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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第三百八十五話 Heroesその十九

「もう限界だ」
「戦えないっすか」
「如何にも。君達の勝利だ」
 こうはじめに告げた。
「そのことを告げよう」
「そうっすか、僕達の勝ちっすか」
「人間のな」
「そしてだな」
 ファイズがそのスサノオに問うた。
「この世界から去るんだな」
「そうさせてもらう、そして」
「また別の世界でか」
「君達と会おう、その時も楽しみにしている」
「私達はどの世界でも貴方と戦うわ」
 つばさは毅然としてスサノオに告げた。
「そして貴方に勝つわ」
「その意気だ、それでこそ人間だよ」
「それでこそ」
「そうだ、では私はこれでだ」
 まさにと言うのだった。
「去ろう、では諸君」
「別の世界でっすね」
「また会おう」
 最後にこう言ってだった、スサノオは灰となり風と共に消え去った。背中に三人のライダーの紋章が出て青と赤の炎が出たのも今はなくなっていた。
 その時にはもう朝になっていた、ライダー達はその朝日を見つつ変身を解除してはじめ達に言った。
「終わったからな」
「この世界での戦いは」
「これでね」
「そうっすね、凄い戦いだったっすが」
「勝って終われました」
 はじめとつばさがライダー達に応えた。
「本当にこのことがです」
「嬉しいっす」
「そうだな、それで戦いが終わったからな」
 乾がはじめ達に応えた。
「また他の世界であいつと戦うけれどな」
「それまではっすね」
「休むか、美味いもの飲んで食ってな」
「もう勝利の酒は用意してるである」
 パイマンが元の姿で言ってきた。
「そして美味いものもである」
「熱いものはないよな」
「君の為にはないである」
 パイマンは乾に笑って返した。
「だから安心するである」
「そうか、じゃあ今からな」
「飲んで食うであるな」
「また戦いがあってもな」
 それは避けられなくともだ、乾はパイマンにも言葉を返した。
「今はな」
「そうしてであるな」
「勝ったことを喜ぼうな」
「わかったである、では諸君勝利を祝って乾杯である」
 パイマンは全ての戦士達に言った、そうしてだった。
 戦士達は勝利の朝を全員で祝った、戦いはまだ続くが今はそちらを楽しむのだった。


第三百八十五話   完


                  2019・7・23 
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