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八条学園騒動記

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第五百六十八話 働き手その八

「カリーね」
「そうです、カリーもです」
 この料理もというのだ。
「連合のものとは違い」
「香辛料物凄く使ったね」
「辛いものです」
「そうよね」
「韓国料理以上に辛いですね」
 連合随一の辛さというこの国の料理よりもというのだ。
「左様ですね」
「それ言われるわね」
「昔はそこまでではなかったといいますが」
 マウリア料理即ちカリーの辛さはというのだ。
「今はです」
「韓国料理以上に辛くなってるっていうわね」
「はい、そうした辛さは連合では」
「連合も結構香辛料使ったお料理多いけれど」
 それでもとだ、ルビーも話した。
「正直ね」
「味が濃いというもので」
「調味料をよく使うのよね」
 香辛料ではなく、というのだ。
「あと油ね」
「ラー油や胡麻油、オリーブオイルですね」
「焼いたり揚げたりする時にね」
 その時にというのだ。
「よく使うわ」
「そうですね」
「エウロパと比べたら香辛料もかなり使うけれど」
 それでもというのだ。
「まだね」
「マウリアと比べますと」
「少ないわ」
 その使う量はというのだ。
「そして辛さもね」
「左様ですね、マウリアの紅茶はお砂糖を連合それもロシアのそれよりも多く入れます」
「ロシアは寒いから」
 だからだとだ、ルビーは述べた。
「もうね」
「お砂糖で、ですね」
「カロリー摂るから」
 それでというのだ。
「もうね」
「お砂糖を多く入れますね」
「そうなのよね」
「マウリアでは甘いものはです」
 セーラはマウリアの事情を話した。
「徹底的にです」
「甘くするのね」
「辛いものが徹底的になので」
 辛いのでというのだ。
「ですから」
「それでなのね」
「はい」
 まさにというのだ。
「そうなっています」
「そうなのね」
「ですから」
 セーラの話は続いた。
「その味をお店に出しますと」
「売れないっていうのね」
「実際マハラジャタウンでもそうですね」 
 マウリア人達のテリトリーであるそこもというのだ。
「マウリアのものを食べますと」
「ああ、それはね」
「合わないですね」
「あっちのカリーはね」
 マウリアのそれはというと。
「かなりね」
「左様ですね」
「辛過ぎるわ」
 こうセーラに話した。
「私達にはね」
「そうですね」
「連合も辛いお料理の国あるわよ」
 ルビーはこうも話した。 
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