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BanG Dream! ワーカーホリック少女が奏でるオト

作者:アキナ
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#004 私が飛び入り参加するのはアリだよねっ♪

 
前書き
皆様、お久しぶりです。
12月下旬のイベランを頑張ったら次のイベランの気力が湧かず、そんなに参加しなかった蒼紗です。(※実話)

今回のイベントはどうしようかな・・・・?

えっと、今年一年もこの作品を宜しくお願いします。
それではどうぞ! 

 
私が水面下で進めてきた対策を始めてから8日。
今日が「Pastel✽Palettes 初御披露目ライブ」当日だ。
天気はこれ以上ないくらいの晴天。屋内開催だがこれ以上といっていいほどのライブ開催日和だろう。
開場前の楽屋ではライブスタッフ達がライブ運営の最終打ち合わせもあってか忙しなく行き交っていた。
「セットの組み換え、間に合いそう?」
「準備できてます!」
セット担当の方も最終確認を行っているようだった。
「わぁ~っ!すっごい人だねぇ!」
日菜が今回のライブ会場のライブモニターに映し出されている模様を見て嬉々とした表情で言った。
「ねぇ、亜麻音ちゃん。今日の来場者数は何人くらいいるのかしら?」
千聖が今日のライブの来場者数を私に尋ねた。
「んーと、現状で10,000人くらい居るんじゃないかな?」
私がそう返答すると
「いっ、1万・・・・・・・・!?」
麻弥が来場者数の規模を聞いて大層驚いていた。
初ライブでその規模だから驚くのは無理ないと思うんだけど、それで驚いていては身が持たんぞ・・・・・麻弥。
「φ(゚Д゚ )フムフム…成程凄い人だねぇ~。この人達全員にあたし達を信じ込ませるって、考えるだけでも面白いよねぇ?」
日菜が『(黒笑)』と文末に書かれても可笑しくない発言をしていた。
日菜、確かに事実だけどさ!言・い・方!!その言い方は宜しく無いから!!
私は日菜の発言は紛れもない事実なのだが。
結局、ちーちゃん・・・・千聖が中々に納得してくれなかったので、当初の案で行くと言う事で私が折れるということになった。
まぁ・・・・正直納得行かないけどさ、他のスタッフ連中に気取られるのは拙い。
だから「仕方無い」と割り切るしかあるまいて。
そういう考えが浮かんでいたので敢えて日菜の発言に声に出して突っ込む事はしなかった私である。
日菜の横に座っていた彩は
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
終始無言だった。
「アヤさん、緊張していますか?」
イブが彩に話し掛ける。
「ふぇっ!?な、何!?・・・あ、ヤバ・・・どうしよう。今ので言うこと全部飛んじゃったかも・・・・」
かーなーり、緊張している彩がサラっと衝撃の発言をしていた。
・・・・・・マジで大丈夫かな????
この瞬間、不安ばかりで埋め尽くされる私である。
「え?そんなん、テキトーにその場の勢いでやればいーじゃん?」
そしてこの日菜の発言である。
日菜、それやって成功するのは場慣れした人だけなの。(経験談)
「私、言う事考えておかないと、本番でうまく言えなくなっちゃうから・・・・・!それに、研究性の頃とステージの規模が全然違うから緊張しちゃって・・・・」
私は彩が言い終わったのを見計らって彩に(軽い)デコピンをお見舞いした。
「あうっ・・・・(><)」
私のデコピンに涙目で額を抑える彩。額からは「しゅぅぅぅぅ・・・」と煙が出ている気がする。
「な・・・・なにするのぉ・・・・亜麻音ちゃん」
「んもぅ・・・彩は緊張しすぎ!少しは落ち着きなって。最初のライブだから緊張するのは解るけどさ、今日から貴女は『研究生の丸山彩』じゃない。『Pastel✽Palettesの丸山彩』なの。生まれ変わった貴女をファンの皆に見せてあげるのよ。・・・・・・大丈夫だって、何時もどおりやれば、上手く行くから・・・・・ね?」
「う・・・・うん。そう・・・だよね!」
私の励ましに彩は納得してくれたようだ。
これで緊張も多少は解れてくれるといいのだが・・・・・・。
「Pastel✽Palettesさん、まもなく出番でーす!袖の方にお願いしまーす!」
私が考えていたらお呼びがかかったようだ。
私達全員はステージ袖に移動した。
ステージ袖に移動後、いよいよ出番がやってくる。
「何時もどおり。下手に意識しないで思いっきりやって来て!そして思いっきりライブを楽しんで!!」
「「「「「「はいっ!!!!!!」」」」」
私が一言かけて彩達をステージに送り出す。
彩達がステージに行った後私は安堵の一息を付いた。
彩達にああ言ったが、私自身もかなり緊張していたからだ。
ライブに出演ならともかく、送り出す方は初だからね。激励の言葉もミスらないかがマジで不安だった。
さて、あの娘達の初ライブを最前線で見せてもらいましょうかね・・・・。
最初の彩によるMCは・・・・・難なくクリアできた。
そして一曲目が始まる。
会場のヴォルテージも上々のようだ・・・・・・。
このままで一曲目が終わってくれる事を私は思っていた。
・・・・が、現実はそうもいかずだった。
機材トラブルが発生し、演奏が・・・・・・消えた。
ステージ上の彩達も困惑している。
