新ヘタリア学園
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第百七十話 最初はよくても
第百七十話 最初はよくても
アメリカは明朝の歴史について自分の妹さんにお話しました。
「決定打は万歴帝の時だな」
「あの皇帝さん酷かったね」
「そうだ、もう何もしなかったんだ」
それこそだったのです。
「贅沢ばかりしていてな」
「それで国の政治が滅茶苦茶になったんだね」
「そうだぞ、しかし」
アメリカはここで残念そうなお顔になって言いました。
「最初はよかったんだ」
「出来た人だったんだね」
「学問を収めて自分を律して」
そうしてというのです。
「しっかりした人だったんだ」
「お母さんや宰相さんの教育の結果だね」
「凄く厳しかったんだ」
そうした人達の教育がです。
「けれどそうした人達がいなくなるとだ」
「駄目になったんだね」
「息子さんのことで反対されたりもしたしな」
このこともあってというのです。
そうして万歴帝は堕落してしまったのです、贅沢ばかりで一切何もせず国を駄目にしていったのです。
第百七十話 完
2019・12・5
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