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魔法少女リリカルなのは 小さい頃から時空管理局に勤めていた少年

作者:stk
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1部
StrikerS
  裏切りもいいですね。

僕はスカリエッティーに頼まれて、リニアカーにあるレリックを回収しに来ていた。
「懐かしいな。昔は仕事でよく飛び回っていたけ。」
そう思いながら飛んでいた。
僕の服装は10年前から変わっておらず、管理局の制服だった。
つまり僕の容姿も変わっていないのだ。
二等空佐(殉職により准将)である僕は、魔法技術が結構得意であった。
『enemy come』
バイスが教えてくれた、しかし僕は急いでレリックを取りに向かった。
「ディバインバスター。」
遠くから昔聞いたことのある声が聞こえた。
『protection』
バインのおかげで防ぐ事が出来た。
「ギャラクシーブレイカー。」
僕はお返しに、僕の一番強い魔法を放った。
もし運が良く、この魔法に気付いてくれれば、スカリエッティーから逃げれると僕は考えた。
僕がなぜ逃げ出そうかと思っているかと言うと、スカリエッティーの考えでは、関係のない一般人までも被害にあってしまうと考えたのだ。
僕が考え事をしている間にリニアカーに追い付いてしまった。
中からは魔力反応がしていたが、対して量は多く無かったので入っていった。
中に入って少し行くとガジェットとおそらく新人の局員が戦っていた。
そんな彼女達を無視して、前方車両にあるレリックを回収した。
「こんなの一体何に使うのかな?」
僕が戻ろうとすると、背後に一度だけ協力をしたことがあるなのはさんがいる事がわかった。
「時空管理局です。あなたを公務執行妨害で逮捕します。」
「僕も一様管理局員何ですけど。」
僕はなのはさんにわざと顔を見せてそう告げた。
しかしなのはさんはあまり驚かなかった。
「どうして未来君が生きているのかな?」
「君づけとは、上官には敬語で階級を付けるように言われなかった?」
「質問に答えて。未来准将は今まで何処にいたのですか?」
僕の指摘したところが直っていたことにはビックリした。
「腕のいいドクターのところで治療。そのお礼にレリックをプレゼントしようかなって。」
嘘は言っていない。
「一様所属も言っておくよ。ミッド地上本部ゼスト隊所属未来・夏村・ハラウオン二等空佐兼執務官。」
「本局機動六課スターズ分隊隊長高町なのは一等空尉。」
僕はなのはさんがいい終えたことを確認して、
「スターレイン。」
いきなり魔法を発動した。
「未来准将、いきなりなにをするんですか。」
「何って。同じものが目的なら戦って勝つしか方法はない。それに僕には管理局に帰るところはもうない。」
スカリエッティーから逃げたい、でも行く場所がない。
「未来准将、先程所属を言ったではないですか。それならその隊の人は未来准将の帰りを待っているはずです。」
僕はなのはさんが准将と言っているのに気づいた。
「なのはさん、僕は死んでいません。それなのに准将と言うんですか?」
「それは、公式に決まったことですので。」
僕の中で何かが切れた音がした。
「高町一尉。死んでも文句は言わないでください。ギャラクシーブレイカー。」
本日二度目のギャラクシーブレイカーを撃つと、今まで鍛練をしてこなかったので疲れてしまった。
「バイス、戻ろうか。」
『no.my master goes with her.』
バイスはなのはさん達と一緒に行くことを勧めていた。
『protectionn.』
バイスが防護魔法を発動した。
しかし放たれた魔法に対抗できずに防護魔法は砕かれてしまった。
「先程も言いましたけれど、公務執行妨害で逮捕します。ついてきてもらいます。」
「そんな簡単に捕まったら怪しまれちゃうんでね、最後の足掻きを見せてあげましょう。」
僕は再びギャラクシーブレイカーを打つ準備をしたのだが、
「その魔法を何度も撃たせるわけにはいかないの。」
僕はレリックだけをスカリエッティーの研究所に転送した。
その後バインドをかけられてあえなく御用となった。


