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緋弾のアリア ―瑠璃神に愛されし武偵―

作者:アキナ
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Ⅰ La bambina da I'ARIA…
  第005弾 凪優とキンジとアリア@Night

 
前書き
結衣 「久々の私です」
翠  「そして久々のアタシだ」
結衣 「・・・・・・・なにこの始まり方は」
翠  「知らんがな。お前が発端だろうが」
結衣 「ホントに前回サボったのに出番あって良かったわ」
翠  「ホントにな。よくもまぁもう一度巡ってきたわけだ」
結衣 「次サボタージュしたらどうなるんだろう・・・・・」
翠  「さぁ・・・・・どうなるんだろうな」
結衣 「怖いね」
翠  「だな」
結衣 「・・・タイトルコールしちゃおうか」
翠  「そうだな。第005弾」
結衣 「『凪優とキンジとアリア@Night』」
結衣翠「「どうぞ!!」」

体育座りしてそうな2人がお送りしたまえがき⑥ 完  

 
「・・・・ていうかな、『ドレイ』ってなんなんだよ。どういう意味だ」
強襲科(アサルト)であたしのPT(パーティー)に入りなさい。そこで一緒に武偵活動するの」
「・・・要は『パートナーになれ』ってこと?・・・・なら、私は別に構わないけど」
「ホント?引き受けてくれるの?」
「ええ。嘘はつかない。別に強襲科(アサルト)で他のPT(パーティー)に加入する予定はないし」
「ありがと。・・・・・で、キンジの方はどうなの?」
「何言ってんだ。強襲科(アサルト)がイヤで、武偵高で一番マトモな探偵科(インケスタ)に転科したんだぞ。
 それにこの学校からも、一般の高校に転校しようと思ってる。武偵自体、辞めるつもりなんだよ。それを、よりによってあんなトチ狂った所に戻るなんて―《《ムリだ》》」
忘れているのか、キンジよ。私も(情報科(インフォルマ)と兼科の)強襲科(アサルト)所属なんだけど?
まぁ、『トチ狂った所』に関しては全否定できないけど。
「あたしにはキライな言葉が3つあるわ」
「聞けよ人の話を」
「『ムリ』『疲れた』『面倒くさい』。この3つは、人間の持つ可能性を自ら押し留める良くない言葉。あたしの前では二度と言わないこと。いいわね?」
そう言ってアリアは87個目のももまんをはむっと食べて、指についた餡を舐め取った。
しかし、アリアの食べっぷりは見事だ。
こうも美味しく食べてもらえると作り手の冥利尽きるって物だ。
「キンジのポジションは―そうね、あたしと一緒にフロントがいいわ」
「私は・・・・?」
「凪優は・・・臨機応変にかしらね。だって未知数すぎるもの」
「そう・・・・。」
「よくない。そもそもなんで俺なんだ」
フロント・・・フロントマンとは武偵がPT(パーティー)を組む際における前衛のことで、負傷率が断トツに高い危険なポジションである。
「太陽は何故昇る?月は何故輝く?」
また、いきなり話が飛躍してるな・・・・。
「キンジは質問ばっかりの子供みたい。仮にも武偵なら、自分で情報を集めて推理しなさいよね」
子供みたいななりのアリア(あんた)だけには言われたくないな。
「〈うん。まったくもって同感〉」
「あら、もう大丈夫なの?」
「〈大方回復してるから無問題(モーマンタイ)〉」
「ネタ古・・・・」
「〈わかってるっての。言うなし〉」
どうやら、アリアの会話手法に気づいたキンジは対話手法を変えた。
「会話のキャッチボールが成り立たないのでこちらも要求を単刀直入に突きつける」的な感じで。それ故かキンジの話す態度も少し横柄になっていた。
「とにかく帰ってくれ。俺は1人で居たいんだ。帰れよ」
・・・・私はどうしろと?私も出て行けと?
「〈今の場合は凪優は対象外だし気にしなくてもいいでしょ〉」
そっか一安心・・・・・。
瑠璃の言葉に安堵する私。マジ焦った・・・・。
「まぁ、そのうちね」
「『そのうち』って何時だよ」
「キンジが強襲科(アサルト)であたしのPT(パーティー)に入るって言うまで」
「でももう夜だぞ?」
「何が何でも入ってもらうわ。《《私には時間が無いの》》。うんと言わないなら―」
「《《私には時間が無いの》》。」・・・・・??
何か引っかかるな・・・・。後で兄様に連絡しておくか。
「〈ねぇ、どうかしたの?凪優〉」
「え!?あ、ううん。何でもない。どうかしたの、瑠璃?」
「〈ああ。今、私はとてつもなく嫌な予感がするんだが・・・・・〉」
「奇遇ね。私もそんな気がするわ。瑠璃」
「言わねーよ。なら?どうするつもりだ。やってみろ」
毅然とした態度で断り、煽るキンジ。
「〈なぁ、凪優。アイツは莫迦か?とてつもない阿呆か?〉」
「言うな。思ってても黙ってた方が良い」
「アリアは大きな眼でぎろりとキンジを睨み、
「言わないなら、泊まっていくから」
私の中で考えうる最悪な答えをアリアは言い放った。
私は最早溜息しか出なかった。瑠璃も同様である。
キンジは頬が痙攣を起こしたかのように引きつっていた。
「ちょっ・・・・ちょっと待て!何言ってんだ!絶対ダメだ!帰れ・・・うぇっ」
ぅおい!何リバースし(吐きかけ)てるの!?汚いし、掃除も大変だし、するなよ!?
したら〆るかんね!?
「〈必死だね・・・・・〉}
「当たり前だ!」
なんとかリバースせ(吐か)ずに済んだ・・・・。
一安心・・・・。
「五月蝿い!泊まっていくったら泊まっていくから!長期戦になる事態も想定済みよ!」
m9っ`Д´) ビシッ!!
と、玄関のトランクを指さしつつ、キンジを睨みキレ気味に叫ぶアリア。
やっぱり宿泊セットだったのか。トランク(アレ)
「やはりさっきの言葉の意図に答えが・・・・?」
そう考えていたら、
「―出てけ!」
キンジではなく、アリアが何故かその台詞を発していた。
「な、なんで俺が出て行かなきゃいけないんだよ!ここはお前の部屋か!」
「分からず屋にはおしおきよ!外で頭冷やしてきなさい!暫く戻ってくるな!」
なんか喧嘩が始まっていた。
もう、勘弁せぇよ・・・・・・・。
「〈どうにかしないの?凪優〉」
「仕方無い・・・・・・。」
そう言ってアリアの背後に行き、首根っこを掴んで空き部屋にぶん投げる。
ぶんっ!
ぼすっ!
クッションに着地したのを確認し、その部屋の扉を閉める。
「ちょ、いきなり何すんのよ!」
「煩い。自業自得だ。てめーもそこでしばらく頭冷やしてろ。時間になったらそこから出してやる。いいな?」
「・・・・・・・・・はい」
私の怒気に気圧され黙るアリア。
「キンジはこれ持って2時間ほど外出してこい。」
そう言ってキンジに(キンジの)財布とケータイを投げ渡す。
「あ、ああ・・・・・。」
そう、釈然としない返事を返し、外に出るキンジ。
「・・・・ったく、もう・・・・・」
キンジを見送り、深い溜息をつく私だった。

