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新ヘタリア学園

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第五百二十二話  六月からやっと

第五百二十二話  六月からやっと
 日本のプロ野球の開幕が決まって大阪も大喜びです。
「やっとですわ」
「六月十八日か十九日からか」
 フランスもその大阪の肩に手を置いて言います。
「よかったな」
「無観客にしましても」
「ああ、やっぱりスポーツがあると違うからな」
「阪神の試合もありますし」
「それが大きいよな、お前さんにとっちゃ」
「ああ、しかしな」
「しかし?」
「魔物とケンタッキーのおっさんがな」
 フランスは今自分達がいる甲子園球場のマウンドを見ました、見ればその彼等がそこにいます。しかもです。
「起き上がったな」
「あの連中起き上がりましたか」
「あいつ等も起きるとなるとな」
「やっぱり阪神に祟りますか」
「今年高校野球ないんだよな」
「ほなその分ですか」
「昭和四十八年最終戦とか一九九二年の最後とか三十三対四とか二〇〇八年の逆転敗北とか二〇一四年のシリーズみたいな展開は気をつけろよ」
 フランスは大阪にこうも言います、彼等も起き上がったので。


第五百二十二話   完


                2020・5・29 
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