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戦姫絶唱シンフォギア~響き交わる伴装者~

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第6楽章~魔塔カ・ディンギル~
  男なら……

 
前書き
サブタイからBGMを察して貰えたかと思いますが、流れるのは次回です。
ただし、それとは別で『絆』を表すあの作品のOPから引用したセリフがありますので、そちらを流してみるのもアリかもしれません。 

 
(……さよならも言わずに別れて、それっきりだったのよ。なのにどうしてッ!?)

 力なく墜落していくクリスの姿に、未来は両手で口を覆う。

 その隣では、アイオニアンの男子四人が口々に叫んでいた。

「純ーーーーー!!」
「純ッ!」
「あんな無茶してまで……彼は……」
「何処までも君は……『王子様』を貫いて……」

 そして……弦十郎は震えながら、静かに拳を握り締める。

(……お前の夢、そこにあったのか。そうまでしてお前が、まだ夢の途中というのなら──俺達はどこまで無力なんだッ!)

 シェルター内が悲壮感に包まれていく中、戦場では……更なる波乱が巻き起ころうとしていた……。
 
 ∮
 
「ああああああああああああああああああああああああああああッ!……あ、ああ……あ……あああ、あ……そんな……」
 膝を着き、地面に着いた手を握りしめ、響は涙を流す。
「せっかく仲良くなれたのに……。こんなの、いやだよ……。うそだよ……。う、ううぅ……」
 
 ──ドクン……──
 
 灰色に染まった心臓が、鼓動する。
 
「もっとたくさん話したかった……話さないと喧嘩することも、今よりもっと仲良くなる事も出来ないんだよぉッ!」
 
 ──ドクン……──
 
 俯き、膝を屈し、涙を流す少女の胸の内から、何かが広がり始める。
 
「クリスちゃん……夢があるって、言ったもん。わたし、クリスちゃんの夢、聞けてないままだよ……」
 
 それは少女だけでなく、少女の傍で同じく泣いている少年も同じであった。
 
「ようやく帰って来たと思ったら……純のやつ、人生大一番のカッコつけやがって……」
 
 ──ドクン……──
 
「お前の夢……まだ終わってないだろ……逢いたがっていた人と逢えたんだ……二人で、一緒に叶えられる夢だったろうがッ!」
 
 ──ドクン……──
 
「二人揃って自分を殺して、月への直撃を阻止したか。……ハッ!無駄な事を」
 腕を組み、せせら笑うフィーネ。

 その一言に、翔と響の瞳に怒りが宿った。
「見た夢も叶えられないとは、とんだ愚図だな」
「嗤ったか……?命を燃やして、大切なものを守り抜く事を!……お前は無駄と、せせら笑ったかッ!」
 自分の命を燃やし尽くし、大切なものを守り抜いた人を翼は知っている。
 だからこそ、フィーネの言葉に対する怒りは大きかった。
 
「「……許せなイ」」
「……ッ!?」
 その声に、翼は背後を振り返る。
「……それガ……夢ごと命を、握り潰した奴が言うことかああアアアァッ!」
「……ふざけるナ……二人の未来を奪い去っておいて、何が恋だよこの外道がああアアアァッ!」
「「ウアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァアアアァァァッ!」」

 次の瞬間、2人の姿は完全に影に覆われた。
 赤い双眸でフィーネを睨み、牙を剥き出し咆哮する。
 その雄叫びに、周囲の地面が砕けて飛び散る。
 フィーネは2人を見て、狙い通りだとでも言うようにほくそ笑んだ。
 
「……翔ッ!?立花ッ!?おいッ!二人とも、しっかりしろッ!!」
 翼の声も聞こえていないらしく、2人は唸り声を上げて背を曲げる。
「融合したガングニールと生弓矢の欠片が暴走しているのだ。制御出来ない力に、やがて意識が塗り固められていく」
「あ……まさかお前、二人を使って実験をッ!?」
 翼は以前、了子が言っていた言葉を思い出す。
 響と翔の胸に宿る聖遺物の欠片は、それぞれ体組織との融合が進んでいると。
 あの時は、信頼する了子が軽々しく口にするものだから、危険性は無いものと思っていた翼だが、今思えばそれは敢えて口にしていたのだと分かる。

「実験を行っていたのは立花とお前の弟だけではない。見てみたいとは思わんか?ガングニール、そして生弓矢に翻弄されて、人としての機能が損なわれていく様を」
「お前はそのつもりで二人をッ!……奏をッ!!──ッ!?」

