| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

仮面ライダー エターナルインフィニティ

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第三百八十六話 アンデッドという存在その二

「そんなことばかりだ」
「そうですよね」
「そう思うとな」 
 まことにというのだ。
「少し身構えておくか」
「そうですね、何が起こっても」
「いいようにしておこう」
「心構えだけはですね」
「しておくか」
 こんなことを言ってだ、そうしてだった。
 剣崎と橘は今は事務仕事をしていた、そうして暫く時間を過ごしていたがやがてボードの事務所にだった。
 来客を知らせるベルが鳴った、剣崎はそのベルの音を聞いて橘に言った。
「やっぱりですね」
「来たな」
「はい、そうですね」
「来るとだろうと言うとな」
「来ましたね」
「そうだな」
「それで誰が来たのか」
 剣崎はここでだった。
 来客のモニターをチェックした、すると。
 緑の収まりの悪い耳が見えた髪型のあどけない青い目の少年がいた、背は一七一程で白い上下のブレザーと青いネクタイ、黒のブラウスという恰好だ。
 もう一人いた、こちらは翡翠色の後ろで束ねやや上げた長い前がはねた髪の毛と赤い瞳、やや褐色の肌に少女の顔立ちで見事な肢体をアラビア風の服で包んでいる少女だ。大きさは手の平位で少年の頭に上を飛んでいる。
 その二人を観てだ、剣崎は橘に言った。
「完全に他の世界からのです」
「お客さんか」
「はい、一人手の平位の大きさの娘がいます」
「間違いないな」
 橘もその話を聞いて言った。
「それなら」
「じゃあ通して」
「話を聞くか」
「あとですね」
「ライダーの招集だな」
「そうしますか」
「所長が戻られてからか」
 橘はこうも言った。
「それからだ」
「そしてですね」
「詳しい話を聞きたいが」
 他の世界から来たモニターに出ている彼等からだというのだ。
「まずはな」
「俺達が聞きますか」
「そしてだ」 
 そのうえでというのだ。
「待たせるのも悪い」
「ですね、じゃあ」
「中に入ってもらおう」
「そうしよう」
 こう話してだった、そのうえで。
 剣崎と橘はモニターの向こうの二人を迎えに行った、そうして二人を事務所に入れて話を聞いたが。
 まずは少年が二人に名乗った。
「一条晴彦です」
「ルルよ」
 その手のひらサイズの少女も少年一条晴彦の顔の横に浮かびながら名乗った。
「宜しくね」
「ホセア学院高等部一年、脳機能エラー対策室にいます」
「脳機能?」
「はい、ファントムという連中への対策を行う組織ですが」
 ここで晴彦は自分達のことを話してだった、そして今の自分達の世界のことを話した。その話をしてだった。
 あらためてだ、彼は二人のライダー達に話した。
「それでなんですが」
「アンデットか」
「はい、あの連中が急に出て来て」
「それでだな」
「俺達と戦闘になりまして」
 それでというのだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