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おぢばにおかえり

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第五十七話 卒業式その十九

「そうしています」
「阿波野君も色々あったのね」
「それで先輩は吹奏楽部で、でしたね」
「三年間ね」
 今思うと部活もあっという間でした。
「中学は三年間テニス部でね」
「部活も満喫されたんですね」
「そうね、楽しいことも辛いこともあったけれど」
 褒められたり怒られたり色々でした、中学校でも高校でも部活は行けるのなら絶対に行く様にしていました。
「殆ど毎日行ってたしね」
「青春の一部ですね」
「そんな暴力振るう先生もいなかったし。少し意地悪な先輩はいても」
「そうした人は何処でもいますか」
「意地悪な人はね。けれどそんな酷い先生は」
「しかも意地の悪い性格もしてましたね」
 その先生はというのです。
「暴力振るうだけじゃなくて」
「本当に最低な人だったのね」
「人格障害者でしょうかね」
「暴力振るって底意地悪いって」
「最低ですよね」
「そんな人が顧問だと」
「生徒全員に試合に負けて丸坊主にしろって言ってする人が少なくて暴れたこともあったとか」
「それないでしょ」
 勝負の問題ではなくてスポーツマンシップを守ったかどうか、それが大事だと私は教えられてきました。
「そうでしょ」
「それで自分は見事なパーマのままで」
「だからどこまで最低なのよ」
 聞いていて呆れました。 
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