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伝説となった狩人達

作者:さいぞう
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二十人目
SYMPHONY OF DESTRUCTION
  六話


一度狩りに連れていって…









孫は初めて…
あの子にお願いというものをしたんじゃ…









危ないけん…

駄目じゃ…









そうは言っても、真剣に言われるとの。

断りきれず、そして一度だけ連れて行った。


噂のように竜に殺られたのではない。

孫の寿命じゃよ。


酒場の奴らは、あの子が守ってやらなかったなどと…
口を揃えて言うがの。










あなたの……仕事…

私も一緒に行きたかったんだ…










もう一緒やけん…










そうだね…

ごめんね…体弱くて…










気にせんでよか!
わしがずっとついとるけえね!











あなたに…ずっと気を使わせたくなかった…

楽しそうなあなたが…


い…いいなあ…










お前はやっぱり馬鹿じゃ…

そうじゃ!海が綺麗な所があるけん…

今度行こうの?



まだまだ…うぅ…


お前に見せ……見せたい所…たくさんあるけん…



おい!目開けろ!


綺麗な…とこ…ううう…










今も楽しく…
何があっても楽しく遊んでおるのは…

こういう訳なんじゃよ。

孫の亡き骸を帰してくれた時、泣き腫らした顔でのう…



わしにこう言った。










わしが女遊びしようが…

酒飲もうが…


何をしとっても、わしが楽しそうにしてるその時は…



何も言わずに…



許して下さい… 
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