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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第二百五十一話 幕末の料理その四

「甘いものが好きだったとか」
「じゃあ柿とかも」
「好きだったみたいだろうね」
「それで瓜も」
「そうそう、これもね」
 こちらもだ。
「食べていたんだよ」
「うつけって言われた時に」
「傾いた身なりでね」
 それで街中を歩いてだ。
「食べていたのはね」
「甘いものが好きだから」
「そうしていたんだ」
「そうだったのね」
「本当に酒乱かってイメージあるけれど」
「実際は飲めなかったのね」
「それでお茶が好きだったんだ」
 茶道を好んだみたいだ、このことはあの平手政秀が茶道に通じていてその影響だったとも言われている。
「あの人はね」
「お酒が飲めないとね」
「甘いもの好きってこと多いよね」
「ええ、確かにね」
「とにかくお酒を少し飲んだら」
 それだけでだ。
「かなり酔って頭もね」
「痛くなったの」
「相当弱かったみたいだよ」
「本当に意外ね」
 ラブポーンさんにしてもだ。
「実は優しい人だったとも言うし」
「悪人には容赦しなかったけれど」
「家臣の人達にも領民にも」
「領民には慕われていたんだ」
 これはうつけと言われていた時からだ。
「凄くいい政治だったからね」
「善政だとね」
「うん、だったらだよね」
「領民には慕われるわね」
「それでね」
 さらにだ。
「家臣の人達にも気遣いがあったし」
「慕われていたの」
「無駄な殺生もしなかったし」
「比叡山とか一向一揆は」
「比叡山は実は焼いたの一部だって説あるし」
「一向一揆も」
「そうしないといけないから」
 もう徹底的に殲滅しないとだ。
「しただけでね」
「無意味に殺したりしなかったのね」
「降った兵は迎え入れていたし」
 勿論名前のある人もだ。
「浅井長政さんにも最後まで降る様に言ったし」
「案外血を好まなかったの」
「実はね、むしろ」
 信長さんよりもだ。
「毛利元就さんの方が酷かったよ」
「ああ、小夜子のところの」
「うん、広島のね」
「あの人の方がなのね」
「もう騙し討ちとか謀略で殺させたり」
 謀略ばかりで謀神とか言われていた。
「降ったら許すって言った敵兵もね」
「殺してたのね」
「それも降った後でね、一度に千人以上ね」
「多いわね」
「何度か皆殺しにしてるから」
 このことは戦国時代でも珍しかったみたいだ。
「それこそ」
「信長さんより酷いわね」
「信長さん降った兵は許してたから」
「もっと酷いのね」
「戦国三悪人っているけれど」
 斎藤道三、松永久秀、宇喜多直家という豪華な顔触れだ。ただ宇喜多直家は家臣や領民には優しかったらしい。後の二人も実は、らしい。 
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