| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

『毒蛇』

作者:零那
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

『欠片』



あの頃のあの景色は此処に無くて、そして、二度と見れないものだって解ってる。

だから時折目を瞑って反芻するんだろう。
ただ懐かしいと想ったり、憎しみや怒りだったり、どうにもならない後悔だったり。

10代、あの頃は恐いもの無しで、無謀さ、無鉄砲さが危うかった。
今思えばよく生きてるなと...

自ら命を棄てたこと、何回も有った。
其の度に生かされた。
其の意味を解らぬまま、また日常に戻る。

あの頃のあの瞬間、其の連続で日々が刻まれてきた。
すべてが大事で、其のすべてで今の僕が在る。

想い出、経験達は僕を築き上げた大事な欠片。
否定したら可哀想だと気付いた。
どんな過去も、僕自身が受け入れてあげないとね。


 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