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異世界転移した最強の俺、追放されたSSS級冒険者(美少女)を拾う

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遠慮しまする!

 食事を終えた俺達は一番最後まで待つことになった。
 なので延々とデザート食べ続けるルーシーに付き合わされそうになって俺が大変な思いをしたのはいいとして。
 それから何故かメサイアも一緒に、報奨金をもらって話を聞くことになった。

 のだが先ほどからメサイアが何か言いたそうに俺を見る。

「チラッ」

 俺は即座にルーシーの背後に隠れた。
 ルーシーが呆れたように、

「少しくらい戦ってあげなよ、ユウスケ」
「いやだ。それで俺が一体どれだけ大変な目にあった事か……」

 そうルーシーの後ろで、俺が言うとそこでエリカが、

「兄さん……」
「わ、分かっている。はあ……」

 といったようにエリカのおかげで俺は何とかなった。
 それからアイル神官長が俺達に報奨金を渡してから、

「ありがとうございます。貴方方がいなければ、この都市は滅んでいた事でしょう」
「いえ……自分に出来る事をしたまでです」
「……それで実はもう一つお願いがあるのです」
「なんでしょう」

 ここに呼び出されたという事は、他にも何か用事があるだろうと俺は思っていたが、そこでアイル神官長が、

「実は例の“グラッカ教団”について我々も調べている最中なのはご存知ですね」
「それはまあ」
「今回の件だけでなく他の件でも関わっておりまして、彼らとやりあったことのある……そして脅威だと思われている貴方方の力を貸していただきたいのです」

 そう俺達にいってくる。
 どうしようかと考えつつ、もしもこの“グラッカ教団”が俺を呼んだ今後の脅威になるのならば情報を手に入れたい。
 そもそも昼間あの今回捕らえたボスを回収したあれは……俺は、今までにない危険なものに感じた。

 そう思ってルーシーの様子を見るとルーシーが手をあげて、

「わかりました。お手伝いします」
「ありがとうございます。では……今日はこれで」

 そうアイル神官長が言った。
 意外に短く話が終わったがそこで俺は、

「その“グラッカ教団”の話はいつ頃聞ける形になりますか?」
「これから情報をまとめるのもありますから、三日後になるかと」
「では一度帰宅しても構わないですね」
「ええ……そういえばどちらに住んでいるのですか? 連絡が取れた方がいいと思うのですが」

 何気なくアイル神官長に聞かれ俺は、ここで、自由に転移する能力があるので……といった説明をしないといけない状況になったと気づいた。
 どうするんだと口ごもる俺にさらにメサイヤが、

「そういえばこのユウスケとルーシーは、突然その場から消えたりしたな。この俺ですら近く出来ない速度で移動……というよりは“転移”したように見えたんだよな」
「……なるほど」

 そこでアイル神官長がなるほどという。
 どういう意味だろうか、と俺が思っているとそこで俺とメサイヤに、

「もしよろしければ、こちらで部屋を用意します。しばらくこの町に滞在してはいかがでしょうか。連絡もしやすいでしょうし」
「えっと……」
「我々もプライバシーには干渉しません。その部屋にいなくても“どこかに出かけているのだろう”と思うだけでしょう。……何度も町に入るための確認をせずに済みますよ」

 という。
 今の会話で俺達が“転移”でこの町に来ているとアイル神官長は神水多様だ。
 先ほどの敵も使っていた能力なので言うのがはばかられていたが、ルーシーという女神様(多分バレている)のおかげで、疑われずに済んでいるのだと思う。

 それに何度も検査を受けてこの町に入ってと移動すると、確かに俺達の姿は目立つかもしれない。
 “教団”が俺達を脅威と見ている以上、目立つのは得策ではない。
 だから俺達はその申し出を受け、部屋を拠点として貸してもらう事になった。

 俺とメサイヤは別々の一人部屋。
 ルーシーとエリカは一緒の部屋らしい。
 そしてそれらが決まった後アイル神官長が、

「そういえば、教会内部は見ていかれますか?」
「遠慮しまする!」

 アイル神官長の言葉にルーシーが元気よくそう答えたのだった。 
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