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銀河帝国革命

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ロンドリーナ・コミューン革命

 
前書き
本編に出す機会がないのでこの場で述べますが、原作主人公であるラインハルトとキルヒアイスは第5次イゼルローン攻防戦で既に死亡しています。

何故なら原作でラインハルトがクルムバッハ少佐を返り討ちにできた理由が、「敵味方が入り乱れてるところに雷神のハンマーを発射した映像を目晦ましとして利用した」事が大きいからです。

この世界では雷神のハンマーの発射は失敗してるので、ラインハルトはクルムバッハ少佐に暗殺され、キルヒアイスも救助が来ないので助かりません。またレンネンカンプは、イゼルローン要塞が陥落してるので同盟軍の捕虜になっています。

なので複数の主要キャラが何も描写もなく、既にフェードアウトしていますので、ご注意ください。 

 
帝国第一革命の失敗後、オーディンから脱出に成功したハンソンは、シリウス星系第6惑星ロンドリーナのラグラン・シティーに潜伏していた。
ラグラン・シティーは、まだ銀河連邦すら成立していなかった西暦の時代に起こった【シリウス戦役】の原因となった【ラグラン・シティー事件(ブラッディ・ナイト)】と呼ばれる虐殺事件の舞台となった地であり、現在は豊富な鉱物資源を有する鉱山都市として栄えており、鉱山から得られる莫大な利益は、帝国政府と貴族諸侯の懐を潤していた。しかし、現場の鉱山労働者は、その恩恵を与えられることはなく、過酷な労働を強いられていた。





ハンソンは帝国内務省の秘密警察機関「社会秩序維持局」の追手から逃れながら、この地の労働者たちの惨状を見て激怒、労働者たちを啓蒙し革命へと導くため、休む間もなく革命活動に勤しんでいた。

「ラグラン・シティーに住まう人民諸君!諸君ら勤労な人民の敵、王侯貴族や地主、資本家は、労働者と農民は愚鈍な民であり、自分達がいなければ生存できないと言っている。
彼らは我々にこう言う。『自分達以外に領地を発展させ、社会の秩序を維持し、愚民どもに仕事を与え、導けるような高貴な存在はいないだろう。私達がいなければ土地は荒れ果て、全ては崩壊し、国家は四散するだろう。一部の忘恩の徒が私達を追い払おうとしているが、混乱に怯えた愚民どもは、私達高貴な存在を必要とするだろう。』
しかし、労働者や農民は、傲慢な彼らの話に混乱したり、怯えたり、欺かれたりはしない!!
労働者や農民は、王侯貴族や地主に資本家がいなかろうとも、自分達自身で労働の適切な分配、献身的な規律の確立、共通の利益への労働が可能な事を証明しなければならない!!
仕事の熱意、自己犠牲の準備、農民と労働者の緊密な同盟、これらは諸君ら勤労な人民を王侯貴族や地主、そして資本家どもの圧政から永遠に救うものだ!!!」

「「「おお、おおおおおおお!!!!!!!!!!」」」

ハンソンはその手腕を存分に発揮し、このラグラン・シティーでも勢力を築くことに成功していたのであった。





帝国暦485年/宇宙暦794年1月6日、それはハンソンの演説から始まった。

「何百年もの間、貴族や資本家たちエゴイスト共は、自分達の私腹を肥やすため、諸君ら勤労な人民が生み出した利益を社会益の為と詐称し……この自分勝手なエゴを貫徹するために、我々人民が受け取るべき利益の一切を横取りしたッ!
諸君ら労働者が過酷な現場で、一日十何時間も働き続けて、生み出した利益が一切還元されず、僅かな賃金と用途が制限されたクーポンだけが支払われる……このような悪行を許してよいのだろうか?」

「許されるものかー!!」「私腹を肥やす豚共をつるせ―!!」「労働者に人間らしい生活をッ!!」

「その通りだ同志諸君!今こそ我ら人民の声を、あのエゴイスト共に突き付けようではないか!!!
さあ、武器を取れ!!人民よ!!バリケードを築け!!人民よ!!鉱山を封鎖するのだ!!!」

「「「おおおおおおおおお!!!!!!!!!!」」」

ハンソンによって扇動されたラグラン・シティーの鉱山労働者たちは、一斉に蜂起し市内の主要な鉱山を悉く占拠、バリケードを築いて封鎖を行った。
これに呼応するかのように、ラグラン・シティー以外でも大規模な暴動が発生、混乱はロンドリーナ全体に広がった。主要施設は襲撃され、ロンドリーナの支配者たちは暴徒に殺されるか、鎮圧を断念し命からがら脱出していった。

2月19日、支配層脱出の報を受けたハンソンは、遂にロンドリーナで人民革命が起こったと判断し、労働者たちによる新しい人民革命政府の創設を提案、この提案が了承され、帝国史上初の労働者自治に基づく自治体『ロンドリーナ・コミューン人民革命政府』の樹立が宣言された。

「人民の名において、コミューンが宣言された!コミューン万歳!」

「「「コミューン万歳!!!」」」

各地の街頭には革命の象徴である赤旗が掲げられ、旧時代の革命歌[インターナショナル]を歌いながら、人民は革命政府の誕生に狂喜した。

 
 

 
後書き
連続で投稿しようと思ったのですが、続きを間違えて消去してしまったので、とりあえず、出来た話だけ投稿しました。
モチベーションが下がらないうちに頑張って続きを書くつもりです。 
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