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新ヘタリア学園

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第百七十二話  幾ら残虐でも

第百七十二話  幾ら残虐でも
 アメリカは妹さんにまた張献忠という人のお話をしました。
「本当にあんなことをしていたらだぞ」
「冗談抜きに寝首掻かれるからね」
「一体誰がついていくんだ」
 遊びで人を片っ端から物凄く残虐な方法で殺す人をです。
「冗談抜きで今自分が殺されるかも知れないんだぞ」
「それだったらね」
「殺される前にだ」
「寄ってたかって殺されるね」
「そうなるに決まってるぞ」
「本だと自分の奥さんも子供さんも側室さんも殺してるしね」 
 勿論部下の人達もです。
「いい人だから殺せとかね」
「そんなのだと何時自分が殺されるかわからないぞ」
「大人しく殺されるとは思えないね」
「三百万の人口が一万数千まで減るのも有り得ないぞ」
 このことについても言うアメリカでした。
「これは絶対に嘘だな」
「現実を考えたらそうとしか思えないね」
「死んだ時も周りに家臣の人達がいたらしいしな」
「ほんの少しでも人望があるならね」 
 サイコ殺人鬼にそんなものがある筈がありません、アメリカ兄妹はそうしたことからも考えるのでした。


第百七十二話   完


                  2019・12・6 
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