「フェイトちゃん。」
僕は今、現在なのはさんが所属をしている機動六課にやって来た。
「なのは。となりの子は?」
「未来君だよ。未来准将。」
「えぇー。未来生きていたの?何で連絡をくれなかったの?」
「今さっきなのはさんにも言いましたが、一様、僕は上官なんですよ。」
「そうですね。その前に家族ですから。」
家族と言っても、養子になってから一回も家族に顔を出していないのですが。
「なのはさん、僕は准将ではなく、二等空佐です。」
「それはどうにもできないの。」
「せめて執務官で呼んでください。」
「未来執務官。部隊長室にお連れします。」
なのはさんが敬語を使うと、意外と怖い。

「すんまへん、准将にこんなことをして。」
「僕は准将じゃない。ただの二等空佐だ。」
「そのけんはレジアス中将に言ってください。それよりも、8年間もの間、何処にいたんですか?」
「子鴉の分際で僕に質問をするんですか?さすがは元犯罪者ですね。」
僕は冗談のつもりで言った。
「未来准将は何処の王様や?」
「じゃあ、狸。」
「なにか恨みがあるんか?」
「闇の書事件の責任をとっていないのに管理局で働いていること。」
「その事についてはすいません。」
「あれ?レジアス中将からは、信用の出来ない人物と聞いていたんですけど?」
「そろそろ質問に答えてください。」
「ドクタースカリエッティーの研究所。」
すると狸が顔色を変えた。
「事件の参考人として逮捕します。」
こうして僕は捕まったのだが、数日後には釈放となった。


「レジアス中将、久しぶりです。」
「夏村、生きていたのか?」
レジアスは驚いていた。
それはそうだろう、自分が始末するためにゼスト隊を派遣したのだから。
「僕は生き残りましたけどスカリエッティーに捕まり、捕虜にされてました。」
「それはともかく、よく戻ってきた。ちょうど誰かに頼もうと思っていた仕事があるのだ。」
「それはいったい?」
僕が中将に聞くと、中将はにやりと笑った。
「機動六課の観察を頼みたい。」
「しかし階級が、」
「観察者として出向するのだから問題ない。」
「ちなみに僕の階級はどうなるんですか?」
「さげるつもりはない。准将で問題がないだろう。もう局員になってから十年たっているのだからな。」
「その内の8年はなにもしていないのですが。」
中将は何かを思いついたようで、
「それではこうしよう。夏村、お前が行かないのならもしくは、その階級に満足をしないのなら、お前に以前断られた部隊の隊長になってもらおう。」
「中将、それは卑怯ではないですか?」
「上官としての判断だ。それでどうする。」
僕は部隊長になることを嫌っている事を知っている。
なぜ嫌かと言うと、責任を取りたくないからである。
悩んだ末に僕が選んだのは、
「わかりました。観察者の役目を引き受けたいと思います。」
「そうか。それではよろしく頼む。」
僕は再び機動六課に行くことになった。


「一体何者なんや?」
私は今、夏村准将について調べていたんや。
「はやてちゃん。」
なのはちゃんが紙を持ってきた。
その内容は驚くべきものだった。
「これは一体どうしたんや?殉職扱いなのは知っていたけど、確認が取れていないなんておかしいない?」
夏村准将は死亡確認が取れていなかった。
しかし死亡扱い。
おかしい出来事だと感じた。
「それにこれも。」
渡されたのは今日、レジアス中将が新しく出した夏村准将の記録だった。
そこに書いてあったのは、
「管理局員として死なずに生きてかえって来た夏村准将の階級は下げる必要はない。それと、夏村准将にはミッドチルダ地上本部の代表として、機動六課に出向とする。その際の階級は准将から二等空佐まで下げるものとする、出力リミッターの解除については、准将本人の意思に任せる。」
そんなのを本局が認めるはずはないと思ったが、クロノが承認をしていた。
「そんな馬鹿な。出力リミッターを自分で解除できるなんて、おかしいやろ。」
「でも戦力にかわりないではないですか。」
なのはちゃんが言ったが、私はもうひとつの可能性を考えた。
「もしかしたらスパイかもしれへん。」
「それはないの。未来君はそんなことはしないよ。」
「どうしてそんなことがわかるんや?」
「だって私と未来君は友達だもん。」
「友達でも仕事を優先するんやない。」
「そうかも知れないけど、大丈夫だと思うの。」
「なのはちゃん、今回ばかりはなのはちゃんがそう思っていても用心はさせてもらうで。」
私は取れる手段を取ることに決めた。
 
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