「「ウウゥアアアアアアアアッ!」」
 その瞬間だった。地面を蹴り、獣と化した二人がフィーネへと飛びかかった。
 2人の拳は、フィーネの鞭にあっさりと止められる。
 フィーネがそのまま鞭を振り下ろすと、2人は吹っ飛ばされ地面に激突した。
「翔ッ!立花ッ!」
「もはや、人に非ず。今や人の形をした破壊衝動……」
「「ウウゥゥ……ガアアアッ!」」
 再び飛びかかる二人。フィーネは2本の鎖鞭を幾重にも交差させ、結界を張った。
 
〈ASGARD〉
 
「ウウウウウゥゥゥウウッ!ガアアアァァァッ!」
「グウウウウウウゥゥッ!アアアァァァアアァッ!」
 紫電を散らしながらも、結界に拳を押し当てる響。
 同じくその硬度を力ずくで突破すべく、その脚を突き立てる翔。

 次の瞬間、2人は結界を突き破り、フィーネへと突撃した。
 土煙が上がり、強烈な風圧が戦場を駆け巡る。
 煙が晴れるとそこには……頭頂から中腹までがネフシュタンごとチーズのように裂け、左腕が肩口から削ぎ落とされたフィーネの姿であった。

(フィーネを、一撃で……ッ!?)

 しかし……フィーネはギョロリ、と2人の融合症例の方を見ると、ニタリと笑みを浮かべた。翼は絶句する。
「ハァー……ハァー……ハァー……」
「フーッ……フーッ……フーッ……」
「──ッ!やめろ翔!もうよせ立花!それ以上は、聖遺物との融合を促進させるばかりだッ!」

 翼の声に、二人はゆっくりと振り返ると……その姿を、真っ赤に染まった眼で睨み付けた。
「ウ……。……ウアアアアアアッ!」
「グゥウ……。……ガアアアアアアッ!」
「ぐうッ!?」
 跳躍し、襲いかかって来た二人の腹に刃の背を当てる。
 後方へと吹き飛ばされた二人は宙で体勢を立て直すと、そのままスライディングしながら着地した。
「「ウウゥ……、──ウゥアアアアアアッ!」」
「翔ッ!立花ぁッ!」
 翼を新たな敵だと認識し、襲い掛かる二人。
 もはや獣としか呼べなくなってしまったその姿に、翼は──。
 
 ∮
 
「ああッ!?どうしちゃったの響ッ!風鳴くんッ!元に戻ってッ!」
 暴走し、翼を襲う二人を見て未来が叫ぶ。
「オイオイオイオイ!何か、ヤベェ事になって来てねぇか!?」
 紅介も頭を掻きむしり、目を見開いている。

 そんな中、弓美は俯きながら呟いた。
「……もう、終わりだよ、あたし達」
「え……」
「学院がめちゃめちゃになって、響もおかしくなって……」
「終わりじゃないッ!響達だって、わたし達を守る為に──」
「あれがあたし達を守る姿なのッ!?」

『ウァアオオォ……ッ!』
 涙目で叫ぶ弓美。画面を見れば、そこには変わり果てた響と翔が、破壊衝動のままに暴れまわる姿が映し出されている。
「あ、ああ……」
 創世、詩織も怯えた表情で、黒く染った響を見ている。
「確かに……アレじゃあまるで……」

「紅介ッ!その先が僕の想像通りの言葉だったら……僕は君を殴らなくちゃいけない……」
 紅介の言葉を見越したように、恭一郎がその襟首を掴む。
 紅介は歯を食いしばってその言葉を飲み込むと、恭一郎を睨んで答える。
「分かってんだよ!でもよぉ……じゃあどうすりゃ良いってんだ……?」
「それは……」
 黙り込んでしまう恭一郎。しかし、その沈黙を破ったのは──未来だった。
「……わたしは響を、風鳴くんを信じる」
 その肩は震えている。瞳も恐怖で揺れている。それでも、未来は響らを真っ直ぐに見据え、静かにそう言った。
「う、ううぅ……あたしだって響を信じたいよ……。この状況も何とかなるって信じたい……。……でも……でも──ッ!」
「板場さん……」
 遂に膝を着き、両腕で顔を覆い頭を抱えてしまう弓美。
「もうイヤだよぉッ!誰かなんとかしてよぉッ!怖いよぉ……死にたくないよぉッ!助けてよぉッ!響ぃ……ッ!」
 弓美の絶叫と嗚咽が、狭いシェルターの中にこだまする。
 誰もが彼女にかける言葉を失っていた。──そう、思われた時だった。
 
