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DQ3 そして現実へ…  (リュカ伝その2)

作者:あちゃ
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正しい男女関係

<海賊のアジト>

「マリー!!無事か!?何か変な事されてない?」
マリーを抱いているウルフに、凄い勢いで近付き引ったくる様にマリーを奪うティミー!
「マリー、心配したんだよ!こんな獣だらけの所で、勝手な行動しちゃダメじゃないか!」
リュカはマリーの瞳を覗き込み、海賊達を脅してた男と思えない程優しい口調で娘を叱る。
「お父様、お兄様…ごめんなさい………皆さん忙しそうだったから、一人で探検してましたの!」


マリーを見つけ安心したリュカとティミーは、彼女の話を聞きながら室内へと入って行く。
「あのね…外の地下室で、こんな綺麗な物を見つけたんですよぉ!」
懐から赤い宝玉を取り出し見せるマリー。

「わぁ、綺麗な宝玉だね!冒険をして見つけたんだから、それはマリーの物だね」
マリーに対し、親馬鹿ゲージMAXのリュカ…
「あ!!それは俺達がこの間手に入れたレットオーブじゃねぇーか!」
大切なお宝を、隠し金庫に仕舞っておいたのに、勝手に持ち出され奪われそうになり慌てる海賊達。

「あ゛~!!?『俺達?』………この建物の外にあったのに、何でお前等の物なんだぁ?外に落ちてたのなら、誰の物でもないだろう!拾った者勝ちだ!」
「い、いや…落ちてたんじゃなくて…地下室にあったって言ったよね?それって「バギ」
(ドゴッ!!)
クレームを付けていた一人が、リュカの風だけのバギで吹き飛び壁に叩き付けられる。

「海賊さん達に質問!この宝玉は誰の物ですか?」
「「………そちらのお嬢さんの物です…」」
「はい。よろしい!」
一方的な論理と、圧倒的な強さで、強引に話を纏めるリュカ…
《ひどい…》
海賊達に同情してしまうウルフ。

騒動も収まり(リュカ達視点)空腹を感じだした彼等は、海賊達の食料庫を勝手に漁り、食堂で遅い夕食を始めた。
海賊達の嘆きの表情を無視して…

其処にバチェットが悲鳴に似た叫びをあげリュカ達の前に現れた!
「あ、アンタ等…な、何勝手に食ってんだ!?」
「何だよぅ…飯ぐらい食ったって良いだろ!ケチくさい事言うなよぉ…」
リュカは食事の手を止めることなく、泣きそうなバチェットに文句を言う。
「そ、そうじゃねぇーよ!食料庫の食い物、全部食いやがって…頭に『つまみを持って来い』って言われたんだよ!なのに何も残って無いじゃねぇーか!!」

「残ってるだろ…此処に!」
そう言うとリュカは、テーブルの上に広げてある食料を指差す。
「全部食いかけじゃねぇーか!んなモン持ってたら、殺されるだろーが!」

「じゃ、お前…アレだよ!『食べ物が無くなっちゃったので、僕のチ○コを摘んで下さい』って言えば良いじゃん!」
「お前バカなのか!?今すげぇーんだよ!頭達、酔っ払いまくってすげぇー状態なんだよ!あん中にお前の嫁さんも居るんだろ!何とかしろよ!」
「え~………やだなぁ…」
もはや泣いているバチェット…

すると奥から、モニカが大声でバチェットを呼びながら近付いてきた!
「くぉら~バチェット!つまみはまだなのか~!おせーぞテメ~…」
「す、すんません頭!こ、コイツ等が(バリンッ!)ぐはぁ…」
言い訳をしようとしたバチェットに、モニカが酒瓶を投げ付け、それが頭にクリーンヒットした!
その場に倒れ気絶するバチェット…

「つまみも碌に用意出来ないのかぁ!」
さらに奥から、両手に酒瓶を携えたビアンカが、下着姿でやってきた!
「な、なんて恰好をしてんだ…ちょ、服着てよぉ…」
リュカは慌ててビアンカに近付き、酒瓶を奪うと自分のマントをビアンカに羽織らせ、他者の目から妻を守った。

「リュカさ~ん…私も優しく包んで下さ~い!」
そして酔っ払ったハツキも奥から現れリュカに抱き付く…下着すら着けていない恰好で…
「うわぁ!何で裸なの!?」
慌ててビアンカに羽織らせたマントの中に、ハツキも押し込むリュカ…珍しくテンパっている様だ!

「ねぇ~リュカぁ~…エッチしようよぉ~……私ぃ~準備万端なのぉ~!」
リュカのマントから抜け出て、夫に抱き付く妻。
「あぁ~ん!私もリュカさんとした~い!」
それを見たハツキもリュカに抱き付き裸を露わにする。

「わ、分かった!分かったから…べ、別の部屋へ行こう!此処は拙いって!」
リュカは二人の体を隠す様に抱き上げ、海賊達に裸を見られない様、別室へと逃げ込んだ!直後、二人の女性の喘ぎ声が響き出す!
それを聞いたモニカは不機嫌な表情になり、カンダタの胸ぐらを掴むと…
「アタイ等も負けてらんないよ!」
と言い残し、カンダタと共に別室へと消えて行く。


後に残るは唖然とした表情のティミー達と海賊達…
そして3人の女性の喘ぎ声が響き渡る…
「そ、そう言えばアルルはどうしたんだ!?」
4人の女性の中でアルルだけが姿を現さなかった事に気付き、酒盛りを行っていたモニカの部屋を覗くティミー。

すると其処にはアルルの姿が…
パンツ一枚で酒瓶片手に床で眠りこける少女の姿が…
「うわぁ!ちょ…ア、アルル…風邪引くよぉ…」
見てはいけないと思いつつも放っておく訳にもいかないので、なるべく裸を見ない様に気を付けながら抱き上げ、側にあるベットに寝かしつけるティミー。

すると突然目を覚ましたアルルが、ティミーに抱き付きベットに押し倒した!
「くぉら!やっぱりお前も父親と同種かティミー!裸の女を見たら押し倒すのか!?」
例に漏れず酔っ払っているアルルは、ティミーの上に馬乗りになると、手にした酒瓶から勢い良く酒を飲み、下にいるティミーに絡み出す!

「ち、違う!誤解だよ!僕はアルルをベットに寝かせよ「うるしゃ~い!」
アルルは叫ぶと、状況を説明するティミーの口に酒瓶を突っ込み、無理矢理酒を飲ませた!
「男はみんな野獣だろ!お前も野獣らしく酒を飲めぇ~!」
酒瓶に半分以上残ってた酒は、無理矢理ティミーの体内へと入って行く!

初の飲酒となるティミーにとって、この酒は非常に強すぎる様で、飲み終えると同時に意識は彼方へと飛んで行った!
そしてアルルも眠りに付く…ティミーの上で…
しかも途中寒くなったのか、ティミーの服を無理矢理剥いで…
ベットの上には半裸の男女が…



ティミーが襲われる(?)のを見ていたウルフは巻き添えを恐れ、二人の馴れ初めを見る事無く逃げ出し食堂へと戻っていった…
「アルルがあんなに酒乱だったとは…女ってこえー!」
まるで他人事の様に呟くウルフ…しかし彼にも受難は訪れる!
食堂に戻って最初に目に入ったのは、テキーラをラッパ飲みしているマリーの姿だった!
しかも例の如く半裸で!
「げぇ!な、な、な…」
あまりの出来事に言葉が出ないウルフ!
何がどうして、どうなったのか?
受難は続くよ何処までも…



 
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