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オズのハンク

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第二幕その十二

「本当にね」
「オズの国はお伽の国で」
「不思議なことが一杯あるけれど」
「今日のこともね」
「凄く神秘的で」
「本当にね」
「いい経験だったね」
「そう思うよ、オズの国の住人でいると」
 カエルマンはハンクににこにことしてお話します。
「色々な不思議な経験が出来て多くのものを知ることが出来る」
「このことがだね」
「凄くいいね」
「カエルマンさんの楽しみの一つだね」
「そうだよ、しかも幾ら知ってもまだまだ知られる」
 これもというのです。
「いいことだね」
「幾らでも知識が得られるからだね」
「そして知恵もね」
 こちらもというのです。
「宝が無限にある様なものだよ」
「そう聞くとカエルマンさんは」
 ハンクはカエルマンのその言葉を聞いて言いました。
「かかしさんと教授さんを合わせて二で割った感じかな」
「かかしさんが知恵でだね」
「教授さんが知識だからね」
「そうかもね、ただ私はね」
「私は?」
「カエルマンだから」
 このことをハンクに言うのでした。
「あくまでね」
「カエルマンさんはカエルマンさんかな」
「そう、だからね」
「お二人とはだね」
「また違うよ。ちなみに知識と知恵と同じだけ」
 カエルマンはこうも言いました。
「お洒落にはね」
「気を使ってるんだね」
「この服もね」
 黄色のスーツもというのです。
「いつも手入れしているしね」
「そういえばいつも着てね」
「奇麗だね」
「靴も丁寧に磨かれていてね」
「そしてこの片眼鏡だよ」
 モノクルのそれもというのです。
「いつもお手入れをしてね」
「奇麗にしているんだね」
「そうだよ、知識に知恵に」
 それにというのです。
「お洒落はね」
「カエルマンさんの宝だね」
「そうだよ、では今日は」
「お酒もご馳走も」
「両方楽しんでいこうね」
 こう言ってです、皆と一緒にピラミッドの儀式の後の宴を楽しむのでした。そうしてこの日も満足しました。 
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