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麗しのヴァンパイア

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第百九十五話

              第百九十五話  身体がほぐれて
 華奈子も美奈子もワイン風呂の温かさだけでなく香りも楽しんでいた、だがやはり湯だってきてそれでだった。
 また水風呂に入った、そして冷えるとだった。
 華奈子は今度はこんなことを言った。
「今度は炭酸風呂入る?」
「そちらなのね」
「ええ、どんなお風呂かね」
「それを確かめるのね」
「そうしない?」
 こう美奈子に言うのだった。
「今度は」
「それじゃあね」
 美奈子は華奈子の言葉に特に批判することなく答えた。
「それに入りましょう」
「面白そうだし」
 華奈子は美奈子に応えてこうも言った。
「そうしましょう」
「そうね、どんなお風呂か」
「あたし達炭酸風呂は入ったことなかったし」
 それで知らないからというのだ。
「だからね」
「ええ、どんなお風呂か知る為にも」
「入りましょう」
「それじゃあね」
 二人で話してだ、水風呂を出て今度はだった。
 炭酸風呂に入った、そしてその中で華奈子は自分の身体に多くの泡が付いていくのを見て華奈子に言った。
「これはね」
「また変わったお風呂ね」
 美奈子は身体だけでなくお風呂の中の泡立つものも見て話した。
「ジェットバスとかバブルとはね」
「また違ったね」
「面白いお風呂ね」
「そうよね」
 その風呂の中で二人で話すのだった。
「これはまた」
「華奈子は随分気に入ったみたいね」
「美奈子もでしょ」
「そう言われるとね」
 華奈子は美奈子に笑って返した。
「それはね」
「そうよね」
「サウナもワイン風呂もよかったけれど」 
「この炭酸風呂もね」
「いいわね」
 実際にというのだ。
「本当に」
「そうよね」
「ええ、じゃあね」
「暫く入りましょう」
「それじゃあね」
 二人共この風呂も楽しんだ、湯の中の炭酸が二人には実に面白いものだった。


第百九十五話   完


               2019・9・19 
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