「……諦めるなッ!」
 その声に、一同の視線が集中する。
 弓美が顔を上げると、目の前にいたのは、膝を着いて自分に視線を合わせる飛鳥だった。
「……翔の口癖だ。生前の、奏さんからの受け売りだと聞いている」
「え……?」
 ポカン、と口を開ける弓美。その隣に流星がしゃがみ、ハンカチを手渡した。
「どんな困難にぶち当たっても、この言葉に力を貰った……。翔は確か、そんな事を言っていたっけ……」
「実際、僕もいい言葉だと思っている。確かに、諦めない事はとても難しく、それを貫き通せる人は中々いない。でも、諦めなければ夢は掴むことが出来る。それを成し遂げた人間を僕達は知っているだろう?」
「「ッ……!」」

 恭一郎と紅介の脳裏に、純の姿が浮かんだ。
 幼い頃から夢見た『王子様』を目指して、ただひたすらに自分を磨いてきた純。
 他人からすれば、一笑に付されてしまうような夢。しかし、彼は諦めずに進み続け、そして今……その夢を叶えて散って行った。
 その輝きは儚いものではなく、四人の友人達に強く刻まれていた。

「そう……だよな……。ああ、そうだよな!ここで諦めていられるかよッ!」
「純がここにいれば、絶対に諦めるような事はしない!」
「翔ならここで、いつものアレを言って動き出す所だよな!」
「いつものアレ、ですか?」
 紅介の言葉に詩織が首を傾げる。
 恭一郎、紅介、飛鳥、流星は互いに顔を見合わせると、同時にそれを口にした。
「「「「男ならッ!」」」」
「……男なら?」
 え、その続きは?と言わんばかりにきょとんとする創世。
「翔のもう一つの口癖だ。毎回パターンが違って、バリエーションに富んでいる」
「毎回これ言う時、男らしさを問われる場面だからなぁ。今日の場合は『男なら、友を最後まで信じ抜け』とかじゃねぇの?」
「違いないだろう。なら、僕は小日向さんに賛成だ。僕らも翔を信じる!」
「さっきから盛り上がってる所悪いけど、あたし男じゃないもんッ!」
 説明する飛鳥と紅介、恭一郎に、弓美から飛ぶド正論。しかし、正論でありながらもそれは後ろ向きだ。
 その言葉に、飛鳥が論を返そうとしたその時だった……戦場に変化があったのは。
 
 ∮
 
「く、うぅ……ッ!……はぁ、はぁ、はぁ」
 跳ね飛ばされ、後ろ向きで地面を滑っていく翼。
 ようやく止まるも次の瞬間、左の二の腕を覆っていたアーマーが砕け散る。
 目の前には、今にも飛びかかろうとしている響と翔の姿があった。

「──ハハハッ!どうだ、大事な弟と未来の義妹に刃を向けた感想は?特に立花響と刃を混じえる事は、お前の望みであったなぁ?」
 以前の、頑なだった頃の翼をダシに煽るフィーネ。真っ二つに裂けていたはずのその身体は、見る間にどんどん再生していく。
 やがて元の通りにくっ付いた身体は、傷一つなく元通りになっていた。
 翼はほくそ笑むフィーネを睨み付ける。
「……命を断たれたはずなのに。人のあり方さえ捨て去ったか」
「私とひとつになったネフシュタンの再生能力だ。……面白かろう?」

 しかし、再び元の通りになったのはフィーネの肉体ばかりではなかった。
 背後に聳えるカ・ディンギルもまた、その砲身に閃光を迸らせ、輝き始めた。
「──まさかッ!?」
「そう驚くな。カ・ディンギルが如何に最強最大の兵器だとしても、ただの一撃で終わってしまうのであれば、兵器としては欠陥品。必要がある限り、何発でも撃ち放てる。そのために、エネルギー炉心には不滅の刃、デュランダルを取り付けてあるッ!それは尽きる事の無い、無限の心臓なのだ」

 自慢げに語るフィーネに、翼は刀を向ける。
「……だが、お前を倒せばカ・ディンギルを動かす者はいなくなる」
「フフフ……出来ると思うのならば、試してみるがいいッ!」

 確かに、フィーネを倒せばカ・ディンギルは止まるだろう。しかし、目の前には敵味方の区別もつかなくなるほど、破壊衝動に飲まれてしまった弟と後輩がいる。
 まずは二人を止めなくてはならない。翼は何度も打ち合いながら、その方法を考えていた。

(二人を元に戻すには……やはり、翔の意識を目覚めさせるしかない……)

 翼は以前、緒川と了子から渡された、デュランダル護送任務の報告書の中で、翔が響の暴走を食い止めることが出来たという話を思い出していた。
 響と共に暴走の破壊衝動に飲まれそうになりながらも、翔は意識を保ち、響を止めてみせた。間近で見ていた了子が煽るように、嬉々として語っていたあの話。もし本当だとすれば、翔の意識さえ戻せれば、自然と響をも元に戻す事へと繋がるはずだ。

(翔……頼む、私の声を聞いてくれ……!)

