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真・仮面ライダー 執行者ーエグゼキューションー

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第3話 未来の少女

炎が燃え盛り、建物が崩壊していく財団のアジト。その中で真とリオは壮絶な戦いを繰り広げた。
コウモリ元帥「我が叫びで頭ごと破壊してやる!!」
超音波の衝撃で建物が崩れ、炎が広がっている。だが‥‥‥
真「ムダダ」
コウモリ元帥「何故だ、何故聞いていない!!」
真「オマエノオンパハ、オレノキックノイリョクデ、ソウサイシタ」
コウモリ元帥「図に乗るなよ、レベル3のこの私には及ばないことを血で教えてやる!!」
巨大な翼で真に突撃するが真はその瞬間に飛び上がり、コウモリ元帥の背後を取って鋭い爪で翼を切断した。
コウモリ元帥「グアアアア!!」
真は翼を引き裂き、焼き捨てる。
真「コレデソラハトベナイゾ、ホンキデコロシニコイ」
背中から出血するコウモリ元帥は殺されたボスの死体の左腕をしゃぶるように吸血した。
コウモリ元帥「本気で殺すぞ、いいな?」
真「オマエヲタオシテ、スベテオワラセル」
コウモリ元帥は足と翼を失いながらも残った片方の翼を武器に真に襲い掛かる。
コウモリ元帥「うおおおおお!!」
両者は全身の刃を突き立て、身体を犠牲にぶつかり合う。
コウモリ元帥の翼が真の左の二の腕、切り裂く。
真「ぐあぁ!!」
負傷した腕で真はコウモリ元帥の左腕を切断する。
コウモリ元帥「クッ、身体が次第に使い物にならなくなっていく」
コウモリ元帥は翼の関節を外し、リーチを伸ばすと翼で風のナイフを飛ばす。
コウモリ元帥「身体が壊れてもこれを受け止められるかアアアア!!」
風が真の身体を八つ裂きにしていく。
真「がああああ!!」
真の身体は血を帯びながらボロボロに傷つき、真を苦しめていく。
コウモリ元帥「私の勝ちだ、ざまあみろ」
ほぼ死に損ないに近い真はそれでも立ち上がり、コウモリ元帥に告げた。
コウモリ元帥「負けを認めたらどうだ、どの道もうその体じゃ立って居るのがやっとだろう?」
真「マケルノハ、オマエダ!!」
真は飛び上がり、コウモリ元帥に足を向ける。
コウモリ元帥「バカな!!その身体でやるというのか!!」
真「真ッ‥‥‥」
コウモリ元帥はその瞬間呟いた。
コウモリ元帥「ここで‥‥‥私が‥‥‥」
真「ライダーキイイィィィィィック!!」
コウモリ元帥「ちくしょおおおおおおお!!」
真の渾身のライダーキックを食らい、下半身を失ったコウモリ元帥は叫ぶ。
コウモリ元帥「私の、私の足!!動かない!!」
そして真は崩れ行くアジトの高層ビルの炎の中にコウモリ元帥を掴んで‥‥‥
コウモリ元帥「やめろ、やめろ!!私はまだ、生き延びて‥‥‥」
真のその叫びの返答は‥‥‥
真「アワレダ‥‥‥」
真は容赦なくコウモリ元帥を炎の中に投げ捨てた。
コウモリ元帥「ああ‥‥‥ああああああああ!!!!」
真は断末魔を聞くと無表情でビルを脱出した。
そしてユイは‥‥‥
ガチャ
ユイ「真くん!!」
人間の姿に戻った真が傷だらけで帰ってきた。
真「ただいま、ユイ‥‥‥早く逃げようか」
真は財団の黒い車にケガを抑えながら乗り、ビルを後にした。

それからしばらく車を走らせ、真は傷ついた身体を慣らしていく。ユイと出会ったコンビニ前に向かって山を抜けたその先にとある服の男を見つけるとその男は止まるように指示を出す。
真「あんた誰だ?」
黒いくせ毛の男が真に伝えた。
男「我々の仲間、姫様を迎えに来ました」
ユイ「?!」
真「あんたも財団の一人か?」
男「オレは財団ではなく、この世界で言うなれば未来人だ」
真「未来人だと!!」
ユイ「真くん、この人は大丈夫。信頼していい。そうでしょ、カゲン!!」
カゲン「姫様、ご無事で何よりです」
そして真はユイに素性を聞いた。
真「ユイ、まさかお前って、この時代には‥‥‥」
ユイ「そうだよ、私は、未来から来たんだ」
真はすぐには信じられなかったがユイの手に触れて本物だと確信する。
カゲン「我が姫様と、貴方のライドウォッチをこちらに渡していただきたい」
ユイ「真くん、ポケットを見て」
真「?」
真はポケットを探ると中から時計を発見する。
真「これは‥‥‥仮面ライダーの時計?」
ユイ「それが誕生した事、それはあなたが歩んだこの世界で起きた事を全てなかった事を意味する。勿論、貴方が仮面ライダーであることも今、このウォッチで消滅した」
真「もう、変身できないって事か」
ユイ「それを私に‥‥‥」
真「この世界にこの仮面ライダーの力はない方が良い、頼むぞ」
真はユイにウォッチを渡すと真は最後に聞く。
真「ユイ、君の本当の名前。教えてくれないか?」
ユイは真に自身の名を告げた。
ユイ「私の名前は‥‥‥

常盤まゆりだよ」
真は去り行く彼女を見届けると、真はこの世界で生きるための勇気を持つことが出来、またやり直す事が出来た。

真「俺だけの時代を、生き続けよう」

とある城
カゲン「姫様が帰還しました」
まゆり「お父様、ただいま戻りました」
玉座に座り、チェスに興じるその男こそ‥‥‥

まゆりの父親でありクォーツァーのリーダー、常盤ソウゴ。
ソウゴ「随分と向こうの時代で遊んでたようだな、だが、財団の奴も余興にすらならないか‥‥‥」
ソウゴの玉座の横のテーブルには黄金の台座が置かれ、そこにはアマゾンズとブラックとネオライダーのライドウォッチが置かれていた。
カゲン「真の力を手に入れた事で、我々も計画を実行に移す事が出来ます」
ガキャン!!
ジョウゲン「おせーんだよ、こっちは待ちくたびれて頭おかしくなりそうだったんだぜ‥‥‥」
ソウゴ「ジョウゲン、カゲン、そろそろお前たちに渡すべきだと考えていた」
ソウゴが宝箱にカギをさして開けるとその中には‥‥‥
ソウゴ「仮面ライダーバールクス、ザモナス、ゾンジスのライドウォッチだ。これで好きに遊んでくると良い」
カゲン「俺が、ゾンジスを受け取ろう」
ジョウゲン「ザモナスは俺がもらう」
ソウゴ「そして、俺がバールクスだ」
3人はジクウドライバーを腰に巻くとライドウォッチをはめて変身する。
まゆり「お父様、私は何をすれば‥‥‥」
ソウゴ「娘を戦場に立たせるつもりは無い、ここで待っていろ」
まゆり「ご武運を‥‥‥」

ソウゴ「行くぞ、新たな時代を想像し、平成を全てゼロから始める」

そしていま‥‥‥

平成最後にして、時代の始まりを告げる。

終局の聖戦が始まる。 
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