羅ですね」
 そもそもアスラを漢字にあてたのが阿修羅だと言われている。
「そうした存在はです」
「人間とは違っていて」
「その思考も価値観も」
「また別なのね」
「はい、ですが連合もマウリアもです」
 両方共というのだ。
「人間であるので」
「考えることは同じで」
「言うこともです」
 これもというのだ。
「同じなのです」
「そういうことね」
「そうです、人間は違う様で」
「同じなのね」
「そうした部分があります」
 セーラはルビーに話した。
「それで食べものについてもです」
「お互いに言い合っているのね」
「左様です」
「成程ね」
「そしてアイスクリームもです」
「こっちは味が濃くて」
「あちらは素材を活かしています」
 そうなっているというのだ。
「同じであるのは冷たいことですね」
「それはアイスだから当然ね」
「はい、ただ」
「ただ?」
「アイスクリームのフライ等はないです」
 この料理はというのだ。
「揚げたものは」
「あれはないの」
「連合にはありますが」
 それでもというのだ。
「私はエウロパでは見たことがありません」
「そうなの」
「あれは私も驚きました」
 ベッキーも言ってきた。
「まことに」
「アイスって冷たくてね」
「熱ですぐに溶けますね」
「それを揚げるとなるとね」
「発想に及びません」
 中々というのだ。
「私も」
「あれ二十世紀にはもうあったのよ」
「西暦の時代にですね」
「もうね」 
 既にというのだ。
「あってね」
「古いお料理なのですね」
「その頃の日本の漫画にね」
「出たのですか」
「そう、そしてね」
 そのうえでというのだ。
「その漫画からね」
「定着したのですか」
 包丁人味平という漫画である、少年料理人が一歩ずつ成長していく漫画であり人気作であったらしい。 
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