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魔法少女リリカルなのは 小さい頃から時空管理局に勤めていた少年

作者:stk
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1部
原作開始前
  闇の書ですか。

今日は僕たち士官学校の卒業式です。
周りの皆は僕よりも年上の人たちばかりで緊張していますが、卒業生代表スピーチは頑張りたいと思います。
どうして僕が卒業生代表としてスピーチをするのかって。
それは、僕が今年度の首席卒業生だからです。
もう階級も決まっていて、なんといきなり二等空尉らしいのです。
まだ七歳の子供に責任重大な階級をつけるなんて、僕自信もビックリしています。
魔力量はS+、魔導師ランク総合S、古代ベルカ式を使っているただの少年です。
『卒業生代表、夏村未来。』
「はい。」
僕はスピーチをするために段上に上がった。
『今日は、僕を含む卒業生のために集まっていただきありがとうございます。僕たちは学校生活で、局員として必要な行動力、指揮能力を学びました。現在、時空管理局は人員不足です。ですので僕たちが将来の局員を育成出来るよう日々精進していき、管理世界の秩序を守れるように頑張っていきます。今まで教えてくださった先生方、本当にありがとうございました。今まで支えてくれた父母の皆様、指導に来てくださった局員の皆様、ありがとうございました。卒業生代表、夏村未来。』
会場に拍手の音が響いた。
『続いて、ミッドチルダ地上本部、レジアス中将、お願いします。』
『君たちがミッドの治安を守ってくれることを期待している。』
そんなことを行っていたが、僕は本部から勤務だから関係ないから聞いていなかった。
僕の勤務先は時空管理局本局次元航行部隊、通称<海>のアースラと呼ばれる艦の新人として採用された。


「本日付でこちらに配属になりました、夏村未来です。階級は二等空尉ですが、士官学校を出たばかりなので解らないこともありますので、ご指導よろしくお願いします。」
僕は数日後に、勤務先にやって来た。
そこには僕よりも7歳年上の執務官である、クロノ・ハラウオンがいた。
「ああ。それにしてもよく二等空尉になれたな。」
「はい。私自身も驚いているであります。」
執務官であるから、一様敬語を使った。
「未来君は、士官学校を歴代最年少で首席卒業した、立派な局員なのよ。」
この人はリンディー・ハラウオン提督。
クロノのお母さんであり、このアースラの最高責任者であった。
「いえ、僕は習ったことをそのままやっただけです。」
「それでも首席にかわりないわ。それに執務官試験を今年中に受験するのでしょ。クロノだって一回落ちているのだから気にすることはないわ。」
「艦長、それは言わない約束でしょ。」
するとリンディー提督は
「あれ、そうだっけ。ごめんなさいねクロノ。」
「クロノ執務官も一回落ちているのですか。なら気楽に出来ますね。」
僕は安心して執務官試験を受けれそうだ。
「すまんが、その事はあまり言わないでくれ。」
「了解しました。」
結構暗い顔で言われて驚いたが、それ以上の事はなかった。


二ヶ月後
「リンディー提督。」
僕は艦内を歩いているリンディー提督を呼び止めて合格通知を見せた。
「僕、執務官になれました。」
「おめでとう。それにしてもいつ勉強していたのかしら?」
リンディー提督は僕が初めて見せた子供らしい行動に驚きながらも祝ってくれた。
「いえ、僕は勉強はしていませんよ。士官学校時代の事を思い出しながら受けただけです。」
「あら、そう。ご両親に報告は?」
僕はリンディー提督が言った事を聞いて、少し悲しむなった。
「両親は二年前に任務中に殉職しました。」
「ごめんなさいね。今は誰が面倒を?」
「いえ、僕は両親が残してくれたお金で、今のところはそれで生活をしています。」
「そう。なら私の子になりません?」
僕は耳を疑った。
「今、なんて言いました?」
「私の子になりません?と聞いたのです。」
「どうしてそんなことを聞くのですか?」
「どうしてなんて言われても。私がなって欲しいから聞いただけですが。」
「そうですか。考えておきます。呼び止めて済みませんでした。」
僕は呼び止めた事を謝罪してから、自室に戻った。

