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力が全て

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第三章

「手に入れるんや」
「そうしてですね」
「ここを思うままにしていきますね」
「ヘッドのものにして」
「そうしていきますね」
「全部な、この星は確かな警察がない」
 ハラキヨセン達がいる惑星は星間国家連合の国境の外にある、所謂外縁部という宙域だ。この宙域は独立政府もあるがその権限が弱く警察力も脆弱な星も多く治安はすこぶる悪い。だからハラキヨセン達の様なギャング達が思うままにしていたり宇宙海賊やテロリスト達が跳梁跋扈しているのである。
 ハラキヨセンはそうしたことまで理解する頭はない、自分達の星の情勢すら碌に知らない。だがこのスラム街と周辺地域のことは知っていて言うのだ。
「それやったらな」
「俺達の思うままですね」
「このスラム街には警察は絶対に来ないですし」
「まさに俺達のテリトリーですね」
「絶対の場所ですね」
「そやから絶対に牛耳ってな」
 ライバルを皆殺しにして彼等の持っているものを全部奪ってというのだ。
「街自体をわしのものにするんや」
「わかりました」
「じゃあそうしていく為にも」
「今度はムラターニョですね」
「あいつと手下達を始末しますね」
「そうするんにゃ」
 ハラキヨセンは笑って言った、そして実際にだった。
 ハラキヨセンは今度はムラターニョという者とその手下達を襲い手下を皆殺しにした後彼を縛りその目の前で彼の愛人に覚醒剤を打ってから犯しそのうえで彼を惨殺した。とかくこうした行いを繰り返した。
 だがある日のことだ、手下の一人が酒を飲んだくれている彼のところに来てそのうえで言ってきた。
「ヘッド、何かです」
「どうしたんだ」
「いえ、見慣れない警官みたいな制服を着た」
「警官!?」
「そんな奴がいたんですが」
 こう彼に言うのだった。
「何か」
「おい、警官とかな」
 それこそとだ、ハラキヨセンはウイスキーをラッパ飲みしつつ手下に応えた。
「ここに来る筈ないやろ」
「そうですよね」
「それはあれや」
 瓶の口に自分の口を付けて飲みつつ言うのだった。
「ただの見間違いや」
「それですか」
「ああ、だからな」
 見間違いだからだとだ、ハラキヨセンはその手下に笑って話した。
「気にせんことや」
「そうすればいいですね」
「そや、それよりもな」
「今度はですね」
「カッスの連中や」
「うちから出て行った」
「あいつとその一派をな」
 その彼等をというのだ。
「始末するからな」
「出入りの用意ですね」
「それや、あいつは別嬪の姉妹が四人おったな」
「その四人全員をですね」
「わしが相手したる」
 ハラキヨセンは今度は下卑た好色な笑みで言った。
「そうしたるさかいな」
「今度もですね」
「楽しみや、ほなな」
「出入りのですね」
「用意に入るんや」
 こう言ってだった、彼は次のことを飲みながら考えていた。
 だが数日後だった。
 スラム街に突如制服のしかも武装している経過達が来た、彼等はスラム街の中を進みつつ拡声器でこんなことを言った。 
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