 翼は視線を翔へと移し、真っ直ぐに見つめて叫んだ。
「翔ッ!何を寝惚けているの!あなたの大事な人が、すぐ傍で泣いているのよッ!」

「グウッ……!?」
 翔の動きが一瞬止まる。
 聞こえているのだと分かった翼は、更に強い口調で続けた。
「大事な人を守る為に、その拳は握られる……。大事な人が泣いてたら、その手で優しく包み込む……。あなたが目指している男って、そういうものじゃなかったの!だったら、今この瞬間こそがそうでしょうッ!?……お願いだから……目を覚ましてよ!翔ッ!」

 翼の頬を、一筋の雫が滴り落ちる。それが地面に落ちた時、翔に変化が生じた。
「ッ!……姉……サん……?」
「……翔?」
 唸るばかりであった翔が、言葉を発する。
 釣り上がっていた目尻が降り、やがてその目の色は血のような赤から、元の青へと戻っていく。
「翔ッ!お願い、戻って来て!立花の涙を拭えるのは、あなたしかいないのよッ!」

 翼の叫びが、塗り固められていた翔の意識を引き戻す。
 隣に立つ響を見て、翔は姉の言葉の意味を理解した。
(──響が……泣いている……。なら、俺は……ッ!)

 その瞬間、翔を覆っていた影が消えていく。
 赤黒く、禍々しさを放つ影は消え失せ、代わりにその下に押し込められていた気高き灰色が、再びその姿を現した。

「ッ!?馬鹿な、聖遺物の暴走を……ッ!?」
「うおおおおおおおおおおッ!テェアッ!」
 影が弾け飛び、翔の姿は元に戻っていた。
「翔……」
「ありがとう、姉さん……。姉さんの声、確かに届いたよ」
「もう……ヒヤヒヤさせないでよ……」
 涙を拭い、戻って来た弟に笑みを向ける翼。
 だが次の瞬間、翔の方へと向けて鎖鞭が振り下ろされた。
「ッ!」
 慌てて飛び退き、翼の隣に並ぶ翔。
 フィーネは苛立ちを顕にした顔で、姉弟を睨み付けた。

「チッ。折角の余興だというのに、興冷めではないかッ!」
「他人の苦しみを余興扱いとは……やっぱ腐ってるじゃないか!フィーネッ!」
 翔は怒りと共に拳を握り、フィーネを睨み返す。

 しかしフィーネは当然のように、怯むことがない。
「だが、お前達が今更どう足掻こうと、カ・ディンギル二射目まではあと僅か……。それで私の勝利は確定だ」
「「果たしてそうかなッ!」」
「なに……?」

 姉弟は声を揃えて返すと、互いに背中を合わせて構える。
「男ならッ!どんな逆境でも諦めないッ!それが大切な人を取り戻し、共に歩む明日を守るための戦いであれば、尚更だッ!」
「この剣はまだ、折れてはいないッ!この誇りはまだ、折られてなどいないッ!ならば私はまだ、戦えるッ!防人として……一人の姉としてッ!弟を、立花を……そしてこの街の、この国に住む無辜の人々を守る為にッ!」
「それがお前達の絆だとでも!?くだらんッ!絆とは、痛みだけが繋ぐものなのだ!そのたった一つの真実も理解できない青二才どもに、私の計画を邪魔されてなるものかッ!」

 翔と翼は互いに目を合わせると、それぞれが向かうべき相手に向かい合う。
 翼はフィーネへと、その剣の切っ先を向け、翔は響の動きを伺う。
「往くぞ、翔ッ!」
「ああッ!俺達は──」

「「──決して絆を諦めないッ!」」

 瓦礫の山をから跳躍するフィーネと、地面を蹴って駆け出す響。
 刀を構えて飛び立つ翼と、握った拳を開いて平手を構える翔。
 絆を懸けた戦いが今、始まった。 
 

 
後書き
翔の口癖は今回決まったわけではなく、前々から固まってはいたんですけど中々出せていなくてですね……これまで何話出てきたか、作者にも曖昧なのですよ(苦笑)
でも、響の「へいき、へっちゃら」や「だとしてもッ!」に並ぶような言葉にはなったかなと思います。
あとあの書き方、奏さんはあのライブより以前から「諦めるなッ!」って言ってた事になりますけど、まあ問題ないよネ!名言だし、口癖だった事にしても!

次回──

翼「今日に折れて死んでも……、明日に、人として唄うためにッ!」

フィーネ「その程度では、切っ先すら届かぬわッ!」

第59話『ただ、それだけ出来れば──』

翔「……この手は、束ねて繋ぐ力のはずだろ?」 
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