自室で書類の整理をしていると、
「クロノだ。入るぞ。」
クロノ執務官が入ってきた。
「まずはおめでとう。執務官試験に一回で合格するなんて凄いじゃないか。」
「お褒めに頂き光栄です。」
「やめてくれ。君も執務官になったのだから敬語で話す必要は無いだろう。」
「わかりました。ではお言葉に甘えて。」
僕は今までの敬語口調から自然口調に戻した。
「本当の目的は何なんですか?」
「君が僕の弟になると聞いたから、真実を確かめに来たんだ。」
僕がクロノの弟になる?
いったいどうしてそんなことになっているのであろうか?
「違うのかい?」
クロノが僕をじっと見ていて、違うよとは言えない僕は、
「いいえ、先ほどリンディー提督とそう話していたんだ。いきなり、私の子になりません?なんて聞かれてビックリしたけどね。」
「艦長も強引だな。」
「そうですね。僕からすると、一様嬉しかったです。」
率直な感想をクロノに伝えた。
「そうか。ならよかった。僕が言いたかったのはこれだけだから、失礼するよ。」
クロノが僕の部屋から出ていった。


「クロノ君。」
私はクロノ君を呼び止めました。
「さっきの部屋の子は局員なの?」
「そうだよ。僕の弟の未来っていうんだ。」
「未来君?どうして未来君は戦わないの?」
「それは、未来がアースラで一番強い魔導師だからね。切り札はとっておきたいんだ。それよりフェイトは大丈夫か?」
クロノ君は、フェイトちゃんを心から心配しているように見えた。
「うん、大丈夫なの。今は寝ちゃったけど。アースラで一番強いのは、クロノ君じゃないの?」
「経験から言えばそうなるだろう。でも未来は士官学校でも教導官を倒した実力があり、総合Sの魔導師。僕が戦っても勝てるかさえわからない。」
「そうなんだ。」
「そういえば、未来の紹介をまだしていなかったな。先ほどの会議にもいたが、君よりも2つ下の七歳の少年だ。特徴は、髪の色が灰色だったかな。」
「わかった。一人だけ話を聞いていそうで、聞いていなかった子?」
私からは、その子のイヤホンをつけたいるのが見えたので、クロノにそう答えた。
「その通りだ。同じ執務官として、どうかと思うよ。」
「にゃはは。クロノ君も大変だね。」
「君もだろ。協力者なのになんにも恩返し出来ないのは、すまないと思っている。」
「そんなのはいいの。私が手伝いたくて、手伝っているだけだから。」
「そう言って貰えるとこちらも助かる。そうだ、未来も一緒に行かせよう。アイツにも、ターゲットの監視で行って貰うとしよう。」
「いいの?未来君は切り札なんじゃないの?」
「君たちに何かあっては困るからね。それに未来を緊急時に直ぐ出動できるようにしておくのもいいかもしれないしな。それに、[聞いているんだろ。]」
クロノ君が念話でいきなり話し出した。
[どうしてばれたのかを聞きたいですけど、そんな余裕は無いのですね。]
クロノ君と話始めたのは、未来君だったの。
[直ぐに気づいたさ。それよりも行ってくれるのか?]
[これからお兄さんになる人に頼まれたんだ。行かないわけには行かないと思います。]
[そうか。では今から三十分後に転送ポートに来てくれ。]
[了解しました。]
「と言うことだ。未来を頼むぞ。」
「わかったの。」
私は、クロノ君から未来君の事を頼まれたの。


僕は、クロノと話を終えると、リンディー提督の所に向かった。
「失礼します。リンディー提督、先程の提案を僕は受け入れたいです。」
「それは私の子になると言うことでいいのかしら?」
「はい。ですが仕事場での関係はこのままでお願いします。」
「それはもちろんOKよ。そう言えば、未来君はなのはさんと一緒に現地に向かうのでしょ。住むところは決まっていて?」
僕は慌てて住むところを探そうとしたが、
「 決まっていないのですね。ちょっと待っててね。」
リンディー提督は紙とペンを取りだし、何かを書き出した。
「これをなのはさんのご両親に渡せば、泊めて貰えるはずよ。」
「ありがとうございます。」
僕はリンディー提督にお礼を言って部屋を出ていった。


「準備はいいか。」
クロノが僕となのはさんに聞いていた。
僕は頷き、なのはさんは、
「いいの。クロノ君、ありがとう。」
「これくらいどうってことないさ。それじゃあ転送するよ。」
「しっかりと仕事をしてきます。」
「期待しているよ。」
僕はクロノの期待に答えられるように頑張ろう。

「未来君はどこにすむ予定なの?」
「リンディー提督の推薦で、なのはさんのお家に泊めてもらう予定です。」
「そうなの。それなら早く行くの。」
僕はなのはさんに連れられて、なのはさんの家に向かった。 
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