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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第二百六十七話 秋田へその七

「秋田で有力な」
「そうした連中は何処にもいますよね」
「実際のところ」
「秋田にもいますね」
「ですから」
「それで我々もです」
「これだけのものを持って行きます」
 そうだというのだ。
「そしてです」
「必ず勝ちます」
「実は持って行き過ぎと思ってますが」
「これだけあった方がです」
「安心出来ますか」
 僕はガードマンの人達に尋ねた。
「そうですか」
「はい、何があるかわかりません」
「ですから武器は多く持って行きます」
「弾薬もです」
「そして欠けてもいい様に」
「ものがなくなることはない様にとです」
 そう考えてというのだ。
「これだけのものを持って行きます」
「多過ぎると言われてむしろです」
「それでいいと思っています」
「やはりこうした時はです」
「武器も弾薬もです」
「多く持って行くべきです」
「そういうことですね」
「私も実は」
 畑中さんも僕に言ってきた。
「実は木刀をもう二本用意してもらっています」
「十一キロのそれをですか」
「はい」
 まさにというのだ。
「使っている木刀に何があってもいい様に」
「その様にですか」
「持っています、現地にはです」
 つまり秋田にはというのだ。
「トラックもです」
「トラックですか」
「そうです、三台用意しています」
「そこに武器や弾薬を入れて」
「私達も乗り込んで」
 そうしてというのだ。
「その場所にです」
「向かわれますか」
「そうする手筈になっています」
「トラックも使うんですね」
「はい、しかも秋田は今大雪とのことなので」
 畑中さんは僕にさらにお話してくれた。
「タイヤもスパイクタイヤにしています」
「そこまでされていますか」
「用心に用心を重ね」
 そうして準備を万全にしてというのだ。
「この度はです」
「ことにですか」
「止様をお助けします」
「そうですか」
「そして寒いので」
 大雪の秋田だ、寒いことは言うまでもない。
「防寒用の服もです」
「用意していますか」
「このヘリコプラターにもう積んでいます」
「まさに何もかもですね」
「この種類のヘリコプターでなければ」
 つまりCH-47でなければというのだ。
「出来ないことですが」
「大型の輸送ヘリコプターでないと」
「こうした種類のヘリコプターもあってよかったです」
「しかも日本にもあって」
「八条家はアメリカの本社から直接購入しました」
「そうなんですか」
「自衛隊からは譲り受けていません」
 そちらのルートではないというのだ。
「自衛隊は武器の移動は極めて厳格なので」
「民間に兵器は譲らないですか」
「まずは」
「そうですか」
「それに自衛隊の方々の貴重な兵器を譲ってもらうなぞ」
 そうしたことはというのだ。
「国防に影響を与えることなので」
「だからですね」
「ですから」
「それで、ですね」
「八条家は自衛隊相手のビジネスも広く行っていますが」
 そこからもそれなりに利益を得ているしそれに自衛隊の人達を助けることになるからいいことだと思う。これは警察や消防署、海上保安庁にも行っている。 
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