その困惑が観客にも伝わり、次第にざわつき始める。
これを打開せねばなるまいと、私はカンペで打開策を彩達に伝えようとする。
その前に日菜と視線があった。
「(あーちゃん、あたし達どーすればいいの?)」
「(取り敢えず、機材トラブルが発生して一時中断する事と、復旧後のステージで飛び入りゲストが出ること伝えて)」
「(内容はあたしがテキトーにその場の勢いでやればいいよね?・・・で、そのゲストってあーちゃんだよね?)」
「(ええ。そうよ)」
「(おっけー。あたしに任せといて!)」
「(お願い)」
アイコンタクトで会話を交わす。こんな業出来るのは幼馴染の日菜か千聖位だ。
「皆、ちょっといいかなー?日菜からのお知らせ聞いてくれるー?」
日菜がマイクを持ってMCをスタートさせる。観客のザワつきは次第に止んで日菜に注目が集まっていく。
「今さー、機材トラブルで音が出なくなってるんだよねー。で、皆には機材が復旧するまで暫く待って欲しいんだ。皆はその間、『るんっ♪』ってこないと思うんだけど、安心して。復旧後のあたし達のステージで飛び入りのスペシャルゲストが参加するんだって!今はまだそのゲストが誰か明かせないけど、皆は赤色のサイリウムを用意して待っててね!」
日菜が私とのアイコンタクト会話での内容を観客に伝えた。
観客たちは「ゲスト・・・・・?誰だろ・・・?」「赤のサイリウム・・・??」「その色ってまさか・・・・」と、先程とは別な意味でザワつき始めていた。
そして、一旦幕が下りる。
私は幕が下りると同時に楽屋に戻る。
そして、非常時に備えて弦巻家の黒服さん達に手配して貰った私のパスパレ風衣装。
デザイン的には彩と日菜のデザインを足して2で割ったような感じだ。
色は今回は赤色がアクセントカラーだ。
その衣装に着替える。
今回の私はベースとボーカルなので、愛用のベースであるEDWARDS (エドワーズ ) / E-AM-160QM Black Aquaを掲げてステージ袖に戻る。
ステージ袖には彩達が待機していた。
「あ、亜麻音ちゃん何処行ってたの・・・・?って、どうしたのその格好!?」
彩が私の格好(ライブ衣装)を見て驚いていた。
「え・・・・・?変かな・・・・??上手く着こなせてると思うんだけど」
私は戸惑って衣装の確認を始める。
「それは大丈夫だけど、《《やっぱり》》貴女だったのね、あーちゃん」
「私の性格考えたら解る事でしょう?ちーちゃん?」
「確かに・・・・・そうね」
「ま、あたしはアイコンタクトされた時から解ってたけどねー」
「アマネさんとライブできるなんて私、とっても嬉しいです!」
「ジブンもあの神音さんと一緒にライブ出来るなんて感激です!」
暫くして復旧が完了し、彩達が先にステージに戻る。
そして、いよいよ私の出番だ。
ボーカルとしても参加するので、ヘッドセットマイクロホン(自前)の装着を忘れない。
私がステージに登場すると
『『『ウォォォォォォォォォォォォォォォォーッ!!!!』』』
凄い大歓声と赤いサイリウムの波が私を出迎えてくれた。
「皆さん、こんにちはーっ!特別ゲストの神音(しおん)ですっ!今回は私がPastel✽Palettesのメンバーと一緒にこのステージを盛り上げて行きたいと思いますので、宜しくお願いしまーすっ!」
私が挨拶を兼ねたMCを終えて一礼する。
再び観客の大歓声と赤いサイリウムの波に会場が包まれる。
「それでは聴いてください。曲は――」
彩と共に演奏曲を紹介し、演奏が始まる。
1曲目は先程の『しゅわりん☆どり~みん』、2曲目は男性二人組音楽ユニットの楽曲でアニメのEDにもなった曲を披露した。
その後、観客からの盛大なアンコールがあり、それに応えた私達は3曲目として中学生が変身して戦う少女漫画の新作アニメのOPテーマを演奏した。
そのアンコール曲も終わり、千聖の挨拶で私が飛び入り参加したPastel✽ Palettesの初お披露目ライブは大盛況のうちに閉幕した。
これで、先程のトラブルの影響も無く今後の活動を行える。
その時の私はそう信じきっていた。
しかし・・・・・・・現実は違った。
このライブ後にネットでは『Pastel✽ Palettesエア演奏説』が浮上し、様々な憶測が飛び交い炎上騒ぎに発展。
そして私のゲスト参加も「自分達を欺く為の策略」という根も葉もない憶測が飛び交っていた。
これによって、Pastel✽ Palettesのメンバーと私は当面の活動自粛(事実上の活動休止)を余儀なくされるのであった。

To_Be_Continued... 
 

 
後書き
今回のライブで演奏した曲は
2曲目がスキマスイッチ『奏』、
3曲目がももいろクローバーZ『MOON PRIDE』です。
どちらの曲もゲームではPastel✽Palettesのカバー曲に収録されている曲です。
今後の選曲はこういう感じでやっていこうかなって思います。

次回のお話も読んでくれると嬉しいです。
また、この作品を読んでの評価・感想もお待ちしております。

それが次回執筆時の励みになったりしますのでね(本音)

支援絵もバッチコイです。
来れば自分のテンション「るるるんっ」って感じになりますんでね。
なので絶賛お待ちしております。

それでは、更新時期が不透明で全くの未定ですが、また次回のお話でお会いしましょう!。
ばいばいっ! 
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