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戦姫絶唱シンフォギア~響き交わる伴装者~

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戦姫絶唱シンフォギアG
第1楽章~黒の装者達~
  プロローグ「この胸に宿った信念の火は──」

 
前書き
皆さん、シンシンシンフォギア~!錬糖術師のヒロさんデース!

本日はなんと、私の二次創作家デビュー四周年記念日!
四年前の今日、「俺、リア充を守ります。」の第1話を投稿した日から全てが始まりました。

あれから試行錯誤を重ね、多くの出会いを経て経験を重ね、今の自分に辿り着きました。
あの頃から応援し続けてくださった皆様、つい最近私を知った皆様。そして、今日も私を支えてくださっている作家仲間の皆さんへ感謝を込めて。
いつも、応援ありがとうございます。皆さんが作品を読んでくれるから……感想を送り、“好き”を伝え、時に寄稿やイラストを贈ってくださったりと、私の作品を愛してくれているからこそ、連日でも書き続けることが出来ます。

これからも末永く、お付き合い願えたらなと思います。

さて、硬っ苦しい挨拶はこの辺にして!
今回は遂に……遂に!皆さんお待ちかねの!G編開始のお知らせです!!

今回は第0話、プロローグなので本編の開始はもう暫くお預けなのですが、後書きの方で開始日を発表致します。
来たる開始日にワクワクしながら、まずは第0話をお楽しみください。
推奨BGMは当然、イヴ姉妹の「Apple」です。それではLet'sスクロールッ! 

 
目を閉じれば、モノクロの記憶が今でも鮮烈に蘇る。

燃え盛る炎と、崩れ落ちた施設。

瓦礫の山の向こうに立つ、あの子の小さな背中。

その右手に握られているのは、見た目からして明らかに自然界の生命ではない存在の幼体。

次の瞬間、あの子が身に纏っていた特殊装束は光と共に消える。

俺と彼女は足場の悪さも、迫る炎の熱も、全て振り切ってあの子に駆け寄ろうと、瓦礫の山を登る。

だが、その手を伸ばそうとした時、俺達の目の前から炎が上がる。
それはまるで、俺達を嘲笑うかのように広がり、道を閉ざした。

炎の壁に遮られたその先で、振り返ったあの子の顔が今でも焼き付いて離れない。

人形のように愛らしい顔立ちだったあの子は、瞳孔をかっ開き、目から、口から、止めどなく血を流しながらも俺達を思い、微笑もうとしていた。

『よかった……マリア姉さん……ツェルト兄さん……』
『セレナッ!セレナアアァァァァァッ!!』

気付いた時には駆け出していた。

炎が肌を焼き、シャツを焦がしたが、そんなものは関係なかった。

ここで立ち止まれば、あの子は確実に助けられないと確信していたからだ。

だが……。

背後からの悲鳴に、一瞬足を止めて振り返る。

気付けば天井が崩れ落ち、瓦礫が彼女を押し潰さんと迫っていた。

絶望が俺の背中を駆け巡る、その瞬間だ。

彼女を庇い、マムがその身を投げ出したのだ。

『マムッ!?』
『行きなさいッ!!早く!!』

天井を見上げると、既に崩落が始まっている。
俺は再び目前のあの子の方へと走った。

もう少し……あと少し……ッ!

届け……届けッ! 届けぇぇぇぇぇぇッ!!



あと一歩でこの手が届く、その瞬間に……絶望が落ちてきた。



……今でもあの日を思い出す度に、悔しさが込み上げる。

あと一歩、あと数秒間に合ってさえいれば……俺はあの子を救えたかもしれない。

あの子を愛してやまない彼女に、深い悲しみを抱かせずに済んだかもしれない、と……。

思い出す度、呪縛のように後悔の念に苛まれる。
 
あの子は俺を『兄さん』と呼んでくれた。

姉である彼女と同じくらい、親しくしてくれていた。

それなのに俺は……あの子を守る事が出来なかった……。
憧れていたものに、俺はなれなかったんだ。



……ならば、せめて残された彼女を守り続ける事こそが俺の償いとなるだろう。

もう戻らない日々に思いを馳せて、それでも足を止めるな。

託されたんだ……あの子から……。俺は必ず、その責務を果たす。
 
冷たく硬い右手を握り締め、反対側の手に持っていた花を象ったピンクの髪飾りを、胸ポケットにそっと仕舞った。

俺は今度こそ、ならなくてはならない。

何があっても彼女らを護る、英雄(ヒーロー)に。 
 

 
後書き
新章突入、喪失──二人の融合症例……!?

風鳴翼と雪音クリス、そして──立花響。

運命に翻弄された少女達と共に、風鳴翔と爽々波純はFG式回天特機装束「シンフォギア」、及びRN式回天特機装束「シンフォギアtype-P」にてその身を鎧い、数多の戦いと幾多のすれ違いを経て、決戦の地に結集した。

人類史の裏側で数千年に渡り暗躍してきた、先史文明期の巫女フィーネの企みは阻止され、カ・ディンギルは崩壊。
神代の言の葉たる統一言語を阻む「バラルの呪詛」は解かれる事なく、落下した月の欠片もまた、命を燃やした少年少女の絶唱により消滅。「ルナアタック」は幕を下ろす事となった。

それから約三ヶ月後。
激闘の末に欠けた月が見下ろす世界にて、物語は再び動き始める。

突如、ノイズと共に翼のライブを占拠する謎の武装組織。
現れたのは、黒き新たなる三振りのシンフォギア。
武装組織を率いる黒いガングニールの歌姫は「フィーネ」を名乗り、世界へ向けて宣戦を布告する。

そして、歌姫に付き従う灰髪の青年は三つ目のRN式を手に、翔と純の眼前へと立ちはだかるのだった。



「私達はフィーネッ!そう、終わりの名を持つ者だッ!」──黒きガングニールの乙女、マリア・カデンツァヴナ・イヴ

「綺麗事で戦うヤツの言葉なんか、信じられるものかデス!」──快活な獄鎌の少女、暁切歌

「痛みを知らないあなたに、誰かのためになんて言ってほしくないッ!」──寡黙な鏖鋸の少女、月読調

「マリィの邪魔はさせないぜ、ファルコンボーイ」──マリアに付き従う青年、ジョセフ・ツェルトコーン・ルクス

世界に敵対する者。世界を守る者。
誰かを守りたい者。誰かを救いたい者。

少年少女の胸に宿るは、譲れぬ想いの旋律ばかり。

「不承不承ながら了承しましょう」──歌女にして防人、風鳴翼

「ッ……お前ホントのバカッ!」──弾丸の姫君、雪音クリス

「勿論出来るさ。僕とクリスちゃんならね」──理想の王子、爽々波純

「わたしのしてる事って……偽善なのかな……」──融合症例第一号、立花響

「たとえ誰が否定しようとも、俺は響の味方だ」──融合症例第二号、風鳴翔

それぞれの思いを胸に今、新たなステージが幕を開ける。

戦姫絶唱シンフォギア~響き交わる伴装者~ G編 4月20日スタート!
その手が掴むものは、希望か、絶望か──










?「それで……あたしの相手になってくれるのは、どいつだ?」

coming soon… 
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