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仮面ライダーディロード~MASKED RIDER DELOAD~

作者:紡ぐ風
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第二部~雅、結婚騒動~
  第33話『凪風流の未来』

これまでの、仮面ライダーディロードは─
「凪風流は守りの力!無闇に傷つけることができると思うな!」
「だったら!」
「雅、みんなを救おうとすることは素晴らしい。だけど、その所為で自分が傷つき、それが切っ掛けで周りの人が悲しんだら意味がないだろ!」
「それじゃあ、これでドラゴンロードは壊滅だ…」
「…ああ、大丈夫だ。全部思い出したよ。会いたかったぜ、兄貴。」

世界の破壊者、ディケイド。いくつもの世界を巡り、その瞳は何を見る─

「待ってくれ、流夜!」
「誰が待つかよ!」
雅の言葉を無視してディケイド鎧武は雅を攻撃するが、雅はそれを回避する。
「仕方がない。」
【CHANGE RIDE-GHOST DRIVER VERSION GHOST-】
雅はディロードライバーをゴーストドライバーに変える。
{ムゲン進化!}
雅はムゲンゴースト眼魂をゴーストドライバーにセットする。
「変身!」
{チョーカイガン!ムゲン!Keep on going!ゴ!ゴ!ゴ! ゴ!ゴ!ゴ! ゴ!ゴ!ゴ!ゴースト!}
雅は仮面ライダーゴースト ムゲン魂に変身する。
「随分すごい見た目だな!こっちもやり甲斐があるぜ!」
【FINAL ATTACK RIDE-GA GA GA GAIM-】
ディケイド鎧武は必殺技を発動し、大橙一刀を放つが、ゴーストはガンガンセイバーのハンマーモードでそれを防ぐ。
「落ち着け、流夜!」
{イノチダイカイガン!ラブボンバー!}
ゴーストは必殺技を発動しハンマーにエネルギーを纏わせてディケイド鎧武を攻撃する。しかし、
「兄貴は相変わらずだな。」
【ATTACK RIDE-ILLUSION-】
ディケイド鎧武はイリュージョンを使って分身し、カメンライドを解除してゴーストの攻撃を回避する。
「「「これならどうだ?」」」
三人のディケイドはそれぞれ別々のライダーカードをスキャンする。
【KAMEN RIDE-EXーAID- Mighty jump!Mighty kick!Mighty mighty action X!】
【KAMEN RIDE-DRIVE-】
【KAMEN RIDE-BUILD-鋼のムーンサルト!ラビットタンク!ィエーイッ!】
三人のディケイドはそれぞれディケイドエグゼイド、ディケイドドライブ、ディケイドビルドにカメンライドする。
「さあ、これならどう動く?」
ディケイドドライブはライドブッカーをゴーストに向ける。
「それなら!」
【CHANGE RIDE-EVOL DRIVER VERSION EVOL-】
〔オーバーザエボリューション!〕
「変身!」
〔ブラックホール!ブラックホール!ブラックホール!エボリューション!〕
雅はディロードライバーをエボルドライバーに変え、仮面ライダーエボル ブラックホールフォームに変身する。
「なかなか楽しめそうだな。」
【FINAL ATTACK RIDE-E E E EXーAID-】
【FINAL ATTACK RIDE-D D D DRIVE-】
【FINAL ATTACK RIDE-BUI BUI BUI BUILD-】
ディケイドエグゼイド、ディケイドドライブ、ディケイドビルドはそれぞれクリティカルストライク、スピードロップ、ボルテックフィニッシュを放つが、
「一気に終わらせる!」
〔ready go!ブラックホールフィニッシュ!チャ~オ~!〕
エボルは逆回し蹴りを放ち、カメンライドしていたディケイド達を纏めて攻撃し、分身は消滅してディケイドの変身は強制的に解除される。
「今だ、フェイト!」
「うん!ライトニングバインド!」
エボルはフェイトに支持を出し、フェイトは流夜を拘束する。
「ちっ、今の俺は…いいや、何時まで経っても俺は兄貴に勝つことすら出来ないのか。闇風を極めても、ディケイドの力を手に入れても、兄貴は必ず俺を嘲笑うように上をいく。なんだよ!結局当主になれば何でも思う通りになるんかよ!」
流夜はそう言うと雅を睨む。
「流夜、その当主の件で、話がある。」
「なんだよ。」
「僕には次元保護国の象徴として、国民のために生き続けないといけない。もう、この身は凪風流のためだけに生きていくことは出来ない。そこで、先代当主、龍道の次男である流夜に、凪風流の18代目の当主になってもらいたい。」
雅は流夜のバインドを解き、流夜に目線を合わせて言う。
「凪風流の当主だ?ふざけるな!人のことを勝手に破門にしておいて、今更何を言っている!」
流夜は怒りを雅にぶつける。
「その破門についてだが、これを見てほしい。」
雅はある巻物を流夜に見せる。
「それは?」
「これは凪風流門下一覧。歴代の凪風流の門下生の名前が記されていて、破門になった者は黒塗りで潰されるようにしてあるものだ。これをよく見てほしい。」
「…これって!?」
流夜は目を疑う。流夜の名前は黒塗りで潰されていなかったのだ。
「おそらく父上は、流夜に一時的に凪風から離れてもらうことで、闇風を学ぶ危険性、凪風の意味、それらを学んで欲しかったのだと思う。そして、闇風を凪風として扱えるように昇華させた流夜にこそ、凪風を継ぐのに相応しい人はいない、それが17代目当主としての、僕の考えだ。」
雅は自身の考えを流夜に伝える。
「闇風を、昇華させた…?」
「流夜は、独学で闇風を学び、それを人に危害を加えない形に作りかえた。すなわち、無殺の闇風は闇風ではなく立派な凪風。だから、それを未来に繋げてほしい。」
