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仮面ライダージオウ 眩い世界

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第三十章

「強いね」
「だからか」
「うん、勝てるから」
 またゲイツに話した。
「二人で力を合わせてね」
「戦っていくか」
「そうしていこうよ」
「上に馬鹿が付く程楽観的だな」
 ジオウのその言葉を聞いてだった、ゲイツは半ば呆れた様にして言葉を返した。
「スサノオ相手に」
「駄目かな」
「馬鹿だと言った、しかしだ」
「それでもなんだ」
「俺も馬鹿だ」
 こうも言うのだった。
「だから馬鹿同士力を合わせてだ」
「そうしてだね」
「今から神に勝つぞ」
「そうするね」
「少なくとも一人一人別に攻めて勝てる相手じゃない」
 現に個々で攻めてあっさりとあしらわれカウンターを受けている、それを見れば一目瞭然のことであった。
 それがわかっているからこそだ、ゲイツは言うのだ。
「だからいいな」
「うん、これからね」
「動きを合わせてな」
「そうして戦っていこうね」
「そうだ、いいな」
「そうしていこうね」
 ジオウはゲイツの言葉に頷いた、そしてだった。
 今度は二人で連携してスサノオにあたった、同時に攻撃したり見事な時間差で仕掛けたりしてだ。守りも。
 お互いが間に合わないとフォローにも入った、そうしてだった。
 最初は劣勢だったが次第にスサノオと互角になってきた、そのうえで。
 そこからさらに攻めて優勢に立っていった、すると。
 ジオウはゲイツにここはという声で話した。
「このまま攻めていって」
「そしてだな」
「うん、そのうえでね」
「さらに攻めていくな」
「そして」
 そのうえでというのだ。
「機会が来れば」
「その時にだな」
「仕掛けようね」
「わかっている、二人でな」
「そうしていこうね」
「必ずな」 
 二人でスサノオを攻め神の攻撃を防ぎつつ話していく、そしてだった。
 スサノオの右膝が僅かに揺らいだ、ゲイツはそれを見逃さずジオウに話した。
「ソウゴ、今だ」
「うん、わかってるよ」
 ジオウも見逃さず応える。
「今こそね」
「仕掛ける時だ」
「そうだね、じゃあ」
 ジオウはここから先は言わなかった、すぐに。
 それぞれ両手を大きく旋回させてだった、そうして。
 その後ろにそれぞれの力の源を出して全身に受け身体を光らせた、そこからだった。
 ジオウの手にある剣から伸びる光にジオウサイキョウーの文字が浮かび光の剣を出した。
 ゲイツはスロットにゲイツリバイブライドウォッチを装填し柄のボタンを押した後でトリガーを引いた、そして。
 ジオウはキングギリギリスラッシュ、ゲイツはスーパーつめ連斬ジカンジャックローをスサノオに向けて放った、すると。
 スサノオは唐竹割りの要領で切られ連続して切られた、するとだった。
 スサノオは攻撃を受けてのけぞったままの姿勢で動きを止めた、そのうえで。
 ゆっくりと体勢を戻してだった、ジオウとゲイツに話した。
「終わりだ」
「俺達の勝ちだね」
「そのことを認めるな」
「そうだ、もう私は動けない」
 そうなったとだ、二人に答えた。 
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