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寿司屋になれ

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第二章

「あいつの授業わからないってな」
「それ俺の叔父さんも言ってたぜ」 
 こうした言葉も出た。
「俺の叔父さんあいつがこの学校に来た時に授業受けたらしいけれどな」
「ああ、あいつ最初この中学校に来てな」
「途中差位中学に言ったんだよな」
「この杯限中学から」
「それでここに戻ったんだよな」
「それでその時からな」 
 教師になった時からというのだ。
「もう授業滅茶苦茶下手でな」
「今みたいにか」
「全然わからなかったんだな」
「そうだったんだな」
「ああ、それで叔父さんあいつ全然変わってないんだなとか言ってたよ」
「昔からああなんだな」
「もの教える才能ないんだな」
 生徒達は仁志をそうした共催だと認識した。
「二十年以上あんなのか」
「努力もしてないんだな」
「わかりやすい授業しようって気ないんだな」
「じゃあもう教師辞めろよ」
「そうだよな」 
 教える才能も向上心もないならというのだ。
「わからない授業する位ならな」
「もう教師辞めて寿司屋やれよ」
「っていうか俺達皆あいつに言ってるのにな」
「教える才能ないからな」
「正直迷惑なんだよ」
「公立だから税金で給料出てるしな」 
 このことを言う者もいた。
「税金泥棒だよな」
「全くだよな」
「教える才能ないし努力もしないでな」
「しかも言っても気付かないしな」
「本当に寿司屋になれよ」
「冗談抜きでお前の授業わからないんだよ」
「これ昔言われたらしいしな」
 そうしたこともあったというのだ。
「何年か前あいつに直接言った人いるらしいぜ」
「お前の授業わからないってか」
「そう言われたんだな」
「そうだよ、けれどな」
 それでもというのだ。 
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