新ヘタリア学園
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第四百七十二話 最強の巨人キラー
第四百七十二話 最強の巨人キラー
大阪はフランスにその人のことを聞いてからさらに言いました。
「思えば巨人から来た小林さんもでした」
「ああ、あの事件でな」
「それで、でしたけど」
「若かったよな」
「燃え尽きた感じでしたわ」
「物凄い気迫で投げてたんだよな」
「巨人戦の時は」
勿論特に七九年が凄かったです。
「一シーズンで八勝しまして」
「敗北なしだったんだな」
「それだけで巨人戦八勝でした」
「全体で二十勝したよな」
「そうでした」
「普通そんな人いたら三位まで入るよな」
ふとこうも言ったフランスでした。
「何で入らなかったんだ?」
「まあそれは置いておきまして」
「とにかく若くして世を去られるとな」
「残念ですわ、村山さんにしても」
「ああ、それ以上思うと沈みきるからな」
止める様にとです、フランスは大阪の右肩に手を置いて告げました。若くして、ということは野球でも悲しいことです。
第四百七十二話 完
2020・5・4
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