✽✽✽✽✽✽

続くんだよ 
 

 
後書き
葵 「さて、いかがだったでしょうかっと」
理子「ここでは久々だよね。理子達って」
花梨「そりゃそうだよねー。復旧後1発目だもん」
理子「今回から最後の方だけじゃないんだね、るーりん」
花梨「うん。あとがきでレギュラーに昇格したからね」
理子「おろ、何時の間にしたのさ。あおちー」
葵 「結構最近出てるしもう、レギュラーでイイでしょ的な?」
理子「ノリだったんだ・・・・・」
花梨「葵ってばよくその場のノリで行動すること多いよね」
葵 「言わんといて」
理子「それを無計画というんじゃないかな」
葵 「わかっとるわぃ。言われると余計凹むっての」
花梨「凹まれると厄介だし最後の挨拶行こっか、理子ちゃん」
理子「そだねー、るーりん」
花梨「この話を読んでくれて、更に評価してくれている読者様にも感謝感激雨霰です。皆のこの話を読んでの評価で葵は執筆頑張れるから、今回も、次回以降も読んでくれると嬉しいです!」
葵「私のモチベーションと集中力次第で次回の投稿時期が未定となっております。ですが、次回もなるべく間隔が空かないように頑張りますのでよろしくお願い致します」
理子「と、言う訳で、これからもよろしくお願いなんだよ!」
花梨「それでは、また次回」
葵 「このあとがきの場所でお会いしましょう。それでは・・・・」
3人 「「「ばいばいっ!!!」」]

今回はまともなあとがき⑥ 完 
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