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架空戦記~東洋海戦争1941~

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第二十四話「東洋海海戦・4」

~葦原中国side~
「どうやら間に合ったようだな」

聯合艦隊司令長官山本五十六は劣勢であるアビン合衆国とイハワ王国の艦隊を見て安堵の息をつく。山本五十六は聯合艦隊旗艦長門に乗艦していた。長門は葦原中国のある最新鋭艦(・・・・)を除けば世界最強の戦艦であった。

「この様子なら空母は連れてくるべきだったか?」

「かもしれませんね。敵艦載機の性能はここからだと分かりづらいですが恐らく零戦と同等かそれ以上でしょうね」

山本五十六の言葉に長門の艦長が答える。空母赤城、加賀、飛龍、蒼龍等の空母を全て置いてきていた。理由は単純に出航する時には合流できなかったからである。空母は現在フィリピン方面に展開しておりブリテンタニアや帝政シナを間接的に支援していた。

その為空母は全て今回の援軍には連れてきていなかった。尤も、連れてきたところで敵艦載機相手に何処まで戦えるかは不明であった。

「まあ、よい。砲雷撃戦用意!」

「はっ!砲雷撃戦用意!」

山本五十六の命令に従い一気に聯合艦隊に緊張感が増す。

「!司令長官、敵の一部がこちらに向かってきます。数は戦艦1、重巡1、軽巡2、駆逐4」

「ほう、我らをそれだけの数で止めようとは舐められたものだな」

聯合艦隊は今回の援軍に戦艦6、重巡7、軽巡12、駆逐20を連れてきていた。聯合艦隊の全体を見れば一部でしかないがその分精鋭で固めていた。

「よし、目の前の敵を倒し敵に動揺を与えようではないか。通信士、大和(・・)に連絡を」





~神星ルドワ帝国side~
バグナ級第六戦艦艦長のバイスタは一部の艦を引き連れて葦原皇国に向かっていた。これは司令長官のミリアの指示ではなく彼の独断であった。その証拠に再起程からミリアの怒声が通信越しに聞こえてくるが全て無視していた。

「ふん!葦原皇国など我々だけで十分だ!一気に敵を叩きのめすのだ!」

バイスタはその様に部下を激励し独断行動を取っていた。

バイスタは向上心が異様に高く自らの実力は神星ルドワ帝国でも一、二を争う実力者だと信じて疑っていなかった。

故に皇族というだけで司令長官になった(とバイスタは思っている)ミリアに対し異様な嫌悪感を示していた。そしてこの機会を利用しようと考えていた。

引き連れた艦で葦原皇国を撃退しその勢いのままアビン合衆国とイハワ王国を殲滅し英雄になろうというものであった。実際は大型艦二隻のみで敵の何十倍もいる敵大型艦を相手に出来るほどの実力はなかったがバイスタはそんな事を気にしていなかった。

「艦長!主砲の射程距離にまもなく到着します」

「うむ、我が41cmの実力を敵に見せるのだ!」

瞬間、敵の艦が砲撃した。一瞬、脅しか?とバイスタは感じた。しかし、自分の艦の右舷に着弾してその考えは吹き飛んだ。

「ば、馬鹿な!?我々ですら届かないのだぞ!」

「しかも着弾の様子を見るに41cmより大きい可能性が…」

「そんなことあるわけないだろう!?急いで近づくのだ!」

そんな風にバイスタが怒鳴った時であった。バイスタの乗艦するバグナ級第六戦艦の戦闘指揮所に砲弾が直撃しバイスタ以下複数名がこの世から消え去った。
 
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