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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第二百五十話 思わぬ再会からその十

「ガラクタだよ、ただね」
「ただといいますと」
「そんな作品書く人は」
 描くことも作ることもだ。
「滅多にいないよ」
「そうですよね」
「だってね、何かを創作しようとすれば」
 そうした人はだ。
「大抵はじめる前にそれなりのものを読んで観てプレイして」
「素養がありますね」
「そうなっているからね」
 あくまで大抵はだ。
「それで常識も備えているから」
「だからですね」
「それが最低限でもね」
「最低限の常識でもですね」
「あるとないとで違うから」
 それも全くだ。
「それでだよ」
「そうした作品を創作する人は」
「滅多にいないよ」
 まともな創作に触れたことがなくて常識もない人なんてだ。
「円香さんも合気道してるね」
「はい、それもですか」
「合気道する前に」
 まさにその前にだ。
「合気道にまともに触れないとか」
「やはり私もです」
「その前に合気道に触れてるよね」
「それで素晴らしいと思いまして」
「それで、だよね」
「はじめまして」
 それでというのだ。
「今に至ります」
「そうだよね、漫画を描くにも」
 その時点でだ。
「もうね」
「漫画をそれなりに読んでいないとですね」
「思い立たないから、さっき話した無敵主人公も」
 大抵異世界に行く。
「ある程度創作に触れて」
「素養を養っていないとですか」
「書けないよ」
「そうした意味でまだ、ですね」
「そんないじめ漫画でいじめキャラを贔屓したり無能キャラばかり出して持ち上げたりストーリーを進めなかったり」
 そんな有り得ない展開はだ。
「下の下の下以下だよ」
「凄い下ですね」
「うん、普通そんなのネット小説でも」
 ピンからキリまであると言われている世界でもだ。
「叩かれまくるから」
「作品として酷過ぎて」
「そうなるから」
「作品として酷いとですね」
「そうなるよ、そうした作品から見れば」
 それこそだ。
「無敵主人公ものもね」
「いいと思えますか」
「今はそう考えているよ」
「そうなのですね」
「流石に無茶苦茶強くて頭も抜群で人望もあって一人で何でも出来る位なら」
 こうした作品もあるけれどだ。
「そのキャラ一人でいいだろうって思うけれど」
「そうした作品でもですね」
「今言っているいじめ漫画よりはね」
「いいですか」
「遥かにね、何でも作者さんはありきたりな展開はね」
「しない、ですか」
「そう考えているらしいけれど」
 このことはストーリー展開を観ればわかる。
「誰もしない展開はね」
「それは、ですね」
「誰も酷くて書かない」
「そうしたものだったりしますね」
「そうだったりするから」
「そうした展開にする人は」
「合気道の型だってそうだよね」
 また合気道の話をした、円香さんがしているだけあって。 
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