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ドリトル先生の競馬

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第一幕その六

「コーヒーはあまり飲まないからね」
「先生基本お茶派だからね」
「一番好きなのはホットミルクティーだね」
「イギリスにいた時から」
「今はアイスもレモンティーも飲んでね」 
 勿論アイスレモンティーも飲みます。
「日本のお茶も中国のお茶も飲むし」
「この前マテ茶も飲んでるね」
「今も麦茶飲んでるし」
「基本お茶派だね」
「そうだよね」
「うん、けれどコーヒーも飲むからね」
 今の先生はそうなのです。
「僕も今代用コーヒーのお話をしたんだ」
「そうなんだね」
「そういうことだね」
「麦茶と同じ味らしいって」
「だから冷やして飲んだら美味しい」
「日本の麦茶みたいにしたら」
「日本の夏のお菓子とも合うってね」
 こうも言った先生でした。
「実際に思うよ、けれど熱い麦茶で」
「それでケーキとか食べたら」
「確かに合わないね」
「どうしても」
「そうなるね」
「その組み合わせだと」
「まあ当時の東ドイツは」
 代用コーヒーを飲んでいたこの国ではといいますと。
「お菓子をそんなに食べていたかな」
「ガムやバナナとかがないと」
「他もどうかってなるね」
「ケーキもかなり粗末なものかな」
「ひょっとしなくても」
「そうかもね、東ドイツは共産主義国家では一番豊かな国だったけれど」
 それでもというのです。
「資本主義国家、欧州のその中では一番豊かだった西ドイツと比べると」
「貧しかったんだね」
「それもかなり」
「そうしてだね」
「格差も凄く出ていて」
「東の人達も驚いたんだ」
「そう、そして東ドイツは」
 またこの国のお話をするのでした。
「お菓子もね」
「粗末なものだったんだね」
「貧しかったから代用コーヒーも飲んでいたし」
「そこから考えると」
「お菓子にしても」
「どんなものか」
「想像がつくね、実際に西ドイツと比べたら」
 東ドイツのお菓子はというのです。
「粗末なお菓子だったよ」
「というかガムないってね」
「その時点で驚くわ」
「ガム位当時でも普通に売ってない?」
「日本でもそうだったし」
「イギリスでもそうだったし」
「それでも共産圏では」
 その中で一番豊かだったという東ドイツでもです。
「なかったんだ」
「何でもない様なお菓子が」
「そうだったんだ」
「それで他のお菓子も」
「粗末なものだったんだ」
「あることはあっても」
 それでもというのです。
「どうしてもね」
「粗末なもので」
「味もよくなかったんだ」
「じゃあそれこそだね」
「代用コーヒーと合ってる」
「そんなお菓子だったんだ」
「うん、飲みものと食べものはね」
 この二つはというのです。 
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