新ヘタリア学園
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第二百二十六話 昔はそうだった
第二百二十六話 昔はそうだった
フランス妹はお兄さんに言いました。
「この本では文藝春秋社のお話も出ていますが」
「週刊文春とかな」
「昔は朝日新聞の天敵だったのですね」
「しょっちゅう朝日を叩いていたからな」
諸君!の巻頭コラムは絶対に朝日糾弾コーナーがありました。
「それでだよ」
「そうでしたのね、ですが今は」
「今の文藝春秋社はな」
「リベラルといいますか」
「週刊文春でゲバラさんやカストロさんの小説連載したりな」
「随分と左の方です」
「けれど長い間保守っていえばここだったんだよ」
あと新潮社もそうでした。
「三島由紀夫さんとか司馬遼太郎さんとも縁が深くてな」
「随分変わりましたわね」
「もうな」
それこそというのです。
「今の週刊文春なんて噂の真相みたいになってるしな」
「文春砲ですわね」
「けれど昔は保守だったんだよ」
何故かそれが変わり果ててしまったのです、文春だけでなく新潮も今ではかなり左の出版社になっています。
第二百二十六話 完
2020・1・2
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