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魔女が使えないたった一つの魔法

作者:柳南
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5.屋根裏部屋

紗夜は、2階の一部屋を寝室兼勉強部屋とした。
またここにも本棚がずらりと並び、ベッドとテーブル以外の場所は大抵本棚に埋められている。
しかし、ここに入れられるのは物語本ではなく魔法の教則本、つまり魔導書だ。まだ1冊も入ってないとはいえ、これから長い人生…いや魔女生?いくらスペースがあっても問題ないだろう。、
吹き抜けの分、1階よりは狭いものの十分な広さだ。
もう一部屋は、楽器を沢山置く部屋にした。
ハープ、ホルン、ピアノ…。思いつく楽器はなんでも揃えて
2階も図書館のような本棚の配置にして、上に目をやった。

「次は屋根裏部屋ね。」
紗夜がこの家に決めた一番の理由。それは屋根裏部屋がある事だった。秘密基地のようにこじんまりとした空間。天窓からは星だって眺められる。

「ここはもちろん、これを置かなくちゃ。」
屋根裏部屋にふわふわのセンターラグと居心地よすぎて人をダメにすると評判の大きなビーズクッションを置いて、そのまわりをぐるっと背の低めな本棚で囲った。天窓以外の窓も付いているため、明るく開放的な部屋。そこで読むのは、元いた世界の本、主に漫画やラノベなどだ。 
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