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麗しのヴァンパイア

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第二百六話

               第二百六話  身体も髪の毛も
 露天風呂でじっくり温まってからだった、華奈子と美奈子はそこを出てそのうえでもう一度身体を洗った。
 それから髪の毛を洗うがここでだった。
 華奈子は洗いながらあることに気付いて美奈子に言った。
「シャンプーが違うから」
「それでよね」
「いつもと違う感じがするわね」
「そうね、何か私達が使うには」
 美奈子も髪の毛を洗いつつ話した。
「少し強い感じがするかしら」
「そうよね、けれど洗って奇麗になるし」
「いいわね、洗ったら」
 シャンプーでそうした後はというのだ。
「その後はね」
「リンスもあるから」
「それもして」
 そうしてというのだ。
「奇麗にして」
「髪の毛も守らないとね」
「そうよね、華奈子の髪の毛って」
 美奈子は微笑んでこうも言った。
「奇麗だから」
「大事にしろっていうのね」
「ええ、そうしてね」
「それ言ったら美奈子もよ」
 華奈子も微笑んで言った。
「髪の毛奇麗よ」
「そうかしら」
「ええ、奇麗だから」
 それでというのだ。
「ちゃんとね」
「奇麗にして大事にしないといけないのね」
「だからちゃんと洗って」
「それで整えて」
「奇麗にしましょう」
「シャンプーもリンスもして」
「コンディショナーもあるし」
 見ればそちらも用意されている。
「だからね」
「それで完全によね」
「整えましょう、あたしは髪の毛が短いからそっちは少しでいいけれど」
「私は長いから」
「その分を気をつけてね」
「華奈子も髪の毛伸ばせば?似合うと思うわ」
「えっ、あたしが!?」
 華奈子は美奈子のその言葉に一瞬動きを止めて表情もそうなった。そのうえで美奈子に言葉を返した。
「髪の毛伸ばすの」
「そうしたらどう?」
 美奈子は笑顔で言った、そしてこの言葉がまた一つの出来事のはじまりとなるのだった。


第二百六話   完


               2019・10・24 
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