雅は言う。
「兄貴…いや、当主。それで本当に構わないのか?」
「もし何かあるなら、最初からこんなことは話さない。だから、凪風の拳に誓って、信じてほしい。」
「…わかりました。当主の考え、この流夜が受け継ぎます。」
「それでは、家を頼むぞ、流夜。」
雅は握手を求める。
「任せてくれ、兄貴。後からやっぱり返してくれなんて言うなよ?」
流夜は、その握手に応じる。すると、
「なんだよ。つまらねぇな。」
そんな声が響きわたる。
「誰だよ!」
流夜は警戒する。
「この声、どこかで聞き覚えが…」
雅は声の主にどこか違和感を感じる。すると、黒く禍々しい光と共に一角の異形が姿を見せる。
「どこかで聞き覚えがあると思えば、お前は…バアル!?」
そう、異形の正体は雅にディロードライバーを渡し、装填の守護者にした張本人、バアルであった。
「久しぶりだな、装填の守護者。お前と父親の戦い、見てよかった。本当、愉しませてもらったぜ。それに引き換え、弟相手に温情をかけて、情けない。」
「バアル、ディロードの力をどう使うかは、全て僕は決める。」
雅はディロードライバーを装着する。
「馬鹿め。ディロードライバーは我々堕天一族の宝具。その力、返してもらうぞ!」
バアルは剣を向ける。しかし、
「何故だ!何故ディロードライバーが戻ってこない!」
バアルは慌てる。すると、
『何やら騒がしいと思えば、堕天一族の中堅騎士か。我はすでに自由の身。お前達に支配など出来ぬ。』
ディロードライバーからディロードドラゴンが語りかける。
「まさか、よく見ていなかったうちにディロードドラゴンが解放されていたのか!?だとしたらヤバいぞ!」
バアルは慌てふためく。
「バアル、僕達家族のこと、よくも笑ったな!」
雅はディロードのライダーカードを取り出す。
「兄貴、協力してやるぜ。俺も馬鹿にされて腹が立っている。」
流夜もディケイドライバーを装着してライダーカードを取り出す。すると、
「皆さん、その必要はありません。」
穏やかな男性の声が聞こえると、禍々しい暗黒の魔法陣が出現し、そこから12枚の翼を持つ騎士が現れる。
「あなたは…?」
雅は騎士に質問する。すると、
「ルシフェル様、どうしてここに!?」
バアルは驚く。
「バアル、あのディロードライバーがどうしてこの人間界にある。いや、お前が楽しみ半分で持ち出したことは知っている。あれはかつて人間界で大ショッカーという組織が能力の模倣を図ったことで門外不出の封印指定をかけた。」
騎士はバアルに対して言う。
「皆さん、バアルがご迷惑おかけしました。私は堕天一族の騎士王、ルシフェルといいます。ただいまバアルを裁きますので、お待ちください。」 
ルシフェルは雅達に名乗り、抜刀する。
「ちっ、このまま殺されてたまるか!こうなったら、お前達、蘇れ!」
バアルはドラゴンロードの再生怪人軍団を更に再生させる。
「ルシフェルさん、怪人達は任せてください!フェイト、行ける?」
「うん!」
【KAMEN RIDE-DELOAD-】
雅はディロードに変身する。
【ATTACK RIDE-UNISON-】
【FORM RIDE-DELOAD LIGHTNING BRAVE-】
ディロードはフェイトとユニゾンし、ライトニングブレイブに変身する。
「この数だ。兄貴、俺も手伝うぜ。変身!」
【KAMEN RIDE-DECADE-】
流夜もディケイドに変身して加勢する。
「あれはディロードと、ディロードの技術の模倣物!?そうか。まさか、ディロードの弟がディケイドになっていたとは…バアル、お前は我ら堕天一族の掟と誇りを忘れたのか!」
「忘れてなんていないさ。ただ、守る必要が無いだけだ!」
バアルはルシフェルに刃を向けて突進するが、
「やはり、誇りを捨てた魔族は、討たねばならないか…」
ルシフェルは凄まじい超能力の波動を放ち、バアルを粉砕してしまう。
「フォトンランサーファランクスシフト!打ち砕け、ファイヤー!」
【FINAL ATTACK RIDE-DE DE DE DECADE-】
ディロードのファランクスシフトとディケイドのディメンションブラストが放たれ、再生怪人軍団は撃破される。
「皆さん、ご無事ですか?」
ルシフェルは変身を解除した雅達に訪ねる。
「はい、大丈夫です。」
雅は答える。
「元々、そのディロードライバーは世界の運命をも変えてしまう力。私の力で厳重に封印をしていましたが、バアルによって持ち出されてしまった物。もしよろしければ、私の方で完全破壊を行いたいのですが。もちろん、お持ちになられたいのならば、私には止める資格はありません。」
ルシフェルは雅に提案をする。
「ルシフェルさん、お気持ちはありがたいですが、やはりディロードはもはや僕の一部みたいなものなので、お渡しするわけにはいきません。それに、仮面ライダーディロードの存在を、必要としている人もいます。」
雅はルシフェルの提案を拒否する。
「わかりました。どうやら貴方には預けても安心ですね。それでは、バアルがご迷惑おかけしました。私は、これで失礼します。」
ルシフェルは再び魔法陣を展開して魔界へ帰っていった。
「さて流夜、どうするか。うちの国の法では、蘇った以上法律の適用範囲になって、逮捕しないといけなくなる。」
「いいさ。仮面ライダーゾルダがいるんだろう。兄貴からお願いすれば、もしかしたら…」
「悪いが、今の僕は次元保護国の国家象徴。司法に口出しをすることも出来ない。」
「それなら私が!」
「いや、僕と結婚する以上、難しいだろう。」
「わかった。兄貴の力を借りずに、なんとかしてみる。」
「大丈夫だ。流夜はかつて大ショッカーを率いるほどの力をみせたんだ。頑張れ。」
「ああ!」
雅達はワープのカードを使って次元保護国に戻り、流夜は警察庁で自首し、留置所に搬送された。

それから一週間後、雅とフェイトの結婚式は改めて行われた。
「雅、俺が撮ってやる。」
始はカメラを取り出す。
「雅、チームディロードは集める?」
「そうだな。圭一、沙都子、梨花、羽入!」
雅は特等席に座っていた圭一達を集める。
「それじゃあ、撮るぞ。」
始はシャッターを押し、記念の一枚が現像される。こうして6月2日、雅とフェイトの結婚式は無事に完了した。
to be continued.
次回、仮面ライダーディロード
「雅がよそよそしいの。」
「ウラタロス、どうしたらいいか教えてほしい。」
「フェイトちゃんも、俺のハーレムの一員にならないか?」
「勝手にノロケんな!」
「やっぱり、自分の気持ちを伝えないといけないか。」
次回『すれ違う二人』希望を紡いで、全てを救え! 
 

 
後書き
新カード紹介
ゴーストドライバー(ゴースト):ディロードライバーをゴーストドライバーに変えて仮面ライダーゴーストに変身するためのカード。
仮面ライダー鎧武(ファイナルアタックライド):仮面ライダー鎧武の必殺技を発動するカード。
イリュージョン:ディケイドが分身技、ディケイドイリュージョンを発動する。
仮面ライダーエグゼイド:仮面ライダーエグゼイドにカメンライドするためのカード。
仮面ライダードライブ:仮面ライダードライブにカメンライドするためのカード。
仮面ライダービルド:仮面ライダービルドにカメンライドするためのカード。
エボルドライバー(エボル):ディロードライバーをエボル用のエボルドライバーに変えて仮面ライダーエボルに変身するためのカード。
仮面ライダーエグゼイド(ファイナルアタックライド):エグゼイドの必殺技を発動するカード。
仮面ライダードライブ(ファイナルアタックライド):ドライブの必殺技を発動するカード。
仮面ライダービルド(ファイナルアタックライド):ビルドの必殺技を発動するカード。 
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